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のらのら

男性 - 東京都

はじめまして。レビュー開始から一年が経ち、二年目の目標を全国制覇にしました。一杯のラーメンに出会うまでの経緯も書き記しているので、前置き等が長くなりがちですがお許しください。しかし採点に関しては立地 接客 衛生面 価格設定などは考慮せずに、ラーメン一杯に対しての評価にしています。自分の好みだけで評価しているので不快な文面もあると思いますが、何卒宜しくお願いします。

平均点 73.435点
最終レビュー日 2019年7月19日
568 460 14 1,850
レビュー 店舗 スキ いいね

「手打ちワンタン麺 醤油味 ¥800」@手打ち中華そば 凌駕の写真祝日 晴天 13:30 待ちなし 先客6名 後客2名

甲府での先ほど食べたラーメンが口に合わずに殆ど残してしまったので以前として空腹のままだ。それに反して口の中は不自然な旨みのせいで嘘の満足感だけが残っている。せっかく甲府までラーメンを食べに来たのだからこのまま帰るのは余りにもアホらしくもったいない。

RDBの助けを借りようと開いてみるが祝日でも営業している店は何店舗かに限られ少ない。帰りの電車の時間もあるのでのんびりもしてられない。とりあえずは口の中をリセットしたく無化調を基本に検索してみると割と近くにこちらの店があった。移動手段が無いので歩いて向かうが徒歩だと30分はかかりそうだ。

口内の痺れと戦いながら移動するが見知らぬ街を歩いている人の姿など見ることが無く車社会を痛感する。残暑の中ひたすら先を急ぐ。

住宅地を抜けて大きな通りに出ると駐車場の片隅にあるこちらの看板を見つけた。暖簾と営業中な看板を確認して中へ入る。

店内は食堂のような和やかな雰囲気で上尾の人気店をこじんまりとした感じ。お店の方々も穏やかそうでホッとする。また客層も先程と違い年齢層はかなり高い。これは期待が持てる。

前情報で白河のとら食堂のご出身とあったので是非にワンタンは食べなければと卓上のメニューからワンタン麺を選び口頭で伝える。

待つこと5分で我が杯が到着。紺井絣の大きな玉淵丼の中は素朴さが溢れている。敵を作らない姿に好感が持てる。

まずはスープをひとくち。赤銅色の澄んだスープは黄金の鷄油を厚めにまとい動物系のコクと香りが立ち上る。初めは甘めのコクが先導するがその甘みをカエシがキリッと引き締める。最初の入りとしては強めのスープの印象だ。

屋号にもあるように麺は手打ちの平打ち麺。近ごろ都内で見るものよりはかなり細めだ。箸で持ち上げて口の中へ。コシの強さよりは麺のしなやかさを押し出したタイプでツルッとした喉ごしは抜群。スープの鷄油と寄り添ってくる相性も良い感じだ。

具材は焼豚が二種類と多分サービスと思われる切り落とし焼豚が少し。赤耳の豚ロース焼豚は香辛料を効かせた味付けでしっかりとした肉質が身上。低温調理の豚肩ロースはホロっと崩れる柔らかさが特徴で味付けは薄め。切り落としの煮豚はしっかりした味付けでビールのつまみ向けで少し塩っぱい。

期待していた追加のワンタンは想像してたより厚手で喉ごしは微妙。喉ごしをカバーする為かかんすいを多めに使用しているので皮は黄色く色づき匂いも出ていた。餡もかんすい臭に負けないように強めに味付けてあり塩気が強い。残念ながら追加しなくて良かったかと。

メンマは筍の水煮を味付けたもので形も不揃いだった。青みで水菜が添えてあるがほうれん草のような手仕事感がなく手抜きにすら思える。白ねぎも入っているのか分からない位の存在感しかない。海苔は肉厚もあり口溶けも良し。

このラーメンも姿からは想像出来ないほど塩分が強く出ていた。さっきの店ほどではなかったが麺もワンタンもスープも食べきれなかった。帰りに名物のつまみでも買って電車内でビールでも楽しもうと思っていたが喉の渇きからつまみ無しでビールがすすむほどだった。

帰りの甲府駅に向かうタクシーの運転手さんにこの二軒の話をした所、以前に松戸に住んでいて修行先のラーメンが好きで甲府にお弟子さんが店を出すと聞き楽しみに行った所、かなり違っていて残念だったと話してくれた。もしかしたらこちらの人は塩分の強い県民性なのだろうかと考えてしまった。

今回の遠征で好みのラーメンには出会えなかったが良い思い出となった。次回は湯河原か桐生の人気店への訪問を計画してみよう。出来れば前乗りをして素泊まりの宿でも取って行きたいものだと思う一杯でした。

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「味玉中華そば 並 ¥850」@中華蕎麦うゑずの写真祝日 晴天 10:40 先待ち21名 後待ち30名以上

常にRDBの人気店ランキングの上位に位置するこちらへの訪問を決めたのは明け方5時ごろだった。急に予定がキャンセルになり、ぽっかりと空いた祝日を都内で過ごすのはもったいないとラーメン遠征を思い立つ。

候補店は長野 湯河原 桐生 行方などの有名人気店があったが祝日営業の確信が持てなかったり祝日ならではの混雑が予想されたりと悩んだ末に甲府のこちらに決定する。しかし祝日営業の保証はなく些かの不安が残る。

営業ならば11時開店なので少し早めの到着を狙い逆算して早朝8時に家を出る。普段なら寝ている時間だ。

ひとまず新宿へ向かいみどりの窓口で中央線特急あずさ7号の甲府行きを購入する。世間では三連休の最終日のようで復路が混んでるとの事で駅員さんから復路のチケットの購入も勧められたので空席のある15時台のチケットを購入しておいた。

8時30分発の電車に缶ビールを買って乗り込み発車前にビールを飲み干す。同じ車内にはサッカー元日本代表のDFがいらした。甲府のチームの取材だろうか。

道中の電車内で予習をするつもりだったが朝イチのビールと穏やかに窓から差し込む日差しが心地よく眠気が訪れたので到着時刻にアラームをセットしシートを倒して目を閉じると、あずさの枕は新幹線のものよりもふかふかして気持ち良くすぐに眠りに落ちた。

一時間ほどして目が覚めると車窓の風景が一変し山間の盆地を走っていた。名産のワイン用の葡萄の最盛期を迎えてるようで、たわわに実った葡萄畑が目に飛び込んでくる。甲府駅まであと少し。

新宿を出発して1時間45分で甲府駅に着いた。バスに乗り継ぐために南口を出ると澱んだ暑さが待ち構えていた。随分と涼しくなった東京とは質が違う盆地特有の暑さだった。乗り換えもうまく行きバスに15分ほど揺られ最寄りのバス停から10分ほど歩くと大きな幹線道路の向こうに人だかりが見えてきた。

店は目の前だが道路を渡る横断歩道はあるのだが信号機が無く交通量も多いので行く手を阻まれる。その間にも行列は増え続ける。業を煮やしていると私に気づいてくれた車が止まってくれたると続く車も一斉に止まってくれて何とか渡ることが出来た。山梨のドライバーさんは皆さん優しくて親切だ。

店先の行列スペースからは弾かれ歩道での待機となった。地方の有名店を少しナメていた。

定刻の5分前に暖簾がかかり行列は店内に吸い込まれて行くが二巡目も危うい状況だ。先に食券を購入し店先の待ちイスには昇格したのでしばしこちらで待機する。

開店後30分で一巡目の客が退店し始めた。徐々に列が流れそれから20分でようやく入店。店内には製麺室がありBGMは無く作業の音だけが響き程よい緊張感がある。

三人体制だがつけ麺のオーダーが多く、それもかなりの太麺ときているので提供時間はかなり要する。着席後10分以上で我が道が到着。

屋号の入った黒地に雷紋柄の切立丼には豪快に盛られたラーメンは猛々しい姿。覚悟はしていたが予想を上回る男っぷり。

恐る恐る煤竹色のスープをひとくちと思いレンゲを入れたが濃厚なスープと麺のゴワつきで跳ね返された。それでも何とかレンゲにスープを注ぎ飲んでみた。強烈な煮干しの香りとザラつきと塩分が舌の上だけでなくダイレクトに喉を刺激する。苦味こそ過多ではないがとにかく塩っぱくて飲めやしない。久しぶりにガツンと来るラーメンを食べた。行列のほとんどが若者だったのも納得がいく。

スープを諦めて自家製の太麺をすする。縮れと言うよりはよじれた感じの太麺で箸で持った印象通りに歯応えもしっかりしている。粘度の高いスープがまとわりついて口の中が塩気主導になっているので麺の旨みは伝わりづらいが甘みはあるように感じた。

具材は焼豚が二種類。豚肩ロースは低温調理されハムの技法で薫香が付けてある。薫香が強いので濃いスープがより強さを増す。

豚バラは煮豚型でほろほろと脂身と赤身が崩れていく。味付けはさっぱりしていると思うが味覚が定かではないので正直わからない。

この時点で既に煮干しとカエシの塩分で判断出来なくなっている上に非天然由来の旨み成分のせいで口内が痺れていた。この後に食べたものは本当の味は分かってないのが事実だ。

追加した味玉は抜群の食感でねっとりしていたのは確かだった。スープの塩分で黄身の甘みを余計に感じられた気がする。もしかしたら単品で食べたならばトップ3に入るかも知れない。

極太メンマも然りで今まで味わったことのないような食感で驚いた。箸でつかんだ時は固い表情を見せているが、いざ口の中に入るとハラリと解けて消えてなくなる。下処理の丁寧さが食感に表れていて素晴らしい。味付けや発酵臭の細かな判断は出来なかったが極太メンマの中では最高峰かも。

薬味の白ねぎと刻み柚子をスープに混ぜても全く反応しない程の味の濃さで海苔の香りなど分かるはずもない。不自然な旨みに侵されたついでにナルトを久しぶりに食べてみようかと思ったが踏みとどまった。

最終的にはナルト1枚と麺を半分、スープは全て残してしまう事になった。チャレンジという意味では良い経験になったが私には合わないラーメンで非常に残念だった。

店を後にし向かいのカフェで口を洗い流した。カフェを出る時にも相変わらず行列は続き、もう二度と来る事は無いかなとその光景を目に焼き付けた。

自宅を出てこのラーメンに出会うまでの5時間は今後のラーメン探しに大きな影響を与えてくれる一杯となった。

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