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miles

男性 - 東京都

音楽や映画などと同じく、作者が「作品」を通じてどんなメッセージを送っているか、それに自分は「共感」できるか、そんなことを考えながら、5年間食べ歩きました。「共感」の程度には様々ありましたが……これからは「非常に共感できた」場合のみ、ごく簡単にご紹介します。今後詳細につきましては、下記をご覧ください。(2011/8/6)http://milessmiles.blog.fc2.com/

平均点 75.101点
最終レビュー日 2013年11月18日
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「中華そば + 味付玉子」@田中そば店 秋葉原店の写真魚介出汁でクリアな味わいに仕上げた塩豚骨(注)、「スパッ」と切れ味するどい塩ダレが、透明な旨みだけを「凛」と浮き上がらせます。この「一本気」な味わいのスープが、シンプルな味わいの麺に実によく合う。どこか映画「鬼龍院花子の生涯」の世界観に通じるような潔い味、そして、官能的なほど艶っぽい味。

[詳しくはこちらを]
http://milessmiles.blog.fc2.com/blog-entry-124.html

(注)「醤油ラーメンではないか」とのご指摘をいただいておりますが、お店の公式HP( http://www.tanaka-shoten.net/menu/tanakasoba.html )にも「スープは豚骨を濁らせないように炊き、塩だれで味を整える」とある通り、作り手の「塩&豚骨」という意図がよく伝わってくる一品ですので、敢えて分かりやすく「塩豚骨」と表現させていただいています。

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「塩らぁ麺 + 味玉」@らぁ麺 波(シー) 神田錦町店の写真 グッと冷え込み、初氷のニュースも流れた金曜日(7日)、小川町の「波(シー)」2号店へ。
 ド派手な黄色の暖簾にまず驚きますが、店内にはなんと、エメラルド・グリーンの壁にサーフボードが2枚、さらにカウンターに並ぶ丼もマリン・ブルーで……このクソ寒い中、なんともトロピカルな雰囲気。券売機は入口右手、初訪ゆえ代表メニューの「塩らぁ麺」(770円)に「味玉」(130円)をつけて、ポチッとな。
 北綾瀬の店を休んでまで頑張る角田店主、Tシャツをゴツゴツとふくらませる隆々とした筋肉で、さすがサーファーですな。丼に粗塩を2サジ、真っ白なタレを1サジと香味油を1サジ、そこへ褐色のスープを寸胴から注いで、ホイッパで撹拌。麺はテボでゆでたのち平笊に移して湯きりするなど、なかなか丁寧な製造工程。2ロット見送りで、丼は約8分で到着。
 では、スープを一口……おぉ、最近では珍しいスタイルですな。豚骨・モミジを使う動物系はサラサラの白湯、コイツにジャガイモなど野菜類が優しい味わいをタップリと加えており、ガツンと沖縄の塩をきかせています。さらに、魚介系の旨みを移した香味油が、動物系のスープとシナジーして旨みも強い。野菜の甘みのせいか穏やかな口あたりですが、パンチのきいた重めのノド越し。この、野菜ベースの塩豚骨というスタイル、「山頭火」というよりは、どこか行徳「らあめん 葫」に通じるモノがありますな。
 麺は、浅草開化楼製の太麺縮れ。見た目からはゴツい食感に思われますが、素晴らしいゆで加減のおかげで、歯切れ・歯応えに妙な重さは一切なし。甘みは淡白ですが、野菜の味わいが前面にでてくるスープですので、妙に小麦感を強調しない方が合うのかも。
 具材は、チャーシュー、モヤシ、キクラゲにネギ、そして味玉。パラリとふりかけられた黄色い粒は、揚げエシャロットなんだとか。さて、なんといっても特筆はチャーシューで、厚さ2cmはあろうかという厚切りと端肉の組み合わせ、醤油の香ばしさを前面に押し立てた、グッと濃いめの味付けです。コイツにガブリと噛みついて、タレと肉汁の旨みが口腔に充満したところで、スープを流し込めば……野菜、塩、豚骨、肉汁・醤油、これらが響きあって奏でる味の「交響楽」。「至福」とは、この瞬間のためにある言葉ですな……ちなみに、卓上のニンニクをクラッシュすれば、さらなる「至福」がお出迎え。
 ―――「らあめん 葫」の「塩」は、「豚骨コンソメ」的な発想に面白みはあるものの、どこか「未完の大器」的な印象( http://ramendb.supleks.jp/score/31811 )がありましたが……なんと、こんなところに「完成形」が。ま、強いて難を言えば、モヤシに少し雑味が感じられ、慎重に麺を湯切りしスープにアルカリ電解水まで使う「純度」へのコダワリに、やや水を差している点ですが……しかし、一種「異端」的なこのジャンルで、キッチリ「予定調和」を描いて見せた、角田店主の手腕は実に見事。ちょっとオマケしてこの点数、ごちそうさまでした。

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「とんこつしお」@らーめん 山桜桃 高田馬場店の写真 もともと旭川系には目がない私、札幌の旭川系有名店「山桜桃」が高田馬場に出店したと聞き、訪店を楽しみにしておりました……新宿方面のルーチンワークをトットと片付け、直行(12日)。
 9月末のオープンから2週間が経ちましたが、まだ店前には脚立が立てられ、看板の「山桜桃」の文字を白く塗っているところ。脚立をよけて入店すると、一本カウンターの店内、通路用スペースもそこそこあって、ゆったり座れます。高級ぶりもせず安っぽくもない木調の内装が、落ち着きを与えますな……注文は「とんこつしお」(700円)、丼は約6分で到着。
 では、スープを一口……うん、なんとも「伸びやか」な美味さ。素直な風味の豚骨は、出汁のお陰で旨みをグンと増しており、これを邪魔する札幌独特のラードの多さもない。ま、強いて例えれば、「ライトな山頭火」といった風情ですが、「山頭火インスパイヤ系」に見られるような、牛乳で無理矢理コクを出したような下卑たところもない。かといって、ただの「アッサリ塩豚骨」でもなく、スープ表面に浮くオレンジ色の香味油がクセモノで……独特な風味ですが、これがスープに混じると劇的に美味い。慎重に味わってみましたが……胡麻油に野菜(ゴボウなど根菜系?)エキスが沁みたものと感じましたが、さて。いずれにしろ、ハッタリの一切ない「素直」な美味さを指向したスープで、パンチやインパクトには乏しいものの、個人的にはストライクゾーン。
 麺は中太縮れで加水率低め。スープを良く吸い、チュルリとした口当たりですが、少しボソッした歯応えで、「旭川系」を主張しています。フンワリした甘さと親しみやすい食感が、竹岡系やインスタントの乾麺のような印象も与え、賛否あるかもしれませんが……これも「旭川系」の醍醐味( http://ramendb.supleks.jp/score/174905 )。
 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトにネギ。特筆はなんといってもバラ肉・チャーシューで、タレで濃く味付けジューシーに仕上げたものを分厚く切り分け、さらにホグしたものも多く入ります。コイツがスープと混じり、スープを持ち上げ、麺とも絡んで……いや、こいつぁ「昇天」クラスの美味さ! このコンビネーションだけでも、一食の価値ありですな。
 ―――「山頭火」の存在など意にも介さず、「伸び伸び」とラーメンの味を「謳歌」している点が気に入りました。近頃は、「豚骨魚介」で「濃厚系」、「極太麺」で「インパクト系」、とりあえずどっかの店を「インスパイヤ」しといて、あとはチョットだけ変化を出すか……などと、ドンドン・チマチマ戦場を「局限化」、息苦しいほど小さなセグメントで、あきれるほど多くの店が、信じられないほど小さな差を競っているような気がしてなりません。「豚骨魚介」でなくたって、「鶏白湯」でなくたって、そんな思いつめなくてもラーメンにはもっと大きな表現力がある、もっと自由な領域がある……北海道の青空のような「自由」を、私も含めて薄汚れてしまった東京人に、この一杯が教えてくれているような気がします。なんかこう、「ホッ」としますな。

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78

「一風堂・白 + 玉子」@IPPUDO TAO TOKYOの写真 日曜日(12日)、今日も今日とて休日出社で、おまけに残業までついてきました。夜の銀座に彷徨い出たのは22時前、「九州じゃんがら 銀座店」をのぞいてみるも団体客で超満員、仕方なく先日訪れたばかりの「TAO」へ避難。
 前回は「辛か味噌」を使った「赤」をいただきましたが( http://ramendb.supleks.jp/score/284523 )、かなり「うるさい」味にヒキました。残るメニューは「白」か「黒」ですが……能書きに「ドカンと醤油ダレ」とあるあたり、「黒」も相当うるさそう。という訳で、「一風堂・白」(750円)に「玉子」(100円)をつけて注文、丼は約5分で到着。
 では、スープを一口……うん、実に「堅実」な味わい。18時間煮込むという豚骨は、一風堂他店と共通なのでしょうが、時間のせいで煮詰まっているのか、今日は一段と濃厚に感じます。深く乳化しトロリとなった豚骨から香る、ほどよい豚頭の臭み。塩ダレがまた秀逸で、スープとのシナジーがバッチリ決まって、コクの深さ、旨みの豊かさ、そして適度なキレと、申し分ないバランスです。なんというか……「優等生」的な「答案」ですな。
 麺は、博多麺特有の極太ストレート。バリカタでお願いしましたが、まさにドンピシャのゆで加減、甘みにも下卑たところがなく、軽やかさが印象的な味わいで、腰の据わった味のスープと相性も抜群。以前の麺の味と少し変わった気がして、のちほどHPで確認しますと、7月から福岡県が博多ラーメン用に品種改良した「ラー麦」を使った麺に変えているそう。
 具材は、チャーシュー、キクラゲ、モヤシにネギ、そして追加の玉子。バラ肉チャーシューには、前回も感じた「スモーキー」な風味を再び感じます。まるで「ベーコン」のような風味なのですが……スープの味がイロモノ系だった「赤」の時はさほど気にもしませんでしたが、「白」は正統豚骨としての完成度が高いだけに、結構気になる。玉子は黄身本来の味の濃さが印象的で、スープとの相性も完璧。
 ―――「優等生」的スープをちょっとイジってみたくなり、卓上の辛モヤシやクラッシュ・ニンニクを投入してみましたが、ドンドン「偏差値」が上がるばかり……「優等生的」という言葉は、どこか「やっかみ」的なニュアンスもあって、あまりいい意味では使われません。しかし、ド外れた特徴はなくとも、ソツなくムラなくまとめ上げられ、さらに手を入れれば入れるほど、グングン伸びてくる手応えがあるとすれば……「優等生的」の域を越え、「天賦の才」すら感じますな。どこまでも前進し続ける「一風堂」、恐るべし。

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78

「本場 長崎ちゃんぽん」@長崎街道の写真 前日テレビでニュースを見ていると、あまりの酷暑に新橋ではランチタイムの人通りが減ったとか。行列店に挑戦する好機ですが……某店に向かう途中、「長崎街道」の看板が目に入って気が変わりました(22日)。
 平日13時前、引き戸を開けると先客ゼロ、しかしなぜか13時を過ぎると、続々と常連らしきお客さんがご到着。おかみさん、私をイチゲン客と見抜いてか、お冷を置きながら「ちゃんぽんか皿うどん」とブスリ。注文は「本場 長崎ちゃんぽん」(880円)。
 オーナーはおかみさんと旦那さんのようですが、調理は若い女性店員が担当し、日本の方ではない模様。中華鍋を二つ並べ、片方では具材とスープを馴染ませて、もう片方ではエビを素揚げしているようです。丁寧な調理に感心するうち、丼は約6分で到着。
 では、スープを一口……うん、実に「クリーミィ」。非常に乳化が進んでいるように見えるこのスープ、豚骨と鶏ガラの旨みが実に滑らかに連結しており、ホッとするような優しい味わいに仕上がっていますが……どこか豚骨とは趣きが違い、鶏ガラの優しさだけでもない、不思議なほど穏やかな、この甘み。時にチャンポンのスープには、隠し味で「牛乳」を使うと聞いたことがありますが……あるいは。野菜の旨みもよく馴染んでいますが、魚介の風味は控えめで、このあたり好みが分かれるかも。
 麺は、チャンポン特有の中太ストレート。唐灰汁がもたらすサックリ軽快な歯切れが心地よく、少しザラついた麺肌がスープをよく持ち上げます。このホッコリした甘みも、スープのクリーミィで優しい味に、実によく合いますなぁ……
 具材は、野菜類に豚肉、アサリ・ホタテ・イカなどの魚介類とカマボコ、そして素揚げしたような海老が数個のるのが特徴的。特筆はキャベツ・モヤシ・ニンジンといった野菜類で、しっかりスープを吸ってシットリ感も絶妙、その優しいザクザク感と麺のサックリ感のハーモニィーも心憎いほどで……噛むほどに溢れる、野菜のスッキリした旨みもまた格別。さらに、海老のプリプリ感も見所ですぞ。
 ―――「長崎チャンポン」をウリにする店が、銀座・新橋には何軒かありますが、ピカイチといっても過言ではありませんな……しかし、気になる点もいくつか。一つは、あの独特の「クリーミィ感」で、見た目の「濃さ」とコク・旨みの「穏やかさ」が微妙にすれ違う点に、少し違和感を覚えます。やはり、「何か」が介在しているのかな……もう一つは塩加減。確かに食材の素直な旨みをストレートに表現したこのスープには、調味料のワザとらしさは邪魔なんでしょうが……この酷暑のランチタイム。労働者諸氏の肉体は、塩分を欲しておるのです。季節をニラんだ調整が、もう少しあってもよいのかも。ちょっと贅沢なお願いかも知れませんが。

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「塩肉とんこつ + 赤(辛味にんにく)」@肉とんこつらーめん 味伝の写真 この店には数日前に初訪問、しかし主力メニューをすっ飛ばして「まぐろつけ麺」からイッてしまいました( http://ramendb.supleks.jp/score/248612 )……なんか、ちょっと悪い気がして、日をおかずに再訪問(14日)。
 再度、券売機を確認しますと……あれ、メニュー構成が変わってる。数日前までは「赤肉とんこつ」系か「肉とんこつ」系を選び、食券を渡す際に「醤油」か「塩」を告げるシステムでしたが、分かりにくかったせいか、「塩肉とんこつ」系と「しょうゆ肉とんこつ」系にボタンが分かれています。一番左の「筆頭列」には「塩」が来ているので、とりあえず「塩肉とんこつ」(700円)と「赤(辛味にんにく)」(50円)をポチッとな。期間限定サービスとしてミニサラダと味玉1個がついています。丼は、約6分で到着。
 スープに浮かぶネギの上にのる、肉味噌と辛味ニンニク。これらを混ぜずに、スープを一口……国産豚骨に群馬県産豚肩バラ肉を加えて煮込んだというこの「肉とんこつ」スープ、濃密な旨みと適度なコクがイイ感じなのですが、前回つけ麺をいただいた際には、やや「草食系」的な風味の「優しさ」が、ぼやけた印象を与えていました。あとは、どういう「ファッション」で飾り立てるかですが……塩ダレをガツンと強めに効かせており、塩加減でスープの風味がやや損われていますが、濃厚さにグッと「キレ」が加わって、塩豚骨としてはなかなかのバランス。
 麺は中太ストレート、シットリした口あたりにモチッとした食感で甘みも強く、アグレッシブなスープに負けていません。具材は、チャーシュー6枚にネギ、それとサービスの味玉1個。チャーシューは、4枚はモモ肉スライス、小型2枚は肩ロースのようで、いずれも薄めの味付け。しかし、スープの塩加減が強いため、むしろこの方が肉本来の味が活きるようで、繊維質の強い歯応えと、ジワジワしみだす肉汁の旨みを堪能できます。味玉はデフォで半個付いているようですので、サービスは半個分。
 さて、問題の肉味噌と辛味ニンニクですが、肉味噌は刻んだ脂身を醤油と味噌で煮こごらせたような食感・風味。スープが塩ベースなだけに、肉味噌が加える味の変化が際立って感じられ、「アクセント」以上の存在感。さらに宮崎産を使用した辛味ニンニクは実にマイルドな風味で、塩味のキレを辛味がさらに磨き上げ、「草食系」豚骨をニンニクがマッチョに仕立て上げます。
 ―――品のいい坊ちゃんが、グラサン、革ジャンでキメこんだものの、結局「天然」系のキャラを隠しきれないという……「ウィッシュ!」のDaigoのような、どこか憎めない親しみやすさを感じる、そんな味わい。問題は塩加減の強さですが……しかし「ファッション・センス」はなかなかのもので、塩加減をあまり気にしない人には、おススメの一杯。この分なら、「醤油」も「ウィッシュ!」しちゃう価値ありかも(なんのこっちゃ)。

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「しおつけ麺 + 味付玉子」@○心厨房の写真 GW(後半?)に突入した土曜日(2日)、今日も今日とて休日出社。午後からの仕事に備えて、久々に木場「○心厨房」へ。
 今年3月から始まった限定メニュー「しおつけ麺」、4月21日からは限定20食ながらレギュラーメニューに昇格と聞き、気になっておりました。11時50分ごろ現地到着で、店外待ち4名。しかし、近所の従業員らしき制服の男たちが、先に並んでいた仲間に「よっ、何してんの」と声をかけながら次々に割り込んできて……頭にきて帰ろうかと思いましたが、ちょうど一斉に客が入れ替わり初め、ほどなく入店。注文は「しおつけ麺」(750円)に「味付玉子」(100円)。
 厨房には、いつものクルリン坊主頭の橋本店主、ちょっとお痩せになったか、以前より精悍な顔つきになられましたな。前回訪店時は一人で切り盛りされていましたが、この日はさらに店員さんが一名、麺をシメたり配膳したりと大活躍。丼は約5分で到着。
 では、つけ汁を一口……濃厚な豚骨魚介スープから、ムックリと立ち上がる「塩」味。ベースは、「○心」独特のポッテリ濃厚な豚骨主体の動物系、これを節系中心の魚介系で引き締め、塩ダレをかなり強めに効かせていますが……塩ダレの旨みとわずかな甘みが、動物系の甘味と呼応して一体化し、さらに節系のソリッドな旨みが、全体をなだらかな「流線型」に形作って、「塩」を押し出しながらも突出させないような……力みなぎる「造形美」。
 麺は太めの中太縮れ、そのままいただくと、モチっとしながらサックリとした絶妙の食感で、小麦の風味豊か。コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッといきますと……「流線型」の中核である塩と動物系の甘味に、麺の甘味が見事に融合し、ムクムクと口の中で美味しさが「張りつめ」て……張り裂けんばかりに「力」みなぎる「口福感」。
 具材は、チャーシュー、メンマ・ネギに、追加の味玉。肩ロース・チャーシューは以前食したタイプと少し異なり、ロースト・ポーク的な仕上がりで、プリプリの肉からはじける肉汁がスッキリとつけ汁になじむという、スマートな一品。味玉も、黄身の甘味を引き立てるシャープな醤油味が印象的です。
 後半、麺にレモンを絞りかけますと、「流線型」スープがさらにシャープさを増し、旨みにスピード感が加わって、実に爽やか。そのままスープ割すれば、まるで春風のような清涼感が、舌を駆け抜けます―――勘定を済ませ表通りに出れば、街を吹き抜ける5月の風。永代通りを風切って駆け抜ける、スポーツカーの「流線」ボディーを眺めながら、舌に残る「余韻」を楽しむ、オジさんなのでした。

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「楽ちゃーしゅーめん」@豊洲元楽の写真 例によって休日出社(11日)、仕事帰りに「ららぽーと豊洲」でカミさんと落ち合い、ちょいと買い物。ついでに食事も済ませてしまおうと、施設内をさまよいますが……やはり、おしゃれな店はほぼ満員、安さがウリの「餃子の福包」も満員で、仕方なく隣の「元楽」へ。
 券売機は入口右手、前回は豚骨醤油の「元らーめん」をいただきましたので、今回は塩豚骨の「楽ちゃーしゅーめん」(880円)をポチッとな。カミさんは「楽らーめん」を脂少なめ指定で。
 さてここで、耳寄り情報。「ららぽーと豊洲」ではポイントカードを発行しており、施設内で買い物し精算時に差し出せばポイントが付きますが、「元楽」の券売機にはポイント付加機能がありません。実は、購入した食券を店員に渡す際に、カードも一緒に渡せば、ポイントを付けてカードを返してくれます。また、「元楽」の木調の壁は、実は大部分がクローゼットになっており、コートをかけたり買物袋を置いたり、結構便利。入口から右手の壁面が上着や小物用の奥行きの狭いもの、左手が奥行きの深い荷物用です。お試しあれ。
 約4分後、丼到着。表面に浮くかなりの量の背脂。油膜の下で豚骨スープが粒上に泡立っております。では、一口……ふむ、意外に悪くない。例によって豚骨の旨みは結構出ており、ほのかな甘みを野菜でサラリと受けて、塩ダレで豚骨の旨みをうまく引き立てています。多めの背脂でうまく塩カドを丸め込んでおり、全体的にソツなく仕上がっていますが、背脂が多すぎてやや味の「焦点」がボケ気味かな。
 麺は中細、前回はヤリスギ感があるほどの固ゆででしたが、今日は固めの仕上がりで悪くありません。スープをよく吸う麺ですので、麺の甘みが豚骨の甘みと旨みによく馴染んで、なかなか美味い。
 具材は、チャーシュー、メンマに玉子半個。「ちゃーしゅーめん」ゆえ、小型ながら少し厚めのチャーシューが4枚入り。ヤキ入れした部分にグッと濃いめの味がしみ込んでおり、メリハリがきいてなかなか美味い。前回気になったメンマも、今日は取り立てて指摘すべき点もありません。
 ―――麺ゆでなど、前回の印象と併せて考えると、「ブレ」が気になるところ、今日の脂の量も、すこしブレたのかも知れません。その証拠に、ちょいとカミさんの「脂少なめ」スープをいただきましたが……脂の量が全然違う。塩ダレの旨さがよりダイレクトに感じられて、こちらの方が断然グッド。このラーメン、細部のバランスがうまく調整されると、実は相当美味くなりそうですな……久々に、銀座本店に行ってみようかしら。

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「白無骨味玉らー麺」@麺屋武蔵 武骨の写真 夏の日差しと暑さがブリ返し、先週タップリと地中に染み込んだ雨水が蒸発して、イヤハヤ猛烈な蒸し暑さ(3日)。汗を拭いながら夕暮れの御徒町を、楽しみにしていた某店へ向かいますが……無情にもシャッターがお出迎え。やむなく第二候補の「武骨」へ。
 予想通り店内は満員、しかし待ち客はなく、カウンターはすぐ空きそうです。券売機は入口右手、「オススメ」印の「白無骨味玉らー麺」(850円)をポチッとな。運良くエアコン真下の席が空き、お冷やをいただいてヤレヤレ。
 厨房では1ロット6杯の大量生産。「ダン!ダン!」と派手な音をたてて、チャーシューを大型の中華包丁で切り分け、麺の湯切りに合わせて、店員2名が「ヨイショ!ヨイショ!」と盛大なかけ声。さすが「武蔵」系、派手なパフォーマンスがお好きなようで……丼は約5分で到着。
 では、スープを一口……う〜〜む、味が薄い。ベースは香りの良い豚骨、サラリとしていますがコクがあり、上々の出来映え。これに魚介油の塩ダレが絡むはずですが……かすかにしか感じられません。おかげで、旨みも塩加減も「気配」ほどしか感じられず、首をひねるばかり。カエシ量を間違えたんでしょうか……まさかね。さらには、卓上にはほとんど調味料はなく、救済手段もありません。
 麺は太麺と言ってよい太さのストレート。ガッシリした歯応えに強烈なコシ、ツルリとした喉ごしと三拍子揃って、甘みも素直で相当イケます。ただし、コレではサラリとした豚骨は持ち上がらず、スープとの絡みはイマイチ。もっとも絡んだとしても、このスープでは「豚骨風味」が麺に付く程度でしょうが。
 具材は、チャーシュー、メンマ・味玉に、大量の万能ネギ。チャーシューは分厚いバラ肉、カリッとした表面が独特で、ひょっとして少し油で揚げているのかな……味付けもシッカリしており、かなり美味い。メンマも風味抜群、味玉はゼリー状の黄身に塩を強めにきかせて、メリハリをつけた仕上がり……もっとも、スープの味が「希薄」な分、それぞれの具材の味をクッキリ強く感じただけかも知れませんが。
 ベースの豚骨、麺、具材と、全てを「ハイレベル」で揃えながら、カナメとなるカエシや油の存在感が希薄で、やや「空中分解」気味の一杯。「星野ジャ○ン」みたいなもんですか……ぼんやりと、6杯同時生産の工程をながめていましたが、赤・黒・白と注文が入り交じる中、カエシ・油を投入するサジ使いに、やや迷いが見られたような気もします……ま、気のせいかも知れませんが。

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「塩ラーメン」@横浜家系ラーメン 壱蔵家の写真 土曜のお花見日和がウソのように、月曜は朝から寒風・驟雨の「花の嵐」(31日)。傘を握りしめ、肩をすぼめながら百人町の「壱蔵家」を再訪。
 2月オープンの新店ですが、この店の一品は完成度が高い。
http://ramendb.supleks.jp/score/83735
 メニューは醤油と塩の2系統、前回の醤油に引き続き、今度は「塩ラーメン」(650円)を、例によって「麺固め、脂少なめ」で。カウンターにお冷やを置いて誘導する店員さん、ちょうど厨房をのぞける位置に通されましたので、じっくり製造工程を観察……といっても、なんの変哲もありません。丼に塩ダレとアブラを入れて、白濁した豚骨を注ぎ込むだけ。前ロットの醤油系「ラーメン」の製造も見ましたが、やはり工程はシンプル。それで、なんであんな味が出せるのか……丼は約4分で到着。
 クリームシチューのような白さのスープに、真っ白なうずら卵がチョコナンとのる、なんともかわいらしい「メルヘンチック」な丼姿。では、スープを一口……うん、コイツもイケます。まるでミルクのようにクリーミィーですが、甘ったるさは皆無で、絶妙の塩加減で豚骨のコクをフワリと包み込み、ジワジワと旨みを舌につたえる……なんとも、ホノボノとした美味しさ。口の中を、「春」の暖かな風が吹き抜けていくような「口福感」です。
 麺は、醤油系同様の中太麺で、今回もキッチリとイメージ通りの「固め」の仕上がり。歯切れ、歯応えとも申し分なく、ほのかな甘みがまた、この「春のスープ」によく合います。肩ロース・チャーシュも、比較的薄味ながら全体に味がよくしみており、噛みしめるほどにスープのうま味とシナジーして、醤油の時よりも更に好印象。うずら卵のホクホクした甘さも、このスープにはよく合うなぁ……何がなし、具材の味付けはこの塩系に合わせた設定じゃないかと思えるほど。
 マイルドながら「質実剛健」を感じさせる「醤油」系に対し、「春」を感じさせるメルヘンチックな「塩」。タオル鉢巻きのイカついニイさん方から、なんでこんなホノボノした一品が生まれるのか……帰り道、またもや冷たい風雨が吹き付けますが、「塩」で暖まった体はすでに「春」。電車から沿線の桜を眺めながら、上機嫌で会社に引き返す、オジサンなのでした。

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