雑誌『DIME』に「ラーメン激戦区木場」の記事が載り、当然ここも取り上げられた。石神秀幸が褒めたとあっては行かないわけにはいかない。 雨の降る平日の午後2時ごろ訪問すると、列はなく、店内に先客5人。 意外に空いていると思ったが、そもそも木場は繁華街ではなく、日本橋から続く永代通りという金融ストリートのしっぽのその先のようなところ。ビジネス街でもなく住宅街でもない、エア・ポケットのようなおだやかなところだ。 ついでに書くと、近所の有名店『麺屋吉左右』は定休日で、『トナリ』には列ができていた。『らーめん 美学屋』はそこそこの賑わいだった。 味はいまどきの魚介豚骨スープで、特別においしいとは思わなかった。「しおらーめん」と名付けるのは一種の欺瞞に感じる。ほかの名の知れた魚介豚骨系の店と比較すると、豚の脂の甘さが強く、これがこの店の個性であろう。濃くて重たい割には野菜の比重が多いようで、あまりしつこくない。 長ネギを刻んだものがたっぷり載って、麺によくからむ。グリルしたチャーシューは香ばしい。浅草開化楼製の麺は中細でインパクトはない。 丁寧な接客で、悪いと思ってつい完食完飲してしまったが、スープは残せばよかった。結局胃がもたれ、あとで胃薬を飲んだ。