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2018年10月18日の大崎裕史の今日の一杯

東京都渋谷区渋谷

先日、神保町の「排骨担々 五ノ井」に行ったときに渋谷の「亜寿加」出身と聞いたのだが随分行ってなかったので久しぶりに行きたくなり、足を運んでみた。
駅前ではあるが看板などが目立たなく、初めての人は入りにくいんじゃ無いかな〜と思いきや、2時頃でほぼ満席で回していた。
注文したのは一番人気であろう排骨担々麺980円。「五ノ井」より20円安い。
券売機は無く、前金制。女将さんがちゃきちゃき仕切っている。女将さんが近くに来たときに聞いてみた。
「神保町の「五ノ井」は関連店ですか?」
「前にうちにいた子がうちのスタッフと結婚して出て行っちゃったのよ〜。仲人までしてあげたのに、やんなっちゃうわ!」
と怒ってる風でもあったが、「神保町に行ったら寄ってあげてくださいね」と。いいとこあるじゃん!(笑)
少しして戻って来て。
「実はうちもね、今月で閉店なの。」
「えっ!(知っていたけど驚いた風に)31日までですか?」
「少しでも長くやりたいと思うのでその日かどうかわからない」
「移転ですか?」
「まだ決めてないの。ここに復活するには5年待たなきゃいけないんですって。いい物件があればいいんだけどねぇ。まだ決まってないのよ〜。だからここは一日でも長くやりたいの」
十年ぶりくらいに食べた「排骨担々麺」。「五ノ井」でもおいしいと思ったがここも相変わらずおいしい。20年くらい前は頻繁に食べていたのだが、ネット情報の充実で行く店が一杯になってからはとんとご無沙汰。ちゃんとおいしいし、駅近だし、常連さんも付いてるし、流行ってるんだな〜。
閉店を知ってる風の人が「来週もまた来ますね」、女将さんが「待ってるわよ〜」という光景は妙に微笑ましかった。最近、こういうラーメン店、そんなになくなったような気もするけど、私がそういう店に行かなくなっただけかな。
というわけで、今月末前後で立ち退き閉店だそう。食べてない人、ご無沙汰の人、ぜひ混まないうちに!

お店データ

らーめん 亜寿加

東京都渋谷区桜丘町2-11 荻野ビル1F(渋谷)

昔は中国料理屋だったが92年にラーメン専門に。味は醤油・味噌・坦々麺、他につけ麺がある。排骨がうまい。麺は多加水麺。トンコツと鶏ガラからとるスープは澄んでいる。

大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2015年12月末現在約23,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。