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のらのら

男性 - 東京都

はじめまして。レビュー開始から一年が経ち、二年目の目標を全国制覇にしました。一杯のラーメンに出会うまでの経緯も書き記しているので、前置き等が長くなりがちですがお許しください。しかし採点に関しては立地 接客 衛生面 価格設定などは考慮せずに、ラーメン一杯に対しての評価にしています。自分の好みだけで評価しているので不快な文面もあると思いますが、何卒宜しくお願いします。

平均点 73.435点
最終レビュー日 2019年7月19日
568 460 14 1,850
レビュー 店舗 スキ いいね

「らーめん原点 ¥800」@人類みな麺類の写真日曜日 晴天 13:45 先待ち58名 後待ち30名以上

〝ラーメン紀行〟ならぬ〝ラーメン奇行〟

午前中の兵庫県攻略に気を良くして更に西へと向かう事も考えたが、明日の夕刻までには帰京しなければならない野暮用がある事を思い出したので東へと戻る事にした。

そこでレビューでは未開拓地である大阪へと突撃を試みる。と言っても現在地の尼崎とは目と鼻の先なので、とりあえずは梅田あたりで腹ごなしと候補店探しを兼ねてコーヒーでも飲みながら時間をつぶそうと考えた。

帰り道は大好きな阪急電車に乗りたくて少し遠回りだが阪急塚口駅に向かった。気品あふれる小豆色の車両に揺られながら梅田駅に着くと、カフェを見つけて時間を過ごす。

捜索開始早々に今回も総合ランキング大阪第1位に輝いているコチラがヒットした。念入りにお店情報を見ると日曜日も営業の上に通し営業との知らせがある。これならばアイドルタイムをめがけて行けば入店できるのではないかと思い初訪問を決めた。

目的地が決まれば大阪観光も少しは楽しまなければと街を歩いてみる事にした。とは思ったが休日の梅田駅周辺は人がごった返しているので、おじさんの居場所などどこにもない。これならは先ほど乗った阪急電車のノーブルな車内の方が随分と落ち着く。それに気付くと勝手に足は駅へと向かっていた。

偶然にもコチラは阪急京都線で梅田から二駅と近いので、まずは店の場所を確認するつもりで向かってみた。最寄りの南方駅の改札を出て線路を渡るとすぐに店のはずだ。踏切が上がるのを待って何気なく角を曲がると、そこには自己新記録を更新する数の行列が並んでいた。最後尾に着ける為に行列を数えながら後方へと向かった。その数なんと58名。大塚の人気店で数えた人数を上回った。しかもその時は先頭から8番手の一巡目確定だったので時間が読めたが、本日はどれほどの待ち時間になるのだろうかと別の楽しみが湧いてきた。急ぐ旅ではないのでゆっくり覚悟して待つ事にした。ちなみに行列の最高年齢は余裕で勝ち取った。

15分経過、10人くらいは進んだだろうか。
45分経過、順調に半数位が吸い込まれた。
75分経過、10席の外待ち席に昇格。
100分後、ようやく入店の案内があった。

外観には目立つもうな看板もないが並びが入口に近づくにつれてミスチルのBGMが大きくなってくる。昔はよく聴いていたが最近のアルバム曲となると全く知らない歌ばかりだ。店内のモニターにも ap BANKのフェス映像が流れている。

入店すると券売機はなく卓上メニューからお題を選ぶのだが、メニューは至ってシンプル。三種類のスープから選べば、あとは焼豚とメンマの好みのサイズを伝えるだけ。今回は基本らしき「原点」と名付けられたメニューで、焼豚、メンマともに薄めの選択をした。焼豚を薄めにすると味玉トッピングされるようだ。

オーダーを告げて、かなり広い店内を見渡してみる。奥にはテーブル席もあるのか五人客が出てきた。その他にもカウンターの背中越しにもテーブル席がある。中二階のような窓ガラスに向かったカウンターもあるが、本日は稼働していない。そんな店内を若いスタッフの五人体制で回しているので接客も良好でバッシングもスムーズに行われている。ミスチルのライブ映像を楽しみにして着席した途端に、広瀬香美のクセが強い歌い方のライブシーンが流れ出した。

気落ちして待っていると着席後8分程で約2時間待ちの我が杯が到着した。白磁の受け皿に乗った揃いの高台丼の中の姿は、深みのある褐色ながら派手さを削ぎ落とした日本蕎麦のような景色だ。静と動が織りなす風景は若者だけでなく、おじさんも魅了された。

第一印象の良いスープをひとくち。ウンチクにもあるように、主だって訴えかけるのはカエシの甘みだ。出汁ではなくカエシの甘みがスープ全体を司っている。これも見た目と同じく日本蕎麦のカエシによく似ている。みりん由来の甘みが引くと、そこには芳醇な鰹節の厚削りの香りとコクが現れる。これも日本蕎麦と同じだが、明らかな違いは丸鶏主体の鶏出汁が土台となっている点だ。ふくよかな鶏のコクがあればこその甘みが活きている。甘みの影にヤツが大量に潜んでいるので私には不得手なスープだが、若者に多く支持されるには仕方ない調合とも思える。

麺はストレート中太麺で麺上げまでジャスト120秒。女性客の食べやすさを考えてだろうか、麺はかなり短く切られた自家製麺。茹で時間に見合わない程の太麺なので口当たりよりも歯応えを楽しむタイプの麺質だ。麺肌にはフスマの粒も見えるので全粒粉入りだろう。噛むたびに小麦が香る楽しさは、いつまでも続いて欲しいと願うほどだ。関西に数店舗も構えるラーメン店だけに、毎日12時間の通し営業をまかなう麺の量はかなりの量だろう。自社工場でもない限り難しいのが現実だろう。

具材のチャーシューは薄切りでも圧巻の立法体。これで薄切りなら厚切りは、どんなんだと見てみたくなった。豚バラ肉の煮豚型がドンと乗っているが、箸でも切れるくらいに柔らかい。脂身だけでなく赤身までもトロトロに仕上がっている。おそらく圧力鍋での時短調理だろうが、味付けが濃すぎる訳ではないの豚肉本来の旨みを全く感じない。もしかしたらスープの甘みに負けて消されているのかも知れないが、メキシコ産冷凍豚肉の本質にも問題があるのかも。やはり国産豚肉に与えられるエサとの違いが肉質に影響するのだろうか。やはりどうも柔らかいだけの肉の味がしない焼豚は苦手である。

その薄切り焼豚の恩恵で得た味玉は冷たい口当たりが残念。薄味ながらも進んだ熟成感があるのに黄身の冷たさで旨みが半減してしまっている。

メンマは薄めにして私には正解だったかも。隣の高校生男子が太メンマの筋に手を焼いていたのでそう思った。

薬味の白ネギは大胆な厚切りで水にもさらされていない本生ネギ。初見で危険を感じたのでスープに沈めておいたが熱変化は起こらず、刺激のある辛味と強い食感だけが残ってしまい、麺やスープと馴染むことはなかった。

十分な満足は得られず箸とレンゲを置いた。兵庫から大阪での連食で闘争心に拍車がかかり、未知なる土地へと開拓意欲に火が着いた一杯でした。

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