2010.01.24 【確かに旨い、しかし重い】 胎児よ 胎児よ 何故躍る 母親の心がわかって おそろしいのか 土曜日の昼13:23。トラワレノミの私に伝書鳩が…。 …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。 “ランチャン トラミチアブラオオメハヤクイケ” いきなり、行けない。 その晩、色々と画策、しかし脱出失敗。翌日一日中、ラー不足による自律神経失調を装い、その晩、なんとか開放される。不安に包まれた密林のジャングルのような夜、ただひたすらに走り続けた…。 19:29入店。奥の座敷では8名ほどが宴会中。手前のカウンター席には、綺麗な女性客が2名。線の細い私は、人目に付かぬよう、ひっそりと…奥へ、奥へ。 待つこと丁度10分、(アチラのように)黒い丼に、(死に装束のような)白いラーメンが登場。さあ、地獄の果へ行こう…。 スープを口に。 凄まじいコクと旨味が口内を襲う、しかし、しかしだ…気持ち悪い…。 ……これはどうした事なのだ。何という不思議な、何という馬鹿げた事だろう。アハ……アハ……可笑しい可笑しい……アハアハアハアハアハ……。 ……ああ苦しい。やり切れない。俺はどうしてコンナに可笑しいのだろう。アッハッハッハッハッハッハッ……。 旨い…しかし、吐き気…。二郎も一緒。要するに“脂”が原因。 「……イヤラッサナア……マアホンニ……タマガッタガ……トッケムナカア……ゾウタンノゴト……イヒヒヒヒヒ……」 もう直らない。悲しい病気。 私は呆然となった。私は依然として未知の世界に居る未知の私であった。私自身にも誰だかわからない私であった。 具に大きなチャーシューの切れ端 それから私は約十五分か、二十分の間ウトウトしていたように思う。満腹したせいか、全身の力がグッタリと脱け落ちて、掌と、足の裏がポカポカと温かくなって、頭の中がだんだんと薄暗いガラン洞になって行く……その中の遠く近くを、いろんな朝の物音が行きかい、飛び違っては消え失せて行く……そのカッタルサ……やる瀬なさ……。