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2016年10月4日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区神保町

6月にも一度「今日の一杯」で新橋店が登場しているが、いろいろ情報も変わってきたので神保町店で再登場。こちらは株式会社フローフシという化粧品の製造販売をやっている会社の新規事業。この会社のホームページにはラーメンのことが一切載ってないのだが、「きたかた食堂」の募集広告ではこちらの社名やHPが紹介されており、完全に一致している。また神保町店は「麺や玄」の5号店になるはずだが、4号店である新橋店からは「麺や玄」という名前が無くなっている。「きたかた食堂」の募集広告には新橋店と神保町店以外は載っておらず、2店舗しか無いような書き方。果たして「喜多方食堂 麺や玄」と「きたかた食堂」は同じなのか?いろいろ調べてみるとどうやら新橋店から新業態になったようだ。
また、喜多方にある「麺や玄」に確認してみたところ、意外な事実がわかった。「うちとは関係ないんです」という意味深な、そして複雑な関係にあるようだ。そんなこともあってか、だんだんと店名が変化していく。「麺や玄」→「喜多方食堂麺や玄」→「きたかた食堂」。
そして神保町店だが、昼時ともあってかなりの繁盛ぶり。14席くらいあるが満席で店内5-7人待ちで店外にも数人待ち。650円という値段からなのか、味なのか、まだ新しいからなのか。マグロ丼人気なのか?
醤油らーめん650円+切り落としチャーシュー50円を注文。すっきり、まったりから選択可能。まったりは「すっきりプラス背脂」でチャーシューが1枚減り、サイコロチャーシューが少し加わるようだ。私はすっきりで注文。
一般的な喜多方よりも動物系が強めで、煮干しが控えめ。麺は喜多方独特の多加水麺。製麺所まではわからなかったが「喜多方の麺ですか?」という質問には「えっ?あ、はい。」というような返答だった。
企業経営の多店舗展開の店なのに、ラーメン作りは結構丁寧で麺をスープに入れてからの麺を揃える作業を三回もやっていた。満席で混んでるのに、普通なら一回くらいで済ましてしまいがちだが、なかなかしっかりしている。チャーシューも2種類を使い分けている。また、いつもいるかどうかわからないが若い女性の接客が良くて、なんともいい感じ。並んで待っていても和ませてくれる。
まぐろ丼のウリも強く、ラーメン専門店と言うよりも「ラーメンとまぐろ丼の店」という感じ。セット売りもすすめている。ちなみに喜多方にそんな店は無いはず。
しかも新橋店では夏季期間は暑いためにラーメンを休止し、海鮮丼専門店になっていたという。商売上手というか、ラーメン愛がないというか。
朝ラーもやっていたり、やってなかったり、いろいろ変更も少なくないので1年くらい経ってからまた様子を見に来てみたい。

お店データ

超多加水自家製手揉麺 きたかた食堂

東京都千代田区神田神保町1-6(神保町)
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2019年4月末現在約12,500軒、約25,500杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。