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2020年6月18日の大崎裕史の今日の一杯

東京都世田谷区上町

生姜塩の豚そば(写真)、鯛煮干の塩そば 、鯖節の醤油そば

2020年6月1日オープン。ラーメン好きで食べ歩き側だった人が1年少しの人気ラーメン店で修業後、店を持った。店主は田中さん。店名は「タナカラボ」にしたかったようだが、すでに(ラーメンではないが)存在していて、使えず。少しアレンジしよう、と思い立った店名だとか。外観がサッパリし過ぎて「これじゃぁラーメン店だとはわかりませんね」と聞くと、「元々6月1日オープンだし、コロナで人も少ないだろうから、ゆっくりスタートしようと思いまして」と謙虚なのか、戦略なのか、店名も含めていろいろユニーク。今どき、都内で券売機無しスタートも珍しいが、「スープが全部違う」と聞いていたので最初から三種類食べる予定で来たので「では、上から順番に3つともください」と注文。開店前から店の存在は知人に聞いてはいたのだが三食食べるつもりで来る日の調整がなかなか付かず、ようやくこの日に。
メニューは鯛煮干の塩そば 750円、鯖節の醤油そば 700円、生姜塩の豚そば 750円、鴨ロース丼 400円のみ。(キリンラガービール中瓶があった)
まずは「鯛煮干の塩そば」綺麗なスープに麺が綺麗に並んでいる。その麺の上にドカンとソーキ(豚軟骨、パイカ)がのっており、組合せがユニーク。スープは優しい味わいでほんのり鯛煮干がわかるくらい。この淡い味でソーキを食べたら、、、、と思って食べたら、案の定、かなりのインパクトで柔らかくおいしい。そのあとにまた麺を食べたり、スープを飲んでもソーキの味には勝てず、何かを間違えたかな?という味わい。一杯しか食べないで帰っていたら、そのままになってしまったかもしれないバランス。食べ終わるタイミングで2杯目登場。「鯖節の醤油そば」こちらの方がメリハリがあり、鯖節も醤油も効いていておいしい。このメニューだけネギではなく小松菜。この小松菜も味が強い。しかし、それでもソーキのパンチには危うい。ソーキ無しの軽めのトッピングの方がおいしくいただけそう。そして三杯目、「生姜塩の豚そば」。うわぁ〜これはスープにインパクトあり、まったくソーキに負けてない。生姜がガツンと効いており、メニュー名では塩だが色味や風味は醤油も使っている感じがしたので聞いてみるとその通り。甘味も感じ、これは面白いし、ソーキとの組合せもいいと思う。3種類のうちどれを?と聞かれたら、1秒も迷わずにコレと答える。(今日の3種類を食べた感じ)
それにしても100g以上はあるだろうというソーキが全部にのっているとはそれだけが予想外で苦戦した。おいしかったので試食でもシェアでもなく、最後まで三杯とも残さず全部食べきれて良かった。140gのストレート中麺は3種類とも同じで田村製麺。最近は麺線を揃えるお店も増えてきたような気がして、綺麗な麺線だとは思っていたものの修業先は気にしていなかった。製麺所を聞いて、あれ?と思い、聞いたらビンゴ。聞くまでそのことに気が付かないとは私のアンテナも鈍ったもんだ。ソーキはおいしいが別料金のトッピングでもいいんじゃないかなぁ〜と思ったが、これも自信作でみんなに食べて欲しいのだろう。ソーキをドカンとのせる分、スープの油分は少なく(使ってない?)、ゆっくりソーキから油が浸透してきて後半、味は重めになる。はっ!私が食べるのが速すぎて店主の思惑通りにならなかったのかも?鯛煮干しは日を改めて再食しないとダメな気がしてきた。
「先ずは一杯」と言う人には私は「生姜塩の豚そば」を推したい。

お店データ

タナカ ロボ

タナカ ロボ

東京都世田谷区桜3-8-15(上町)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。