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2017年2月23日の大崎裕史の今日の一杯

東京都目黒区洗足

武蔵小山にある「麺や一途」の2号店だが、味は変えている。
「麺や一途」はフォンドヴォー(仔牛の骨)、こちらはフォンドヴォラーユ(鶏ガラ・丸鶏、香味野菜)。
今年に入って新店で2軒目の「フォンドヴォラーユ」である。

メニュー名にはそれぞれ人の名前のようなものが付いており、
麺輔(すけ)が基本の醤油ラーメンで800円。
麺明(あけ)は野菜たっぷりラーメン800円。
麺舞(まい)はベシャメルソースを使ったもので900円など。

どれもおいしそうだが注文したのは麺章(あきら)でフォアグラとトリュフを使ったラーメン1200円(数量限定)。
「麺や一途」の店主は目黒雅叙園(料理長)やマキシムドパリでの経験を活かし、フレンチの手法を取り入れたラーメンを提供しており、個室では低価格のコース料理を提供している。そしてこの2号店でもベースのスープの取り方を変えて、洋食アプローチの新しいラーメンを開発。2階では同じように3,5,7千円のコース料理を用意している。

さて、ラーメンの方だがこのメニューのみ具(鶏もも、鶏むね、野菜、トリュフ、フォアグラ)を別盛りにして、素ラーメンとして提供。トリュフの香りが芳醇で半透明のスープが実にうまい。麺は大栄食品の細麺。スープがかなり熱々だったので途中から具を投入して程良い温度にして食べ進めた。基本のスープはおそらく同じ(聞いたら違うと言われたが)でそこにトリュフ塩かオイルを加えているのではなかろうか?スープにフォアグラは感じなかったので途中で具のフォアグラ(バターを加えてテリーヌ状態にしたもの)をスープに入れて味変するのかもしれない。(しなかったのを後悔。おいしいのでそのまま食べてしまった。)

過去にもフレンチ出身のラーメン店は多数あったが、フレンチの手法を使いながらラーメンとしてうまくまとめている点は素晴らしい。場所的に地味だがビブグルマンを狙えるラーメンではないだろうか。
サイドメニューの丼日和(ひより)はミニカレー300円。これもおいしい。

お店データ

麺や 一途 Kizuna 氣絆

東京都目黒区洗足2-7-17(洗足)
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2015年12月末現在約23,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。