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皆さま、ご無沙汰でございます。
前触れもなくひっそりこっそり
「逆襲の禅魔師 season2」のスタートです・・・。
お陰様でこの一年余りも息災にはしておりまして、
以前と変わらず、日々ズルズル啜ってはいたんですが、
チョイと環境が変わった関係もあって、
しばらく隠遁させていただいておりました。
最後のレビューはいつだっけ・・・って見て、ちょっとビックリ。
単なる偶然といえばそれまでですが、
「禅魔師 season1」最終回は2010年の3月11日。
・・・そう、すべてが変わってしまった
あの日のちょうど1年前だったのですね。
RDBユーザーの方も、さまざまな影響を被られたことと。
遅ればせながらお見舞いを申し上げますとともに、
変わらぬジェントル麺達に乾杯です。
今後とも「ユルすぎるレビュワー」で恐縮ですが、
よろしくお願いいたします。
では、復帰のご挨拶もそこそこに
久々のグダグダ感でいってみましょうかと^^
この1年、自分にしては結構いろいろなお店で麺食させていただいた印象あり。
都内はもちろん、旅行先でも道々啜ったり・・・と新たな麺具り合いも多い時間だったなと。
なのに、久々衝撃の!というか・・・こりゃレビュー上げなアカン!と思った一杯に
お目にかかったのがつい最近で、しかもそれが地元に程近いお店というのは、
なんとも皮肉というか、やっぱゼンマシさん持ってる~というか・・・^^
こちら「一幕」さんの住所は杉並区。
我らがSRS(フリーダムさん、お元気ですか?)の所轄外とはいいながら、
感覚的には甲州街道(R20)の内側までは世田谷じゃん!と言いたくなるよなロケーション。
事実、同じR20沿いで、八幡山の誠屋さんとコチラは杉並区なのに、
間にある上北沢の三笠家さんは世田谷区というような感じの、まさにリアス式区境エリアなのである。
ま、この辺の謎はそのうち「ブラタモリ」で解明してくれるだろうから、お楽しみに♪と勝手に番宣^^
新宿から向かって、ちょうどR20本線と④号線高井戸IC方面との分岐手前がロケーション。
デカデカな看板がわかりやすいので、気になってた方も多いかも。
ワタシも最初は流すクルマの中から「麺恋」の文字を偶然見つけて、存在を知るに至った次第。
初めてお邪魔した際には、RJDの本谷サンも絶賛してたらしい^^鮫節そばを頂戴した。
そっちもそっちで、なかなかどうしてのクセモノで(果たしてシャーク効果なのかは・・・^^;?)、
今後、コチラとはサメ節を軸にその他のメンバーをチョコチョコつまんでいくような
お付き合いになるかと思いきや、どうやらつけ麺が相当の暴れん坊らしいという
新情報を入手したため、ガチバトルを期して今回の再訪となった。
アクセスはR20沿いであるからして、クルマが楽なのは間違いないけど、Pのマークからはチョイと距離が。
ちなみに店内には駐禁取締りの監視目的と思われる立派な液晶モニターが2台置いてあるので、
コンプライアンス的に推奨すべきではないことは承知しているが、路駐の容易な環境にあることは確か。
電車なら桜上水駅の改札左側の出口を降りて、左手奥に見える住宅展示場の中央突破が最適かと。
モデルルーム群を横目に儚い人生設計に思いを馳せながら、テクテク歩くこと200m弱ぐらい?
アーチのかかる展示場出口から真っ直ぐ走る路地を見れば、先にR20を流れるクルマたちの姿が。
ぞしてそこをまたテケテケ進み、和食ファミレス「さと」の脇から通りに出て左手を仰げば、
「人生に、おいしい一幕を。」のメッセージが目に入るはず。
お店のつくりは一見、松屋とか吉牛系の小規模ロードサイド店みたいな雰囲気。
外観含め、「お金掛かってます」感は感じられるものの、
俗に「資本のかほり」と揶揄されがちなソレとは若干違うかなと。
ちなみに「一幕」でググってやると、桜上水よりも先に北海道にあるお店にヒットする。
サイドメニューに「ザンギ」の名前があるあたりからしても、お店のルーツは北の大地にあるのかなと。
入口から少し段差の上がったフロアには、大きめのコの字カウンターがデーンと。
両ウイングに3席ずつ、手前長辺側に6席ということでフルキャパ12名となる様子で、
坪数の割には席数が少ないので、ゆったり感は存分に。
すべての椅子の下に荷物カゴが用意されているのは、何気ないがうれしい配慮。
・・・とかいいながら、今のところいつも手ぶらでそのカゴには何も入れたことないんだけど・・・^^
まずは券売機と差し向かう・・・ってか、ボタン多っ!!
今のところは店内空き倒しているので、余裕持ってのチョイスが可能だけど、
商売繁盛かかったら、後続にアオられて泡食っちゃうかもね。
すみませーん!久しぶりなんでそろそろ、禅魔師さん本篇お願いしまーす!
・・・と、恒例のセルフツッコミで麺登場^^
「お待たせしました~」で降臨したソイツを見た瞬間、久々にうぅっ!と言葉を失いつつニヤリ・・・^^
だって黄色いカンバンのお店でも、そうはお目にかかれない激太な物体がお皿でウネウネしてるんだもんっ!
とりあえず写真upしたけど、これで太さを測るならトッピングのタマゴの大きさと比べて見れば分かりやすいかも。
麺箱には丸富の屋号が見えたが、近頃は製麺屋さんもなかなかファンキーな代物打ってくれちゃうのね・・・と。
ま、クライアント要望を受けてのハイパーチューンだろうけど、ハスミちゃんも真っ青のインパクトにはHold Up!
麺のあばれはっちゃくぶりに目を奪われている傍らから、「こちら、つけ汁になりまーす」とお椀が登場。
・・・ぷっ^^・・・これはこれでまた違うインパクトで笑える。
言ってみれば、「え、この麺にコレっすか?」みたいな肩透かし感というか、
ゴリマッチョの彼女がゴスロリ系だった時の驚き(そんな場面に出くわしたことはないけど・・・^^)というか。
ビジュアル的には重湯のようにも見える液面に、ほんのり桜色な薄切り肉がこんもり、ワサァっと。
そしてその頂きを、ささがき状の青ネギが「目に青葉・・・」とでも詠みたくなるようなビビッドさで飾っている。
色味だけで判断すればさっぱり塩味?・・・少なくとも凡百の濃厚豚骨魚介と一線を画すことは一目瞭然。
マッチョな彼氏は置いといても、彼女自体があまり他に類を見ないタイプのルックスの持ち主なのである。
さて、ファーストタッチ。
掴んだ箸先に麺の重量感を感じつつ、つけ汁をまとわせ、ずぞぞぞぞぞっっと口中に迎え入れる。
麺の食感は期待以上・・・まさに傍若無人なゴワゴワフィール。
初オーダーだし、暴れん坊の評判も頭に入っていたため、硬度はデフォルトでオーダーしたのだが、
10分以上の麺茹で工程を見るにつけ、固めにすべきだったかと思いきや、判断に間違いはなかったな・・・と。
粉がどうこうなどと語るつもりは元よりさらさらないが、個人的には食べてて、テンションガチ上がりの麺である。
そして一方のつけ汁。
こちらも美しきビジュアルにそぐわぬ、なかなかヤンチャな仕上がり・・・言うなればエレガントジャンキー?^^
見た目通りに味の方向はソルティなのだが、かなりボリュームレベル高めというか、結構しょっぱっ!の印象。
たた彼氏たる麺があんなカンジなだけに、これぐらいのパンチを効かさないと太刀打ちできないことは確かだろう。
後から聞いたところ、ベースは鶏+魚介だそうで、途中の工程で魔法の粉をビシッと
キメてくれていたこともあってか、旨み成分同士の押しくらまんじゅうみたいなスープになっている。
イメージ的には、博多水炊きの残り出汁に追い炊きかけて豚しゃぶやっちった♪みたいなカンジとでも言おうか^^
中盤で、ん?・・・何だコレ?となったのが、つけ汁内部から謎のしば漬け出現のシーン。
彩りとサッパリ口直し的な役割と思われるが、味覚効果としてはイマイチ刺さってくるトコがなかったかな。
ただしオリジナリティ・意外性といった部分では、素直にへぇーっと感心したアイテム。
さすがの山口美江でも、つけ汁の中からしば漬けが出てきたらビックリするに違いない・・・(古っ^^)
ラスト、スープ割りをと・・お願いしたら、「鶏だし・豚骨・魚介の3つありますが、どれになさいます?」の問い。
これにはSWマニアの禅魔師、再度目をギラリと輝かせ、ここで「スープベースは何です?」と確認した次第。
鶏プラス魚介ということだったので、まずは無難にケモノをブーストしよっか・・・ということで、鶏をチョイス。
(※ちなみにSWとはもちろんスープ割のことね・・・^^)
スープを加え、丁寧に火入れが施されたスープ割がご到着。
個人的にはこの時点でもう合格・・・ひと手間かけることを厭わないスープ割が美味くないワケはないでしょと。
一つ言えば、割っても味は結構濃い目なので、美味しいんだけど食後はのどが渇くかも。
言えば薄めてもらえそうな雰囲気ではあるので、薄味派の方はお願いしてみてもよいかと。
あと、一幕さんでは食後のシメツールとして、「おこげ」と「おじや」がラインナップされている。
ラーメンでもつけ麺でもスープが残っていれば、ともに投入可能だそうで。
お客のセルフ含め、おじやは時々見られるアイデアだけど、さすがにおこげは初めて・・・しかも美味しそう♪
しば漬け然り、3種のスープ割り然りだが、おっ!?という工夫が仕込まれてるのがこちらのニクいところ。
しかし、本当に楽しいお店がご近所さんになってくれたものだ。
ケモノ×魚介のWスープというスタイルが鉄板化し、ベジポタなどの変化球投手も出てきているつけ麺シーンに
全く違う方向性を持って、アクの強いパーツと組みあわせの妙で個性を打ち出す姿は痛快でさえあるが、
反面、素材はいたって普通ともいえ、いわばアイデアと工夫だけでこのインパクトを撃ち込んできたとも言える。
ただ安易に市場のマジョリティに与せず、独自の世界を打ち出そうとする姿勢は経営資本の如何問わず、
まずは賞賛したいところであり、こうしてオンリーワンを目指す志の高いお店がもっと現れてくれることを切に願う。
幸運なことに一幕ワールドと、ワタシの嗜好はどうやらシンクロナイズできる関係性にあるようだ。
当面はメニュー制覇に向けて、粛々と桜上水へ通い詰める日々が続きそうである。
ワタシの中に突如訪れたブーム。
自分の場合、こういうものは一過性に終わらず、
長々と続くことになる場合が多いので注意が必要^^
まずは嬉々として、ネットサーフィン。
ターゲットはもちろん豚の唐揚を冠した汁そば。
そう、その名はパーコーメン。漢字を使えば排骨麺。
探せばいろいろあるものね~♪と
なんとなく主婦チックなセリフを口にしながら、
クリクリやってたら・・・あっちゃぁ..もしかして出会っちゃった?
何コレ、カナリ究極ニチカクネ?
ってRDBに戻って、検索かけたら・・・えぇーっ!まさかの未登録。
なおさら、ヤバイヨヤバイヨ、まじヤバイヨ・・・って一体何が・・・?^^
ということで、RDB初見参となるコチラ「コーヒーハウスオリガミ」は
もともと2006年に閉館したキャピトル東急ホテルの中にあったカフェレストラン。
今年秋にリニューアルOpenとなる新館にも、恐らく再び入るであろう由緒正しき名店だが、
ホテルの営業がブランクとなっている現在も、赤坂東急プラザのB1Fでこのレストランは営業されている。
なぜホテルのカフェに排骨拉麺・・・という疑問は誰しもが思うところだが、そのルーツは古く、
1970年代にキャピトル東急の総支配人だったリチャード・E・ハンデルさんっちゅーお方が放った
「日本のホテルは日本人の好きなメニューを出さにゃ!」という発案を受けて、
「んじゃ・・・日本人の好きなメニューって?」となった際に、当時のスタッフが口を揃えて「そりゃ、ラーメン」と^^
たださすがにそのままラーメンを出すわけにもいかんだろうということで、海外からのゲストもおもてなしできる
ホテルメニューを目指して試行錯誤が重ねられ、ようやく完成したのが、この「排骨拉麺」とのこと。
キャピトル東急といえば場所柄もあって、永田町関連や国内外のセレブにファンが多いことでも有名なのだが、
なんと、かのマイケル・ジャクソンの来日時のお楽しみが、ルームサービスで食べるオリガミの排骨拉麺だったそうな。
いやはや、まさしくマイコーが愛したパイコーは、オリアンティならぬオリガミだったわけで・・・うーん、THIS IS IT!
ハイ、すみません・・・ウマいこと書いたつもりです・・・^^;
いやーしかし、調べれば調べるほど・・・いろんなエピソードがあるわあるわで...もう大変。
なんか幻の・・・だとか、伝説の・・・みたいな冠号をつけたくなっちゃうような雰囲気なのだが、その割に今も
赤坂東急プラザに行けば、グランドメニューで食べられちゃうようなので、こりゃ、もうイクしかないでしょと。
...しかし1杯2,541円也のお値段には、いかにブルジョワジーの禅魔師さんとはいえ、一瞬怯む。
SMALLもあるんだ・・・と日和りかけるが、いやいや、やっぱりフルサイズでしょ!と気を取り直し、銀座線乗車。
赤坂見附駅を外堀通り口から抜けて、通りを挟んだ目の前の建物が赤坂東急プラザ。
レストラン街への入口は向かって右側。
こうこうと輝く店舗案内板に「オリガミ」の名前と排骨拉麺のお写真が・・・やっぱり看板メニューなのね^^
階段でB1Fへ下りるとすぐ目の前に入口が。
ホテルのラウンジというか、高級中華といおうか・・・なんとも落ち着いた店構え。
店名にちなんで、折り鶴のオブジェもぶらさがっている・・・ガイジンさんが記念撮影しそうな感じ。
様子をうかがうように店内へ入っていくと、ホテルスタッフ風な方々が心地よいトーンで「いらっしゃいませ」。
若干舞い上がり気味なのはひた隠し、さも落ち着き払った風に中央奥手のテーブルに着席。
ゆったりとしたフロアには、自分の他にあと2組。
そのうち1組は隣接した鉄板焼「源氏」のお客様らしい。
オリガミでは会社帰りOL風な2人組がフツーにお茶してる・・・そりゃそーだ、コーヒーハウスだもん。
こうなれば、せっかくのよい雰囲気を堪能しちゃいやしょう・・・と開き直り、
店員さんを呼んで、まずは生ビールとオリガミ特製春巻(3本入り)をオーダー。
あわせて、春巻食べ終わったくらいに排骨拉麺をよろしくね!と。
うーん・・・いっつもこんなムードじゃ、気疲れしちゃうだろーけど、
たまにはこんな落ち着いたラウンジのような場所で、麺をすするのも悪くないかも~とくつろいでいたら、
程なく、ビールと春巻ちゃんがお邪魔しまーすとばかりにサーブされた。
春巻は3本を気を遣って半分ずつにカットしてくれたようで、つごう6ピース構成に。
小さいガラスの小鉢に入れられて、マスタードがお供。
そのマスタードも街の中華屋で見る、いわゆるカラシ色のブツではなく、カプチーノのような色をしてる。
箸の先でチョロッとやったヤツをペロッとやってやると、うわ、なんか風味高けー!といちいち感心。
ビールをクピクピやりながら、つまむ春巻が美味しくないワケがないのであるが、
正直、取り立てて絶賛するほどの逸品ではなかったかなと。
ま、一皿900円というコストが評価上のハンデになってしまうことは否めないところですが・・・^^;
ただ優雅で贅沢な気分にひたれることは請け合いなので、そういう意味ではオススメかも。
ワタシの箸の進み具合を見ながら、担当の方が厨房へアイコンタクトで調理開始の指示。
食べるペースをわざと乱してやったらあわてるかな・・・とイタズラ心もよぎったが、四十路近くにもなって、
そんなことやってる場合か!と自戒の声がすぐさま脳裏に響き、ペースを守りつつ最後の春巻を口に運ぶ。
皿を下げつつ、ビールのおかわりはいかがと来たが、今日のメインはあくまで排骨だもんで!とばかりに手で制す。
入れ替わりで、別の店員さんが「排骨拉麺の薬味になります・・」と、また落ち着いた声でのご案内&サーブ。
冒頭の写真にも写っているが、右手奥にある2つの椀には青ネギと白ネギがたっぷりと。
左のカップには、ラー油と七味が別々に・・・と、なんかもうこれだけですっかり禅魔師テンションUpである^^
さーそして、なにか大陸系の歴史ドラマで皇帝あたりの登場シーンに使われる
ジョワァァーン♪みたいなBGMが流れてきそうな勢いで排骨拉麺が眼前に現れた。
丼と言うよりはボウルといった方がしっくりきそうな広口の器の中を覗けば、
そこにはまさに琥珀色としか表現できないスープと、そこにゆったりと佇むくすんだ乳白色の麺、
そして香味色とでも名付けたくなるような艶々しいパーコーとまさに御三家揃い踏みの様相で。
まずは、琥珀の液体を啜ってみる。
ブイヨンベースと紹介には書かれているが、まー言ってみれば、丁寧に濾し取られた清湯スープ。
レシピうんぬんはいつも通り、詳細を述べるスキルがないので、印象だけしか切り取れないけれど、
まーじっくりコトコトやったのか、素材がいいのか知らないが、とにかく上質のスープであることは明白。
八角?シナモン?五香粉?といったあたりの中華エッセンスが軽めのアクセントで使われてる?ような
気もしたけれども、その辺当たってるかどうかは、まるで自信なしなので念のため^^
今まで飲んだスープで表現するなら、これも定かではないが、麻布の「かおたん」に一番近いかもな・・・と。
麺は箸使いの苦手な外国人の方でも伸びにくいようにと、配慮されて作られたものだそうだが、
箸使いの苦手な日本人代表、禅魔師の私見としてはその辺の効果はイマイチわかりにくいような気が・・・。
ボディの割に少しモタっとした感があって、あまり抵抗なくスルスルと入っていくタイプといえそう。
そしてパーコー♪♪♪・・・美味しいわ~やっぱり。
衣の味付けは比較的プレーンなタイプだが、ちょうど一口サイズにカットされた手頃な厚みの
ブタさんが誇るジューシーな柔肉が・・・と書いてるだけで鉄板でしょ、これは。
途中、白ネギ、青ネギをシングル・ツインで加えてみたり、ラー油をちょぴっと垂らしてみたりと
いろいろなアレンジを試してみたが、それぞれに表情を変えつつも、凛とした気品を失わぬところもさすが。
パッと見、結構デカっ!とたじろいだのだが、粛々と味わいつつ、
啜り込んでいくうちにあらら・・・もう終わり?みたいな感覚で完食。
現在は「いちごフェア」開催中らしく、あわよくばスイーツまで手を伸ばしてやろうかとも思っていたが、
そこは思いとどまり、ナプキンで口元を軽く拭き、おもむろに手を合わせて「ごちそうさま」と呟き、席を立つ。
しめてお勘定、¥4千6百ナンボ・・・まーなかなか結構なオテマエである^^
ちなみにサービス料も発生しているので、こういったお店で万一、変な接客されちゃったりした時こそ、
現場はともかくレビュー上で接客がなってないだの、言葉遣いがどーだだのとギャーギャー吠えてみましょう^^
・・・ま、コチラに限ってそんな粗相はないでしょうが。
しかし、ホテルシェフが作った排骨拉麺・・・長年のファンが多いこともやはりうなずけるなと。
基本的に淡麗系に属する味なので、個人的にド真ん中ではないのは、くじら軒と同様なのだが、
ロケーションやお値段の部分で、バイアスがかかった状態になっていたことを差し引いても、
たまには贅沢して、また寄ってみたいな~と思わせてくれる至高の一杯だったように思う。
マイケルも愛した一杯を堪能し、思わず浮かれてムーンウオークで赤坂を後にした禅魔師だった・・・嘘つけ^^
この日は営業車で直帰になり、都心方面から世田谷に向けてのドライブ。
自分の帰宅ドライブルートを大別すると、新宿方面経由R20(首都高④)ルートと
渋谷方面経由R246(首都高③)ルートの2つになるのだが、ちょうど新宿近辺が
混雑とのことで、青山通りから表参道を横目に渋谷近辺に流れるルートを選択した。
この流れでラー食を考えると、特にJ系を欲する際には、かなり魅惑的な4択に頭を悩ますことになる。
R246から山手通りを右折し、東北沢方面に流れれば左手に、最近SRSメンバーを幻惑し倒しの千里眼。
サンチャまでR246で引っ張った後に世田谷通りに入り、さらに松陰神社駅の方へ右に突っ込めば辰屋さん。
そこで脇に突っ込むのをガマンして、世田谷通りをひたすら行くと、10分足らずで左手に見えるは我らが陸ちゃん。
ガンバって浮気をせずに環七手前までR246を行けば、左手にぼんやりと黄色く浮かぶ蓮彌さんこま。
あ・・・そういえば岩男クンもR246からすぐだったか...こりゃ失礼。
・・・ということで、こういうパターンでJ-feelな時にはいつも青山から渋谷にかけては、
頭の中がどこにしよっか?で一杯になってしまうのである^^
この日も同じように悩んでいたのだが、渋谷を越えたあたりで、
・・・あれ?実は今日、Not J-feel?という、ここに来て自分でもまさかの
根本的スタンスの変更発生^^で、さぁ~どーしたもんかね...と。
もう少し早いタイミングなら、「づゅる青山」だとか「櫻坂」だとか、いろいろリカバリーのしようもあるのだが、
すでに通り越してんじゃん・・・ということで、なら、環七周りの「ふくもり」あたり・・・とも思ったのだが、
それこそ神が降りたようにコチラのお店の存在を突如思い出し、んじゃま、せっかくだしね・・・という流れに。
「くじら軒」といえば、ラ族ならその名を知らぬ者はいないであろうほどの名店。
「武蔵」や「青葉」と並ぶ、96年開店の「3羽ガラス」などとも称され、港北ニュータウンの玄関ともいえる
「センター北」駅周辺が、神奈川県内随一のらーめん激戦区に成長した原動力の一つで、
いわゆる「神奈川淡麗系」と呼ばれるジャンルの始祖ともいえる存在であり...
・・・と、まさにレジェンドと称すべきエピソードの枚挙にいとまがないというホンマもんの名店。
1996年なんていえば、社会人になって2~3年の一番チョーシこいてる時期だな・・・^^;
当時からラーメン店巡りを趣味としていた禅魔師だが、基本的に行動範囲内のお店でヨチヨチ遊んでいたので、
都筑に「くじら軒」ありとの名声は聞こえていたものの、結局、本店には伺えぬまま13年余りの歳月が・・・嗚呼。
そんなワタシが「くじら軒」とお初に接触したのは、確か4~5年前ぐらい?・・・「品達」に出店していた頃に一度。
個人的に「品達」ではゆったり麺をすすったことがなく、その際もツレとの会話に重点を置いていたこともあってか、
さっぱりしたラーメンなのね・・・ということを確認しただけの印象しか残っていない。
それがボケッとRDB見ていたら、五本木なんていうド渋いロケーションに「くじら軒」が!と。
店名は「学芸大学店」だが、最寄駅としては祐天寺なんだか学大なんだか、ビミョーなトコロ。
ふーん、今度機会あれば行ってみよっかねぇ...
・・・と、秋頃にぼんやり脳裏を掠めた思いが、年を越しての如月に渋谷近辺で降臨してきたワケで。
五本木の交差点から程ない通り沿いに、ぽつねんとお店の灯が夜の帳に浮かぶ。
先客はゼロ。いわゆる貸切である。
男女2名の店員さんが、温かく「いらっしゃいませ~」と迎えてくれた。
店内はカウンターのみの造りだが狭苦しい感じはなく、暖色灯の醸す柔らかな雰囲気も心地よい。
カウンターに座り、メニューを拝見・・・あらら、予備知識も記憶も何も飛んじゃったな。
しゃーないからまずは基本からかな...なんて思いきや、おおっと見っけちゃったよ!パー♪コー♪メーン♪
KMさんの排骨紀行を拝見して以来、出会った時には必ず・・・なんて思ってたら、意外と早く再見しちゃった!
そこで迷わずパーコーお願い!と頼むと、ラーメン・支那そば・塩の3種からベースも選んでちょうだい!とリターン。
ラーメンと支那そば、どっちがどっち?ってビミョ~!と思いつつも、とりあえず上に書いてあるラーメンをチョイス。
メニューのくだりによれば、ラーメンは薄口醤油ベースのスタンダード、支那そばが濃口醤油のさっぱり味だそうで。
確かに塩分は薄口醤油の方がキツかったりするのだが、雰囲気的に「濃口さっぱり」にはちょっとした違和感。
「揚げたてでパーコーを乗せるので、多少お時間頂戴しますけど、よろしいですか?」と女性の店員さん。
丁寧に聞いていただくのは、すこぶるカンジ良しなんだけど、たいていの方はオーダーを口に出した時点で
すっかりそのモードに突入しちゃってるハズだから、えぇー!なんて思いつつ、心ならずもOKしちゃう場合も
多いと思うので、できればその辺の情報はメニューに注意書きで入れておいてもらった方がベターかと。
ま、結果的に時間は全く気にならなかったんだけど・・・^^
さて、店内お一人様ですから、自ずとお店の全精力がワタシの一杯に注ぎ込まれるワケで・・・^^
パーコーが揚がって、目の前でズァックズァック♪と軽快極まりないサウンドを発しながらカットされ、丼へオン!
さーお待たせいたしました。
この辺でいよいよお待ちかね、本日のゲストをお呼びいたしましょう!
本日のゲストは・・・おなじみのこの方・・・鯨パーコさんです!!
(中略)^^
・・・ふうっ、美味しかった♪
ごちそうさんです!とお店を出る。
パーキングまでの道のりで今日の一品への感想含め、いろいろ複雑な思いが錯綜した。
①:やはり貴様に淡麗系は理解できないのか・・・禅魔師よ!
気づけばいつもラーメンに新たな刺激を・・さらなる刺激を求めているワタシの味覚とココロ。
夜のしじまに浮かび上がる湖の美しさよりも、投げ込まれた石の波紋に揺れる情景に惹かれてしまうというか・・・。
くまなく均等に敷き詰められた美味しさの価値をこの頃、見い出すことができていないような気がする。
すべての要素が、目立たぬように~♪はしゃがぬように~♪と渋く働く河島英五の世界観よりも、
ことラーメンに関しては、丼の中で何かがアゲ♂アゲ♂になっているDJ OZMAの世界観に共感してしまう。
もちろん美味しいことは間違いないんだけど、一抹の物足りなさを常に感じてしまうのだ。
今回はパーコさんに加わってもらったことで、自分的に足りない一歩はある程度補完された感じもするが、
淡麗好きの方からすると逆に、アゲアゲの参戦はとんだ蛇足となってしまうのかもしれない。
この辺は今に始まった話ではないのだが、今回の訪店で改めて痛感させられた禅魔師の嗜好本質だった。
②:やはり支店では本質は評価できないのか・・・?
残念ながら、今回五本木で出会った一杯からは
かつて大行列を形成していた名店の片鱗を窺い知ることはできなかった。
近所にあれば、雰囲気も悪くないので、たまに立ち寄りたくなりそうなお店ではあるのだけれど。
もちろん、個人的な嗜好とアンマッチになってしまった点も大きいのだが、そういう場合でも大抵は
ココがツボなんだろーな...という人気の理由は垣間見えるものなんだけどね・・・。
いわゆるフランチャイズチェーンではなく、本店の暖簾分けみたいな形で2~3軒程度の支店が
展開されているパターンは他にも散見されるが、そういった支店で、本店と同等以上の味に出会える確率は
ほぼ絶望的といっても過言ではないと思うのだが、いかがだろう?
あくまで個人の体感的・経験的なものだから、あんまりツッコみ喰らっても困るところだし、
明確な根拠もない中で、そう無責任なことはいえないのだが、そんなに的外れではないように思う。
反面、こんな感覚も何もぶっちぎりの、あの黄色い系列のパワーには敬服せざるを得ないのだが・・・^^
結局、何がいいたいかといえば、最終的に自分の中で「くじら軒」のラーメンを語り尽くすには、
やっぱり港北ニュータウンまで出張っていかなきゃいけないのかな...という思い。
本店も本店でレベル下がっただの何だの、いろいろ言われているらしいけれど、
いずれにしろ、やはり本家に行って確かめないことには、何もエラそーなことは言えないなぁと。
うーん・・・いつになるかはわからないけど、突撃しなくちゃだわ...ということで。
③:やはりパーコーってステキだわ♪
どうやら「くじら軒」では開業当初からパーコーメンをラインナップしていたご様子。
パーコー自体のデキは多少薄手なれど、ワタシの中のベンチマークである「万世」と比べても遜色なかった。
先に述べたようにベースとなるラーメンのポテンシャルを見極めるには、邪魔になる存在なのかもしれないが、
会いたくて仕方がなかったパーコーにかぶりつくことができて、思わずテンションが上がってしまった。
パーコーを日本語でいえば「豚肉の唐揚げ」となるのだろうが、唐揚げ界のスター「鶏肉」に比べると
なにか肩身の狭い思いをしているような気がするのは、ワタシだけだろうか・・・^^
この頃では鶏はおろか、イカゲソやタコにまでも見下されているこの窮状^^を
何とか打開できないものか・・・と冬の夜に心を巡らす禅魔師であった。
またしても、話題のお店に来てみた・・・。
見返すとこの頃、特に初訪は少なくともRDB上で
ネームバリューのある店にしか行っていないような気がする・・・^^;
面白みに欠けると言われればその通りだが、少なくとも大ケガはしない。
初回無死一塁から初球きっちり転がす二番打者みたいなものである。
それまでのTV・雑誌・ラー本・各種サイトには、いろいろな意味で裏切られることも多く、
結果、自分の目と耳そして嗅覚を信じて、新店求めて彷徨い歩いたりもしていたのだが、
この頃はめっきり・・・。
リスクをいかに低減させるかということが、命題になっているようなこのご時世、ラー食パターンの変化も
致し方なしと思う反面、まがりなりにも麺巡りをライフホビーと掲げるのであれば、トホホな一杯に出くわすことも
また一興!と甘受すべきとも思ったりはするのだけど、なかなかね・・・というお話で。
ま、そんなことは置いときましょうか、とりあえず^^
コチラ昼のみ営業ということなので、個人的にハードルは高いのであるが、
週末は土日どちらも営業してくれているということで、ラグビー観戦に出かけるのをちょこっと早めて、
神泉駅からテクテク歩いて現地を目指す・・・土地勘はあるので迷いはしなかったが、アップダウンも
多少あるので、神泉からならポクポクお散歩感覚でのアプローチをオススメする・・・約20分程度かな。
11:25くらいに店前到着したが、あら、もうのれんが出ている。
店先には人はいないが、もう中は満席だったりして・・・とビビりながら店内に入ると、
先客4名がポジショニング完了の状態...まーいい線かなと。
このお店はつけ麺とラーメンで迷う必要はないのだが、
その代わりに冷と温どうするよ?という選択に直面する。
つけ麺ビギナーの頃はつけ汁が冷えるのを嫌って、あつもりを食すことも多かったワタシも、
つけつけ喰っていくうちに、原理主義に傾倒し、「つけは麺締めてナンボでしょーがぁ!」と
一時は街宣車から拡声器で叫びそうな勢いだったのだが、「新橋おらが」でのアツコとの出会いなどもあって、
今でも原理主義は踏襲しつつも、その他のイデオロギーについても寛容な心を示せるようになった経緯がある。
http://ramendb.supleks.jp/enquete/7
↑の選択肢でいえば今は「特定の店・メニューに限ってはあつもり派に変身」というヤツです^^
特にこのwaritoさん、千駄木の名店TETSUの流れを汲むお店とのこと。
TETSUといえば、あつもりが特徴的でここだけはアツでいきます!というコメントを上のアンケートで、
今は退会されてしまった有名レビュアーDさんよりいただいていたので、実は興味津々だったのだが、
先達のレビューを拝見する限り、どうやらやはりコチラもその流れらしく・・・。
なーんてクダリをさんざん引っ張ったからには、やはりここはあつもりでいったろかい!とあっさり決定。
いわば「特製」的な和利道のあつ中に辛味を別につけてオーダー。
カウンターにチョコンと座り、店内を見回す。
店舗坪数に余裕があるせいか、非常にユッタリしたつくり。
黒を基調にまとめられたインテリアも気持ちがいい。
一見、資本の香りがしなくもないのだが、
そこでかいがいしく働く店員さん達は、アンマッチなほどにファミリアな体制。
ムードつくりのためにキャラ設定して、別々に雇用していたりしたら、驚きモモノキなのだが、
まーオペレーションのスムーズさなどからしても、ご家族でのスタッフ構成に間違いないのだろう。
と・・・やってるうちに来ました、来ました。
今日の合メン相手が。
・・・まいったな。
一番レビュー書きにくいパターンかも。
実は今までもこういうカンジで食べはしたものの、レビュー上げずというお店もいくつかあったのだが。
今、話題のお店だし、いつもそんなワガママ言っててもということで、今回はがんばってみるか。
まず、スープに浸ったあつもりちゃんには素直におおっ!と心の中で快哉を叫んだ。
単なる釜揚げでなく、薄味ながらもしっかり旨味を利かせたおつゆの中にウネウネするコたちをすするのは
やはりTETSUからの系譜を継ぐ、こちらのあつならではの醍醐味と感じた。
また、当然あつもりなので、麺のポテンシャルを全面的にとらえることは難しいのだが、
村上朝日の麺には、ビシッと締められたお姿に再見したいなぁ・・・という思いが浮かんだ。
チョコっと調べてみたらTETSUのご主人が製麺を勉強された新座にある麺屋さんだそうで・・・なるほどねーと。
あとは・・・味音痴といってしまえばそれまでなんだけど、
バランスいいよなーぐらいの印象しか残らなかったんだよな・・・実は。
もちろん自分の中でのつけ麺評価基準の中で、「バランスの妙」というのはかなり重きをしめる部分だし、
食後の満足感も高かったし、アラ探ししたところでさして吊し上げる部分もなく、総じてハイレベルのクオリティ。
もちろん好き嫌いはあるものの、いわゆるイマドキスタンダードなつけ麺としては、万人にオススメできる
間違いのない一品なんだけど...思い返すとココロに引っかかってくる部分に欠けるというか・・・。
せめてTETSUの記憶があれば、比較しながらの記述ができるのだろうが、
だいぶ前に品達店の冷や盛りをあわてふためいてすすり上げたのが唯一の記憶なので・・・^^;
だからホントはこういうお店の場合は一言、「ウマかった♪」で終わりにしたいくらい^^
じゃ、そーすりゃいいじゃん!という万雷のツッコミはさておき^^
この頃こういうお店に当たることが多くて、レビューをひねるのに苦労するケースが個人的にはよくある。
ま、単純に味だけで語れないのが、麺の麺たる由縁か自分のメンタル面の弱さか・・・^^
とりあえずこの頃の人気は伊達じゃないのね!ということは実感できたので、
もう少し自分なりの分析なり感想なりをのたまえるように、折を見ながら定点観測していこうかと。
普段にもまして、拙いにも程があるレビューに最後までおつきあいいただき、ありがとうございました・・・。
アツコとの熱いランデブーを終えて、1~2分のインターバル。
後に並ぶ人たちからは、食い終わっても一向に動こうとしない空気読まない客に映ってるようで、
心なしかというか明らかに背中へ非難の視線が突き刺さる。
まーまー待ちなさいって。
ほら、出てきた!ということで、非難の視線をサクッと制圧した後に、らーめんへ対峙する。
思えば久しぶりのご対麺である・・・半年以上のご無沙汰になるだろうか。
パッと見の印象は、以前とさして大差ないと認識。
キャラメル色の液体を湛えた丼の中に、
海苔・チャーシュー・味玉・メンマ・玉ネギなどがたたずむ景色に癒される。
ここで黄色い肌の麺を引きずり出す。
あれ、少し以前に比べて若干細身になったかな・・・?
Open時からたぶんつけ麺とらーめんでは麺を変えていたのだろうが、
それぞれに印象として残るほどのキャラ付けがされていなかったような気がする。
連食して顕著に感じた部分も多少あるだろうが、今や明らかなる別物。
眠たげに丼に横たわるつけ麺に対し、茶濁の海を切り裂くように躍るらーめん。
フムフムと観察しながら、えい、ずるるる・・・と。
気持ちボソソっとした食感が口中をくまなく刺激し、心地よい。
細身なれど、好きなタイプの麺である。
こちらのらーめんのスープには一時期、「家系」っぽいという感想がよく見られたように、
いわゆる豚骨魚介と言われるカテゴリーにおいては、かなりのブタ方面濃厚行きのチューニングなのだが、
クチにしてみるとつけ汁同様、さらに粘度が上がった?ような感覚で、こうなるともはや麺の持ち上げが・・・なんて
したり顔でのたまっている間にも、麺は旨味をまとって口中へなだれ込んでいく。
やっぱ、うまいなぁと思いつつ、麺をすすり続けたが、若干後半クドさを感じた。
これは禅魔師が連食かけて、勝手にキャパぎりぎりのトコロで遊んでいたのが要因だとは思うが、
ただ、やはり粘度を上げた関係もあってか、甘みで丸めたつけ汁の方がバランス的によいような気がした。
つけ麺、らーめんともにお約束のショリショリ玉ネギは、濃厚スープをビシッとしめる清涼剤。
チャーシュー・メンマは決してキライじゃないんだけど、周りの面々のレベルからすると、もっとイケるかなと期待。
最後にここの味玉の旨さは、都内でも指折りのデキだったように思う。
味のバランスも勿論絶妙なのだが、まるで玉子の中に黄身で作ったあんこが仕込まれているような、
もはぁーっとした食感に毎回、ささやかな幸せをいただいていた・・・。
とうとうらーめんも完食・・・。
丼をカウンターに上げようとしているところに、店長さんが腰をかがめつつ、席に寄ってきてくれて、
「これまでいつもありがとうございました!」とあらためてご挨拶をいただいた。
そこで「再開時期は未定なんだろうけど、場所まで変わっちゃうの?」と気になってたところを伺うと、
「テナントの契約は継続しているんで、場所はまたここでやります」とのことで、ちょっと安心。
常連というほど通っていたわけでもない禅魔師に、わざわざ声掛けいただいたお気遣いに感激。
近いうちに必ず訪れるであろう復活の日も、やはりシャッター待ち決めるぜよ!と心に決めた。
・・・店長さんのワイルドなイケメンぶりにハイセンスなインテリア、
そして流れるロックのリズムと珠玉の麺たち。
彗星のように現れた新橋の名店、まずはシーズン1終了ということで。
思えば、2010年口開けのレビューがこちら「おらが」。
それからわずか半月足らずで突如休業突入の公式発表。
いやぁ~!久々に驚きました。
まさにこれこそ電撃ですよ、電撃。
前回のレビューで自分の未熟さを反省してみたのだが、
そんなもんじゃ生ぬるいわっ!ちゅーて、
バチ当てられたんだ・・・とホンキで思っちゃったもん^^
町屋の「勢得」や板橋の「CONCEPT」など・・・
人気絶頂で店をたたんでしまうケースは、これまでにもままあったのだろうが、
幸か不幸か今まで個人的にはそれで実害を被ったことはなく、逆に「勢得」なんかについては、
我がSRS管内への移転で恩恵をうけているクチであった。
それが今回のケースは、まさに影響被り倒しなワケであって、
もちろんリスタートを期してのピットイン的な休業とは認識するものの、
やはりそれなりの感慨もあったりで、とりあえず1月中にもう一度行かにゃね・・・と。
ただし残りは昼のみ営業ということで、以来、何度か昼時に近辺を徘徊してみたものの、
やはり駆け込み需要なのか、相当人数の行列形成を目の当たりにし、ゲンナリ。
と・・・なれば、オーラスデーにシャッター決めちゃいましょうかという方向で、
確信犯的に前日の金夜、久々に銀座に繰り出すなどして、夜半過ぎまで思う存分遊んだ後に、
ベースキャンプの新橋駅前の満喫に潜り込み、リクライニングチェアーに身を沈めた。
開店30分前の10:30到着を狙っていたのだが、フッと意識を取り戻すと早や10:30過ぎ。
いかんいかんと寝ぼけ眼で身支度整え、満喫を後に。
なんとか10分遅れで到着したものの、やはりその10分が命取りだったか、すでに10人強の行列が。
幸い当日は小春日和の穏やかな朝。
震えることもなく、ボケェーっと立ち尽くしていると、お店の窓に禅魔師愛読の東スポ1面で
「電撃休業!」の記事が張ってあるではないか・・・ええっ!? そんなの出てたっけ? と思いきや、
よくよく近づいて確認すると、お店作成のパロディチラシ「おらがスポーツ」だった・・・^^
こういう小ネタに手間隙かけるあたりが、このお店の好きなところである。
そうこうしてると待ち客の熱気を察したか、予定開店時刻10分前の10:50にご開帳。
カウンター人数+中待ち3人が店内に飲み込まれ、禅魔師さんは外待ち先端付近に布陣。
ものの10分で、ホール捌きに立つ店長さんから中へどうぞ!とご案内。
食券を買う直前まで一応、あれこれ迷いながらも結局、あつもりに手を伸ばしてしまうというのが
この頃のここでのパターンだったのだが、この日に関しては全く迷いなし。
特製あつもり(並)をポチン、そして味玉らぁめんもえい!とばかりにポチーン!
店長さんに「しばしお別れなんで・・・」と食券渡しつつ、あつもりを先でお願いすると、店長ニヤリであざーす!と。
シメの日にして、ここんちでは初のツインオーダーをキメに走った...イエイ!
中待ち隊所属は約10分。
今日は最後だし、思い出づくりにハズレのコーナー席に当たってもいいぞ!という広い気持ちでいたら、
一塁側ポール際という絶好のポジショニングを得ることができたようで、にやけつつ着席。
今日のBGMは「X JAPAN」・・・たぶん音源は「The Last Live」。
3曲目「WEEK END」のサビに突入したあたりで、本日の1回戦、オレの惚れた女「アツコ」が登場。
普段は基本的に中盛り以上を食しているので、随分とこじんまりとした印象。
あつもりの麺とかけられたスープから立ち上る湯気も控えめである。
前回気づいたモデルチェンジのポイントを意識しながら、味わうように麺をすすり始める。
勢いあまって固めにしてしまった前回に比べると、明らかに麺の食感がよい。
いわばデフォルトで自分にとってはベストの茹で具合である。
スープをまとわりつかせた黄褐色の麺をあつあつクリーミーつけ汁でいただく
「あつもり」の完成度はさすがの一言。
惚れた女はやっぱり最高の上物だったぜ、ハニー!と心の中でつぶやく禅魔師さん。
確かこちらの麺は「カネジン食品」謹製だったろうか?
2~3年前の豚骨魚介ブームスタート時期には、「開化楼」と「三河屋」のマッチレースなみたいな感もあったが、
業界過当競争の続く中、クリエイティブな店主さんと製麺業者各社の切磋琢磨の繰り返しによって、
加速度的なクオリティの上昇をこの頃特に感じたりするワケで・・・そして、まさにこの麺もそのパターンなワケで。
モターっとした独特の食感はやっぱりオンリーワンなんだよな・・・。
しばしのお別れはチト厳しいよ・・・と丼の中身が少なくなるにつれ、強く思う。
麺を啜りきり、温度が保たれたままの濃厚なつけ汁をスープ割りせずに味わう。
ベジポタは基本的に嗜好に合わないワタシだが、やはりこの味には興奮せざるをえない。
物質的、食感的な濃厚=高粘度というだけではなく、ベースである豚骨のパワーと
ひしめき合うように配置された旨味のエッセンスとのガチンコ状態が実現しうるコイツはまさしくドロリッチ。
ここで東京ドームのTOSHIがMCで叫ぶ...「有終の美ををっっ~!」
そうだね。まさしく。
TOSHIもややこしそうだけど頑張ってね!と祈りつつ、第2Rへ続く・・・。
さて、1ヶ月近くのインターバルを挟んでしまったが、
そろそろ北区攻防戦第2R、「燦々斗」の巻に。
伊藤さん家での一杯だけでは、当然腹の虫が治まるはずもなく、
車に戻ってセカンドポイントを確認。
こういう時はナビがあれば便利だなーとも思うが、
「地図の読める男」の称号ぐらいは数少ない矜持として残さねば・・・と
おそらく何の意味もないこだわりを胸に地図をペラペラめくる。
地図上、見る限りそんな距離ないなーと思いつつ発進したが、
その想定よりもさらに早く、本日定休!の名店「ほん田」を横目にしつつ、東十条到着。
11時40分過ぎ店前に。
入口前のベンチに陣取るご夫妻の後に接続。
開店同時になだれこんだ第一陣がはけた直後だけに15分程度は覚悟せねばな・・・と。
スロープの縁に腰掛け、店構えを眺める。
くたびれた雰囲気の演出されたいわゆる昭和レトロ調のつくり。
店名の大書きされたブリキの看板などはいかにもで、隅っこにキチッと「Designed by・・・」と記されており、
ご夫婦ふたりで回されているお店なのだが、店舗づくりに対するこだわりも見えて期待が膨らむ。
しかし、昭和なムードといえばお店の周辺こそ、ナチュラルボーンに’70~80年代の強い香りが。
アラフォーの私がリアルに郷愁を覚える昭和とは、「ALWAYS」や「20世紀少年」のような舞台ではなく、
昭和50~60年代の街の風景なのだが、お店に至るまでのこじんまりした商店街や雑居ビルを見ながら、
「おーい、もう平成だぞー!」と親切に突っ込んであげたくなってしまった・・・^^
想定通り、15分前後で奥さまが注文を取りに。
つけめんもらーめんも双方とも高レベルという認識だったが、以前拝見したYMKさんのレビューにあった
チャーシューとカイワレの鮮烈なコントラストが忘れられずに、らーめん(中)で発注ヨシ!と。
店内へ突入。
レトロな演出がされているせいか、漂う空気が柔らかくなるが、木場の名店と同様に、
無言でズルズル貪り食う組と主賓の到着を今か今かと待ちかねる組がカウンターに並ぶ景色。
BGMはやっぱり今日もジュリー。
露濡れ光る金色のやかんでコップにお冷やのおかわりを注ぎながら、
「ダーリング」を頭の中で熱唱する禅魔師^^
そうこうしてると、目の前に「ミス東十条^^」が降臨。
自分で撮った写真はあまりいい写りではないのだが、にもかかわらずやはり「彼女」は美しい。
ビジュアル的には雪谷の「葉月」さんとペアにしたいところだが、絶対的に女性格はコチラの一杯であろう。
では、まずスープをひとくち。
瞬間、ひさびさマンガチックに目を見開いたであろうと自分のコトながら推測する。
うまーい!と一言では片付けられないような初めての感覚をどう表現したものか。
いつものことながら、獣がどうだ、魚がどうだとレシピの裏付けを検証していくような芸当は
バカ舌学園No.1の禅魔師には到底なしえないウルトラCなのだが、このらーめんに出会って初めて
そういう分析能力に乏しい自分の貧相な味覚を恨めしく思った。
だって楽しいに決まってるでしょ・・・
こんなにもしなやか、かつ軽やかに口中をくまなく蹂躙する一品のカラクリを的確に射止められるのなら。
何と言おうか、味の立体感がハンパないというか、スープを口にして甘み方向は抑えめにしているな・・・と
思ったのもつかの間、口中でケミストリーを起こすかのように、旨味がそちらの方向へ小気味よく抜けていく。
大抵、絶妙なブレンドが施されていたとしても、混ざり合うという範疇からは抜け出せないものなのだが、
旨味がひらがなの「る」の字を描くようにして、甘みに行き着くような錯覚を覚える。
こうなるとまさにお口の中は、るーるるるるる・・・^^
幸せこの上ない大騒ぎ状態なのである。
正直、あまりにるるる・・・のインパクトが強くて、麺単体に向けての印象は薄いのであるが、
この状態を演出するには、スープを口中に運び込む麺も、重要な役目を果たしているはずであり、
まさしく麺とスープが一体になっての旨味の時間差攻撃なのであろう。
もうひとつ衝撃をうけたのは、艶めかしい秋桜色の肌を惜しげもなく麺上に晒したチャーシュー。
コイツは本当にブタ君なのだろうか・・・?といぶかるほどの肉質であり、逆に無類のブタ好き(食用限定^^)の
禅魔師さんからすれば、多少物足りなく感じる部分があったのも事実なのであるが、らーめんの上に
乗せられるお肉としては、最上級のクオリティを誇るであろうことに間違いはないと言える。
その他諸々、語るべき点も多いのだろうが、一杯のらーめんからこれだけ衝撃度の高い要素が2つも出れば、
すべての印象がそこに集約されてしまうのは、人間の能力からして仕方のないことなのかもしれない。
しかしこうなると、この味を編み出したプロセスに、ものすごく興味を惹かれてしまう。
別にこの期に及んでメカニズムを知っても致し方ないが、果たしてこの味は完成のイメージを抱きながら
創られたものなのか、よりうまい味を目指して研ぎ澄ましていった結果、到達できた世界なのか、
はたまたある瞬間、閃くようにそれこそ降臨した奇跡なのか・・・うーん、気になるなぁ。
いずれにせよ、近々で再訪を試みることは間違いないだろうが、もう一回らーめんに走っちゃいそう。
つけめんや裏品の油もあるとゆーのに・・・。
東京都在住、約33年目にして初めて北区住民になりたいと思った禅魔師なのだった。
本年一発目のレビューです。
RDB参戦はや4年近くとなりますが、今年も変わらずよろしくでございます。
旧年ラストレビューが伊藤さんちで、北区攻略戦の連食前編みたいな流れだったから、
本来なら年明け一発目は北区攻防第2ラウンド:「燦々斗」の巻をお送りするべきなのだが、
個人的にちょっとNewsな一品に出くわしてしまったので、まずはそちらから。
Newsな一品というクセに、登場したのは堂々3回目のレビューとなる「新橋おらが」のアツコさん。
実は人気上昇に伴う混雑も相まって、前回のレビュー(昨年7月)以来ご無沙汰となっていたコチラ。
前にも書いたとおり、新橋はしょっちゅうウロチョロしてる街なので、折を見ながら店頭を覗いていたのだが、
以前はスカスカだった夜営業でも、常に数人の人影がたたずむ状況に、うーむ・・・と回避を続けていた次第。
それがつい先般、たまたま通りかかると久々の僥倖に巡り会い、駆け込むように店内へ。
もうこちらのラインアップは見切ったつもりの禅魔師さん、迷うことなくいつもの「あつ固め」でオーダー!
・・・しかし、これが甘かった。
見切ったつもりでご無沙汰している間のレビューチェックも怠っていた。
見返せば、確かにその変化を記述いただいている文章も何点かあったというのに。
これは日々進化を遂げ続けなければ勝ち残っていけない東京麺事情を
分かっている気になって、すっかり侮ってしまっていた禅魔師の初歩的ミスとしかいいようがない。
カウンターでユニコーンのメロディを聴きながら、彼女の登場を待つ。
しかし心なしか待ち時間が長くなったような気が。・・・気のせいか?いや、確かに長くなってる。
見てみれば、店長含めてお馴染みの店員さんも知らない2人に変わっているし。
まぁ、人が変わったばかりで手際の問題なのかな・・とその辺大して気にも留めず、
しばし時を過ごすと、ついに愛しのアツコと久々ご対麺。
抱擁せんがばかりに受け取った丼を見た瞬間に変化に気づく。
あれ?アツコちょっと太った??^^
街でよく見るバカ彼氏状態だが、明らかに腰のくびれが変わってもうてるやん!と。
・・・愚かにもこの時点であらら、モデルチェンジしちゃったのねと悟り、そりゃ茹で時間も長くなるわな・・と。
正直、これまで「おらが」のウイークポイントは他ならぬ麺だと感じていたのは確かだったのだが、
だからこそ、このうっちゃりワザ的な「アツコ」の魅力に惹かれていたというのも事実である。
ま、現物を目の前に四の五の考えてもしゃーないと、一瞬の狼狽は捨て去り、アツコをベッドに押し倒す^^
しかし、彼女にのしかかった瞬間、直前よぎったイヤな予感が的中してしまったことを実感することに。
か・・固っ!!思わず声に出しそうなほどの触感・・もとい食感^^
かなりド級のバキボキフィールである。
たぶんデフォルト自体が、太めのスタイルとプリン♪としたコシを前面に出すために、ハードめの茹で加減なはず。
そんなこととはつゆ知らず、固めでよろしく!と上等切ったのは、
何を隠そうこの禅魔師なのだから、まー仕方がない。
つけ汁は相変わらずの濃厚っぷりだが、こちらもベジポタに代表されるような時流を押さえにいったか、
若干粘度を上げてきた印象。ただしもともとの味わいを崩してしまうような改悪になっていないことは確か。
BBな太麺に高粘度の組み合わせとなれば、当然懸念されるのは終盤でのつけ汁枯渇であり、
途中から汁つけ深度を調整しながら、なんとか完食まで漕ぎついたという流れ。
トータルとすれば、ツボを押さえたマイナーチェンジが図られた一品と評することができるかと。
従来の弱点とも言えた麺をチューンすることにより、濃厚なスープに負けない存在感のある麺となっているし、
人気店らしくきっちりトレンドキャッチも怠らず盛り込まれ、完成度としては間違いなく上がっているのだとは思う。
ただ、こちらのアツコさんに惚れちゃってた禅魔師としては、正直ちょっと残念に感じてしまったのも確か。
もちろん今でも凡百のあつもりに比べれば、出色のデキなのだろうが、やはり久々に会った彼女が
雰囲気変わっちゃったよ..みたいな感じで、個人的にはオレのアツコを返して!なのである。
また麺の弱さが解消された今、やっぱりこのコはキッチリ水締めでぷりっぷり♪になったトコロを
勢い良くすすってやった方が旨いんじゃね?という疑念が首をもたげてきてしまったのも事実。
まずはらーめん含め、こちらのお店に対してはラインアップの再評価が早々に必要だと感じた。
しかし開店して2年足らずのお店を掴まえて「見切った」などとはまさに愚の骨頂。
レベルが高いお店ほど、たゆまぬ研鑽で日々進化していくことなど当たり前の話なのに・・・。
結果的に味が自分のツボから離れてしまったのも、きっとバチが当たったのさ!ということで。
嗚呼、おごれる禅魔師久しからず・・・反省。
とある水曜日。
以前から決めていた日程で有休をいただいた。
何かしようと目的があったわけではないが、
この頃は努めて月イチでのスポット有休取得を
ノルマとしてこなそうと心がけているので、まーその一環ということで。
ただ最近、直帰とか有休とかって話ばかりを書いている気がするが、
きっと気のせいだろう・・・^^
ただせっかくのお休みも大抵の場合、頭の悪さが災いし、
前の日に安心して深酒しちゃったりするので、
平日に朝寝する幸福感と優越感だけを得て、結局一日のんべんだらり~んというパターンも多いのだが、
この日は珍しく朝の9時からメガシャキ状態が形成されており、そうなるとここはやはりこの一日、身も心も
麺に捧げようとするのが、正しきラ族の姿・・・ということで。
さて、そんなRDBユーザーの鑑^^禅魔師さんが向かったお店は、名店の誉れ高い「中華そば屋 伊藤」さん。
これまで北区というロケーションと昼間営業というツインリベロに封じ込まれて突撃できていなかったコチラ。
「煮干」という言葉を発すれば、セットのように「伊藤」の名前もついてくるというまさにカリスマ店。
個人的に世界の中心で煮干を叫ぶほどのフェチではないのだが、やはり伊藤知らずして煮干語るべからず的な
雰囲気には乗っとくべきかと思い、まったく土地勘のない北区へナビのついていない愛車で向かうこととした。
とりあえず首都高で近所まで行けばなんとかなるでしょ・・・と思っていったら、ホントになんとかなっちゃって
某鉛筆メーカー本社近くのパーキングに到着したのが、11時ちょうど。
この時点ではなぜか11時半開店と思い込んでいたのだが、とりあえず場所だけ確認しとこうかと
ポクポク歩くこと約5分。のどかな雰囲気の商店街にひっそりたたずむ納屋風の店舗を確認。
店前まで行くと、サッシ戸に貼られたちっちゃな「伊藤」の千社札シールを発見。
ここだここだと安心したら、あらら、ついでに営業中の3文字までつつましやかに表示されている。
あまりに人気がないので、恐る恐る戸を開けると、エプロン姿の女性が「いらっしゃいませ!」と。
貸し切りのカウンターに座り、貼られたメニューを見る。
もとよりこの日はラーメンデー。せっかく北区まで出張ってきた限りは連食を念頭にいれていたので、
おとなしく肉そばノーマルのオーダーでとどめる。
店内の雰囲気はラーメン屋さんというよりは、夏場にかき氷でもシャクシャクやるのが合う感じ。
ただ質素ながらも、決して無機質という印象はなく、えもいわれぬ暖かみが感じられる。
ホールの女性はパートさんなのか、奥さまなのかはわからないが、なにかちょっと色気のある方で。
とはいえ、特に会話を交わすわけでなく、二人してテレビをボォーと眺めながら、煮干の権化の登場を待つ。
5分後、いよいよお出まし。
想像していたよりもさらに一回り小さい。
レスラーとかだったら、丼片手で一気に口中にペロリと流し込みそうなボリューム。
長蛇の行列を忍んだ末での出会いであれば、ちょっぴりガクッとしてしまいそうだ。
まずはジルに口をつける。
うーん・・・確かに煮干の味がストレートに伝わってくる妙味。
どうしても煮干リッチのジルは旨味とともに雑味も運んできてしまうものなのだが、
そういった阻害要因が極小までに押さえ込まれている。
素材の持ち味を手間暇かけて、さまざまな工夫とスキルを駆使することで表現されているのだろうが、
逆に食べる者にはシンプルすぎるほどの旨味で伝えられているような気がする。
「何も足さない、何も引かない」・・・図らずも脳裏に浮かんだのはこの言葉。
そして茶濁の海に浮かんだ離れ小島のような麺へと箸を伸ばす。
細身のしなやかな麺を啜れば、茶濁の海水を身にまといながら口内へ一糸乱れずなだれ込んでいく。
大抵、麺を食べながら、これもうちょい太かったら、細かったらと思いを巡らすことが多いのだが、
そんな余地もなくズルズルと、ただズルズルと麺を啜り続けるワタシ。
インパクトがどうこうとかいう次元ではなく、淡々とスープの旨味と心地よい食感を届け続ける麺。
やはりメインは「かけ」で勝負をしているだけあって、これがベストなんだと信じさせてくれる説得力がある。
チャーシューターであるワタシとしては当然の如く、肉そばを発注し、乗っかってきたブタ君たちも
相当に旨いナイスガイだったのだが、いかんせん主役の存在感が強すぎる。
どうあがいたところで引き立て役にしかならず、次回は「そば」で十分、いや「そば」が最高だろうと感じた。
儚いまでのたたずまいから繰り出されるその味は名匠によって鍛えられた
日本刀のような美しさと切れ味を兼ね備えた一品だった。
うん、確かにこれを食べなきゃ煮干は語れない気がする。
・・・満足を噛みしめながら席を立つと、厨房の奥からご主人が通る声で「ありがとうございましたぁ!」
いえいえ、ホントにこちらこそ感謝!
ある日の夕方、川崎での仕事を終え、会社に戻ろうと川崎駅に向かったが、
改札を越えてから、東海道・京浜東北が車両点検で運転見合わせ中とのアナウンスを聞いた。
とりあえず東海道線のホームに降り立ってみたが、待てど暮らせど電車は入線せず、15分が経過。
原因はどうやら置き石らしい・・・ガキども、ふざけやがってと悪態をついてみるが、当然状況変わらず。
ただ、ここで自分の中で何かがキレた・・・あーもういいっ!そんなんするんやったら、おぅ、帰ったらぁ!と。
大げさに書いたが、要はまいっかっ!の世界で^^・・・こうなれば動きは速い。
ホームから会社に電話し、電車が動いていない旨を伝え、なんかちょっと熱っぽい気もするんで・・・などと
のたまいながら、2分後には晴れて自由の身になった禅マシ君である。
フフフッ、幾つになってもズル休みっぽいことをたまぁにやってやると、なんともいえぬ開放感で
いいストレス解消になるワケで・・・ま、決してそんなにストレス溜まってるわけではないんだけど・・・^^
時間は16時過ぎ・・・さぁて、どーしてやろうかとヤラシイ顔して舌なめずり。
ただいかなるケースでもこういうときは、いの一番の検討テーマとなるのは、どこでMenCry?というこの一点。
川崎駅周辺であたってみよか、それとも南武線沿線・・・いやいやいっそ遊園までいって蓮meetしちゃうか・・・^^
なんてやってると、東海道線まもなく運転再開いたしまーす!のアナウンスが流れてきた。
こーなると諸々思いは募るものの、わざわざ階段上がって引き返すのも面倒やし・・・となり、一路東京方面へ。
川崎の次は品川。
当然オートマチックで品達あるよね~と思考は巡るが、うーん・・・なんかイマイチ面白くない。
確かにシナタツは行こうと思えば、会社帰りにいつでも行けるなと・・・ちなみにそのパターンで行ったことはないが^^
では品川の先、大崎・五反田へと思考がシフトしかけた時に、あ、そういや、品川にも黄色い看板あるわ・・・と。
RDBによれば開店17時!
むむっ・・・このタイミングなら、平日夜営業シャッター待ちなんて荒技決められちゃうぢゃない!と即決。
ラーメン界のカナリア軍団において、正直自分の中では印象の薄かった品川店。
ただこれは自分の中で「元フーズ系」だとか、「野菜タワー」だとかの情報ばかりが先行している感アリアリで、
実際、RDBでは二郞直系店の中でも上位の方にランキングされている現実がある。
品川駅到着が16:40頃。
最寄りは北品川だが、品川駅からも徒歩10分とあったので、ちょうど良しと改札を出て港南口へ。
・・・しかし、港南口周辺は何度来ても、あまりの変貌振りに口あんぐり...・。・という感じ。
ちょっと昔の景色といえば、小汚いという表現がピタリと来るような改札口で、朝方に埋立地や工業地帯での
日雇いを運ぶワゴン車を、煙草スパスパやりながら待っているバイト学生ども・・・みたいな画なのだが、
今や、そんな場所にまさしくこれがメトロポリスと言わんばかりの高層ビル群とペデストリアンデッキが堂々と。
店舗に飾られた気の早いクリスマス向けのイルミネーションを眺めつつ、インターシティ脇のデッキをてけてけ歩く。
A棟・B棟を左横目にしながら、最終的にはC棟を一旦くぐるような形で外へ出られればあと少し。
この季節、17時近くにもなればすっかり陽も落ち、肌寒い風が頬を撫でる。
なるべくならファーストロットに入りたいな・・・と思いつつ、視界に入ってきた店頭には既に何名かの人影が。
到着時間は16:56・・・列の最後尾にとりつくが、入店許可がいただけるか微妙な線の番手。
ちょっとゆっくりしすぎたかと反省しつつ、たたずんでいると、区が流す「夕焼けこやけ」の時報メロディとともに、
くすんだ黄色い看板に灯が入った・・・まさしく17時ジャストの開店。これは素晴らしい。
ボタンを押す音とプラ券が落とされる音が繰り返される中、やっと店内の様子が見えてきた。
前の人の背中越しに覗いた限りはあと3席。ワタシの前に並ぶのも3人ということで、あーあ・・・と落胆しかけたが、
券売機のトイメンに来て、手前にあるお誕生日席の存在を発見し、なんとか滑り込みでスタメン入りを果たす。
お誕生日席に得意気に座り、直系独特の官能的な香りに包まれながら、店内を眺める。
壁には風化したというか、もはや炭化に近い状態となって貼り付けられた名刺群。
メッカ三田が近いせいもあってか、古き良き?二郞の慣習がかろうじて名残りを残しているのか。
RDBのヘッダ部分に、コールについてはトッピング担当のおじさんの動きから目を離さぬよう・・・とあったが、
すぐにいわんとすることは理解できた・・・ほぼアイコンタクトに近い「ニンニクいれますか?」じゃないですか・・・!
お客さんもさすがにスタメン確保の常連さん達か、タイミング逃さずに要領良くコールを入れてるもんな。
なんか、でもこのコワモテの助手さん、
グラサン外して太らせたら、機嫌悪くなっちゃった山本晋也カントクみたいな感じ・・・っと失礼!^^
・・・などと観察と検証を進めているうちに時間は過ぎ、予選3番手の方が「ごちそーさまぁ」と席を立った頃に、
麺茹で担当の方からようやくコンタクトが入ってきたので、間髪入れずのレスポンスで応える。
久々に前フリ引っ張っちゃいました~^^
さ、いよいよエントリナンバー12番、東京都世田谷区からお越しの禅魔師さんで
タイトルは「小ブタ麺固め、ヤサイ・アブラ・ニンニク少し」、張り切ってどーぞ!
・・・という心の中の司会にあわせ、丼と対峙したのだが、
その出バナをくじかれるように、ヤサイの盛りが足りなぁ~い!タワーどころかマウンド程度・・・。
だって隣のヒトの「ヤサイチョイ増し」の方が多いよぉ・・・おかしーじゃんよぉ・・・と
イジけてはみたものの、それをアピる勇気もなく、仕方なく涙を拭いて戦闘を開始する。
まず感じたのはアブラのボリュームとウマウマな味わい。
たぶんそんなことはないのだが、ヤサイはちゃんと盛ったのに、アブラの重みでシナッと潰れてしまったのね・・・と
現実逃避させるほどのデラックスなビジュアルと、見かけ倒しにならないテイストを両立した才色兼備タイプ。
ウワモノ時点では、数ある直系の中でもキャリアハイクラスの満足感。
あっという間にマウンドを開墾しつくし、普通のラーメンを食すが如くの格好で中盤戦へ。
事前に一番心配していたのは麺。
あまり前情報を入れていなかったため、元フーズ系という出自のみで新橋や虎ノ門のような
サラリーマン対応仕様になっているのでは・・・という懸念を抱いていたが、まったくの杞憂。
色・ツヤ・食感・・・バッチリ!まさしくオーションパワー溢るるJリーグ公式認定球にご満悦。
スープに関してはおよそ二郎には似つかわしくない表現かもしれないが、感じたのはバランス。
こと今回の一杯に関しては個人的にいい塩梅のデキに当たったのだろうが、それぞれのエレメンツが
突出することなく、J-TASTEを作り上げているような感じをうけた。
ブタはメニューに焼豚と書いてあるようにチャーシュー。
ちゃんと書いてあるのだから、ブタじゃねーじゃん・・・とグチるのは筋違いかと。
同じくチャーシューと出している代二郞さんのチャーシューによく似た感じのサイズと肉質。
個人的には好きな部類なので、これならダブルでイケたな・・・とちょっぴり後悔。
全体的に非常によくまとまった一品に当たったな・・・というのがまとめ。
ただ、そのうまくまとまった感じがそのまま絶品!とならないところが、二郞の二郞たる由縁だろうか。
初訪だけにブレの程度が不明な分、なんとも言えないのだが、煤けた店内や一種殺伐とした空気も相まって、
二郞ってどんなん?というスタンスの方への試金石には持ってこいなのでは・・・と。
ただし女性にはちょっとハードかな・・・味というより衛生性が^^
















4つのCALLがひとつになれば、
ひとつの禅魔師は百万パワー!
行列上等 MEGA盛御免