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2020年12月4日の大崎裕史の今日の一杯

東京都世田谷区下北沢

特製中華そば

2020年11月29日オープン。下北沢駅西口改札出て北側。鎌倉通りを北上して一番街商店街(右に行くとビブグルマンの「こてつ」と「麺と未来」がある)の交差点(信号機がある)を左に曲がるとすぐ左側。
外観を撮ってる間に4人組に先を越されそうになるがカウンター5席で店内空き席一つだったため、諦めて他へ行った。2杯ずつ丁寧に作るお店なので4人のあとだったら何分後になったのやら。

中華そば800円。味はこれ一本であとはトッピング。チャーシューがおいしそうだったので特製中華そば1100円を注文。
できあがった中華そばのビジュアルが実に私好み。食べる前から「ウマい!」と言いたくなる。
具は柔らかいチャーシュー(特製なので3枚、通常は1枚。小さいのがあった場合は4枚になることも)、穂先メンマ、ネギ、ナルト、ほうれん草、海苔(特製は4枚、通常は1枚)、味玉(特製用)。
スープは清湯醤油味。濃密な、出汁が効いたスープは原価をかけてそう。トロッとした感じは昆布や豚足、モミジなどからか。動物系も和出汁も両方効いている。実に旨味に溢れていておいしい。

こういうラーメンを作れる人は地方で幼少期から食べ慣れたラーメンがベースにある場合が多いので聞いてみたら、なんと鹿児島出身なんだとか!逆にこういうタイプを食べたことがなかったので、はまってしまったらしい。(先日の「こたん」(鹿児島)の店主と似たようなことを言っている)
インスタを遡って見てみると「春木屋」「東池袋大勝軒」「たけちゃんにぼしらーめん」などを食べている。こういう感じが好きなのだな、とわかる。しかし、この3軒とも違った出汁感のある中華そば。ちょっと味濃いめに作ってあるのか、あとで水分が欲しくなるがおいしくてレンゲで飲むにはもどかしく、丼を持って一気にスープを飲み干してしまった。もう一杯、同じのを頼もうかと思ったほど。

麺は三河屋製麺製の細麺若干ウエーブ気味のストレート麵。スープとの相性もよく、全体的に隙が無い一杯。

ミニ中華そばというメニューが珍しかったので聞くと「子供や高齢者にも食べていただきたくて作ったメニューです」とラーメン愛も十分。トッピングに「生姜」100円というのがあったので、次回は中華そばに生姜とチャーシューをトッピングかな。最近の新店は低温調理のチャーシューが多く、そろそろこういうタイプが恋しくなってきたところだったが、ジャストフィット。ほろほろ崩れるこのチャーシューはたまらない。

4月に出店準備が出来ていたようだがコロナの関係でようやくオープンしたばかり。ミシュラン審査員好みではないかもしれないのでこの横の通り3軒目のビブグルマンにはならないかもしれないが、食べ歩き歴長い人には必ず受ける味だと思う。作れそうで作れない王道的な中華そば。こういうのを待っていました。

お店データ

中華そば マルキ食堂

中華そば マルキ食堂

東京都世田谷区代田6-12-36 コーポサンリバー1F(下北沢)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。