感動の初訪から気がつけば1年以上が経っていました。 その後、当時の店長さんが独立し、 新たな店長さんの下、若干メニューなどの変化もあったと聞き、 また、何より、あの味をもう一度食べたくて、やってまいりました。 当時の「ラーメンゼロ」は、「ベーシックゼロ」というメニュー名になり、 代わって、やや豪勢になったという看板メニュー。 見た目に変わったのは、アサリのトッピング。 某ブログでは「ダシを取った後のガラでは」みたいなことを書かれてあったような気がしますが、 そうでもない、少なめの液体で煮込まれたためか、水分は飛んでホグホグとした食感、 しかし、その分、旨味は凝縮し、オードブルとして美味しくいただけます。 スープは、昨年いただいたときよりも動物質のウエイトが強く感じられますが、 全体としては、淡く、深く、水平線に朝日が出てきたときのようにスーッと左右に光が広がる感じ。 まろやかに甘口でありながら、鶏や豚が静かな足音を立てている。 九段 斑鳩を、さらに気化させ、刺激部分を削り取ったような味。 昨年は、いきなりアサリをジワッと感じたような気がしますが、本日はそれがなく、 かわりに、スープを飲んで、鼻腔から息をぬくと、はっきりとスルメを感じました。 数片振られた柚子が、時折フルーティな清涼感を織り交ぜます。 北海道小麦100%という麺、風味がフーッとけっこう来ますね。春一番を連想させられます。 スープを纏うと、口当たりは柔目に感じますが、ホクッ、ホクッという噛みごたえはあります。 麺の弾力を楽しむというより、スープと一体となった風味の運び手としての役割を担うもの、 というところでしょうか。 炙られたチャーシュー(焼豚)は、やはり香ばしくて、 肉の旨味のよいところだけがグッと攻めてきて本当に美味しい。 大ぶりのメンマ、ダシのよく染みた玉子も相変わらず美味い。 ひと味加えるという、調味料のジェル「プラスワン」、 スープが半分くらいになったところで徐々に加えてみますが、劇的な変化は? 味が加わるというより、一瞬オイリーになったかのような感じがして、 しばらくするとその感触がフッとなくなる、 少しずつ加えたからかなあ? ラストの方では、トッピングの挽肉のところが自然に残り、 それとスープをいっしょにいただくとまあ、至福というか、 「逝ってしまう」というか、この数口は本当に幸福至極でした。 昨年いただいたときのような感動とまではいきませんでしたが、 やはり美味しいなあ、と思いました。 ダシ素材の中の何を強く感じるか、それが、昨年とチューニングが変わったことによるものか、 体調や気候に左右されたものか、定かではありませんが、 僅かながら昨年のアサリがグッと来るチューニングの方が好きかなあ。 最近はラーメン本などでバリバリ取り上げられるということもなくなった気がするのですが、 日曜の夜とはいえ、4、5人が常に店の前に並んでいる状態で安心しました。 なかなか来れないので、いつまた来ても、しっかり繁盛していていただきたいですね。