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のらのら

男性 - 東京都

はじめまして。レビュー開始から一年が経ち、二年目の目標を全国制覇にしました。一杯のラーメンに出会うまでの経緯も書き記しているので、前置き等が長くなりがちですがお許しください。しかし採点に関しては立地 接客 衛生面 価格設定などは考慮せずに、ラーメン一杯に対しての評価にしています。自分の好みだけで評価しているので不快な文面もあると思いますが、何卒宜しくお願いします。

平均点 73.435点
最終レビュー日 2019年7月19日
568 460 14 1,850
レビュー 店舗 スキ いいね

「味玉ラーメン ¥730」@博多一成一代の写真平日 晴天 10:55 先待ち2名 後客2名

〝諸国麺遊記 九州編〟

昨晩のラーメンの印象のままでは、このまま博多ラーメンが食べられなくなるのではと思ってしまうくらいの衝撃だった。

昨晩は博多中洲の宿をとり久々の中洲の夜を楽しもうと思っていたのだが、ホテルでシャワーを浴びてくつろいでいるうちに旅の疲れからか眠ってしまっていた。二時間もウトウトしていたようで、気が付けば23時を過ぎていた。慌てて身支度を整えて中洲のネオン街に飛び出したのだが、不夜城とばかり思っていた中洲も日曜となると営業している飲み屋も少ないようだ。しかも女の子の出勤数も少ないらしく店探しに難航してしまった。どこの案内所に行っても店が見つからずに諦めようとしたところ、一軒のバーの看板が目に入った。明らかに怪しく煌びやかな看板ではあったが、吸い込まれるように入ってみた。そこは海でもないのに女の子たちが水着でカクテルを作っているという、何とも男心をくすぐる絶景だ。そんな楽園のようなバーで女の子と話をしていても気になるのは、自身から発せられる豚骨臭だ。シャワーを浴びたにもかかわらず、つきまとう先程のラーメンの匂いに耐えられずホテルに戻り再び入念に身体を洗った。今回の九州ラーメン旅の楽しみでもあった中洲の夜は、わずか30分で幕を下ろした。

翌朝は夕方から都内での会食があるので間に合うように飛行機のチケットを探してみると、福岡 12:50発の羽田行きに空席があったので手配した。観光地として博多が優れている点の一つに空港の近さがあり、ホテルのある中洲川端からも地下鉄で10分足らずで福岡空港まで行けるという便利さだ。その飛行機の前に何とか昨晩の博多ラーメンのイメージを変えたいと思い、急遽 RDBにて候補の店を探してみる。

すると空港へと向かう地下鉄の途中駅に総合ランキング福岡県第3位のこちらが挙がってきた。とりあえずは先を急ぐため、定休日と営業時間だけを確認すると10時半にチェックアウトして最寄りの東比恵駅に向かった。

地下鉄の4番出口を出るとホテルの工事現場の向こう側に店先を見つけた。定刻の5分前だったので、すでに並びが発生していたが三番手をキープできた。やはりこちらも店先まで豚骨スープの匂いが漂ってはいるが、昨夜ほどの強さではない。もしかしたら一晩で豚骨耐性が付いたのかもしれないと、呑気に待っていると定刻通りにオープンとなった。

店内に入ると券売機はないので屋台風のカウンターに座り卓上メニューから品定めをする。品定めと言っても豚骨一本で勝負されているので選択肢はトッピングだけなので、好物の味玉入りをスタッフさんに告げた。グラスに水を入れて店内を見渡してみるとテーブル席が多くあり、メニューからも夜の居酒屋営業に適したレイアウトとなっている。本日は三人体制で回している厨房内に目をやると、餃子用の大きな鉄鍋や串焼き用の焼き台が置かれている。そんな夜は居酒屋として〆の豚骨ラーメンを食べてる酒呑みの姿を想像して待っていると、着席して8分ほどで我が杯が到着した。

その姿は黒釉薬のオリジナル有田焼鳴門丼の中で、カプチーノ系ではあるが泡だらけといった感じではない。むしろ見た目の濃度は弱く感じるので、博多ニューウェーブ系なのだろうかと思いながらレンゲを手にとった。

まずは路考茶色のスープをひとくち。液面の三割ほどだけが泡立っているスープにレンゲを落とすと、濃度や粘度の強さをレンゲを持つ指先に感じない。手応えとしては中濃タイプに思えるスープを口に含むと口当たりの印象は穏やかではあるが、味の濃さとしては強烈なインパクトを示している。かなり塩分濃度の高いスープだと思ったが、苦手な酸化アンモニア臭を全く感じない。これはあくまでも推測なのだが、今回の九州遠征で度々見かけた三連釜はスープを炊くのに長時間を必要するので必然的に生まれた仕組みなのだろう。それが故に豚骨スープは仕込みの〝時間差ブレ〟によって臭みが違うように思える。昨夜の店は夜営業だったのでスープに酸化臭を強く感じ、店は違えど本日は朝イチの訪問だったので酸化臭を感じなかったのかもしれない。スープからの酸化臭というのは時間経過による油脂の劣化が原因だと思うので、昼の部の訪問が良かったのだろう。

麺は関東では見慣れない「麺屋 慶史」と書かれた麺箱ならぬ段ボールが積まれている。今回も硬さを普通にしたので麺上げまでは25秒程で、先客人はバリカタ発注だったので15秒の早茹でだった。そんなストレート細麺を箸で持ち上げると、切刃の角や真っ直ぐながらも軽やかに波打った形状が特徴的だ。博多ラーメンの細麺をすすった時の独特のアンモニア臭に恐怖を抱きながらも一気にすすり込んでみると、以外にも懸念していたアンモニア臭が少ない。全くしないわけではないがツーンと鼻の奥を指すような刺激はなく、昨夜とは印象が違った。麺のエッジ&ウェーブが唇を通過する時の感覚も面白く、硬すぎない茹で加減も私にとってはベストだった。麺に少しのパサつきはあるが、低すぎないと思われる加水率を活かしてあって好食感だ。スープも濃厚ではあるが臭みなどのクセがないので、麺に絡んでも麺の持ち味を発揮させていた。

具材のチャーシューは豚バラで仕込まれていて、赤身と脂身が見事に三層になった三枚肉。やや旨みの抜け出した赤身の味気なさを、脂身の甘みが補ってバランスを保っている。厚めにスライスされているので食べ応えの面では赤身も存在感をアピールしていた。

追加した味玉は普通の半熟ゆでたまごとしては高評価だが、味玉とすると評価は下がる。博多ラーメンには塩たまごが基本なのかもしれないが、味玉好きとしては残念な仕上がりだった。

この具材も博多ラーメンでは定番のキクラゲが細切りで添えてある。その量の多さには驚いたが、キクラゲにしか表現できない食感のアクセントはさすがと思える。

薬味の青ネギも今回の九州遠征では多く出会った青ネギだったが、不自然に揃った切り口や乾燥具合から見ても業者発注の刻みネギにとしか思えなかった。特に品質に問題がある訳ではないが〝薬味愛〟は感じられない。

序盤から軽快に食べ進められてきた麺も、後半になってもハリがダレる事もなく満足で完食できた。スープを飲み干す事はなかったが、終始不快な酸化臭に悩まされる事なく終わりを迎えられ箸とレンゲを置いた。これで今回のノープランラーメン旅の九州編も無事に終わりを迎える事ができた。

九州七県を二泊三日で巡ってみて思ったのは、勝手なイメージで九州は細麺の豚骨一辺倒だと勘違いしていた事だ。特に驚いたのは鹿児島で一番人気のラーメンが白濁豚骨でなく、麺も中太麺だった事だ。たった一県一杯しか食べてないが、それぞれの地方色は思い切り楽しめた。しかし一番の思い出に残っているのは、鹿児島と博多の夜の街で出会った女の子たちの方言の魅力かもしれない。これは前回の中四国の旅でも思ったことだが旅の恥はかき捨てられても、旅の味と思い出はかき捨てられないと感じた一杯でした。

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「味玉ラーメン ¥730」@博多一双 博多駅東本店の写真日曜日 曇天 20:00 先待ち8名 後待ち6名

〝諸国麺遊記 九州編〟

いよいよ九州制覇のために、ご当地ラーメンという枠を越えて全国区になった博多ラーメンを地元で味わおうと博多に乗り込んできた。

前食の大分駅では運良く30分程度の待ち合わせで 17:44発 ソニック50号 博多行きに乗車できた。しかも一度乗ってみたかった青いソニック号だったので、九州鉄道ラーメン旅(いつのまにか鉄道旅も加わっている)の最後を飾るのに相応しい列車にテンションが上がった。座席も2列+1列のゆとりある配置で、黒本革張りのシートにミッキーマウスのようなヘッドレストが愛くるしいデザインだ。しかも電動リクライニングと至れり尽くせりの豪華仕様で、再びテンションが急上昇。車窓の風景も先程までの雨も上がり、夕暮れの中を二時間ほど走ると最終目的地の博多駅に20時前に着いた。

車内で予約した中洲のホテルに向かう前に、まずは博多駅近くのこちらを目指す事にした。博多駅の筑紫口を出ると歩いて10分もしないうちに一枚板の立派な看板が見えてきた。日曜日の20時にもかかわらず店先には行列が出来ているのは、さすがはラーメン王国福岡で第1位に輝く人気店である。最後尾に並ぶとスタッフさんに食券を先に購入をするように促されたので、店内右手の券売機にて基本らしいラーメンの味玉入りを発券した。再び並びへと戻るとガラス張りの店内の様子を見ながらの待機となった。

オペレーションが早いのかタイミングが良かったのか7分ほどで店内へと案内されると、L字カウンターの角席に座り店内を物色する。本日の客層は福岡でライブがあったのだろうか、セカオワTシャツを着ているカップルが4組もいる。残りの客もカップルが多く、寂しいひとり客は私だけだった。以前にも増して外国人観光客が増えた博多だが、こちらの店にも多くの外国人が訪れている。調理場内に目を向けると九州のラーメン店でよく見かけたスープ炊きの三連釜がこちらでも活躍している。強火でフル稼働の三連釜からは、他県で嗅いだ事のない強烈な豚骨スープの匂いを放っている。正直言って食べる前から胸やけしそうなほどの苦手な臭気だった。そんな店内を本日は六人体制で回しているので活気には満ちあふれている。

これぞ本場の博多ラーメンなのだと気持ちを切り替えて待っていると、着席して5分で我が杯が到着した。その姿は博多ならではの〝博多織〟の柄模様をあしらった黒の切立丼の中で、かつて見た事のない猛々しい表情を見せつけている。そのコワモテに負けないように強い気待ちでレンゲを持った。

まずはスープをひとくち。液面の水泡がまるでカプチーノのように泡立ったスープにレンゲを射し込んでみると、手応えとしては清らかにも思えた。店内に満ちた匂いに少し慣れてきたので、スープを口に含んでみると、豚骨スープとしてのパワフルさではなく違う意味での強烈なインパクトを感じた。それはアンモニア臭で、その臭みは明らかにスープの油脂が生み出した酸化臭だった。この酸化臭も豚骨スープの苦手な要因の一つなのだが、関東の豚骨ラーメンでは感じる事が少ない。今回の九州遠征の中でもこれほどの酸化臭には出会わなかったので、これが本場の博多ラーメンの醍醐味なのか博多ニューウェーブの洗礼なのかは分からない。周囲では皆さん満足そうに食べていたので私だけが苦手な個性なのだろうが、スープは飽きらめて麺へと気持ちを切り替えた。

麺は博多ラーメンらしいストレート細麺で、好みの硬さを「普通」でお願いしたので麺上げまでは30秒程度。持ち上げた箸先にはカプチーノ状のスープの泡が麺肌を覆い隠している。出来るだけ苦手なスープを揺り落として麺をすすり上げると、私にとっては更なる悲劇が待ち構えていた。それは麺をすすった吸気に含まれるカンスイ臭で、豚骨ラーメンの細麺では大方全ての麺に感じる匂いだ。このカンスイ臭は先ほどの大分でも強く感じたが、スープのアンモニア臭と麺からのカンスイ由来のアンモニア臭のダブルパンチには取りつく島もないラーメンに出会ってしまった気がした。吸気に含まれるカンスイ臭を抑えるために麺をすすらずに口に運ぶと、苦手な匂いはしなくなったが麺自体に強い塩気を感じる。最初はスープの塩分とばかり思っていたが、噛めば噛むほどに塩気が増してくる。もはやスープも麺もお手上げ状態となってしまった。

具材のチャーシューは豚バラの煮豚型で柔らか仕上げ。皮下の脂身の甘みを引き出した控えめの味付けが、強いスープの中で対照的な個性を発揮している。ラーメンの中でチャーシューに味覚も心も癒されたのは初めての経験かもしれない。

唯一追加した味玉はスープに押されて分からなかったのかもしれないが、単なる半熟ゆでたまことしか思えなかった。表題にも味玉と銘打ってあるし、トッピングメニューにも半熟味玉子となっているので〝味付け玉子〟とばかり思ってしまった。〝味玉〟に定義はないのだろうが、せめて〝ゆでたまご〟とは区別してもらいたいと思った。

細切りキクラゲは麺の塩気を抑えてくれる緩和剤となってくれた。誰が最初にラーメンの中に入れたのかは知らないが、彩りや食感のアクセントをつける具材には感謝しかない。

薬味の青ネギからは手切り感や手仕事感は全く伝わってこない。今回の九州遠征で度々感じたのは、刻み青ネギは店で仕込むものではなく業者が納品してくれるものなのだろう。考えてみれば自家製麺はあるにしても、自家製で豚をさばいて豚骨や豚ガラにしている店はないと思うので薬味もそれと同じ感覚で業者任せにしているのだろう。

また海苔も器の色との相性は良かったが、如何せんスープの個性が強いので香りを感じる事は出来なかった。

序盤から苦戦したスープには全く手を付けられず、麺も半分以上も残してしまった。もともと得意ではないジャンルのラーメンなので私だけの見解ではあるが、博多ラーメンへの苦手意識が大きくなってしまった。

提供後2分ほどで店を後にしたが、後列は続いていたので人気の高さは間違いない。私には残念なラーメンだったが気持ちを切り替えて、夜の中洲のネオン街に繰り出すためにホテルにチェックインした。シャワーで今日一日の汗を流しながら願ったことは博多のラーメンとの相性は悪かったが、博多の女の子とは気が合って欲しいと切に思った一杯でした。

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