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2023年10月18日の大崎裕史の今日の一杯

東京都渋谷区恵比寿

ラーメン(650円)+半炒飯(450円)+餃子(550円)

RDBの「今日の一杯」で紹介していない近所の名店を探していたらここがまだだった。
創業1995年。最初は開店間もない頃、元祖ラーメン評論家である故・武内伸さんに連れて行ってもらった。今でこそ近いが、この頃はインターネットもそんなに普及しておらず、駅から離れているこのようなお店はなかなか知ることができなかった。近くて遠い店だった。おそらく近所の人しか知らなかったはず。
店主の森山さんは、渋谷の銘店「喜楽」で炒飯番をやっていた方。その後、西麻布の銘店「かおたんラーメン」で活躍し、後に独立。
ラーメンはなんと650円。安い!そして「喜楽」を炒飯もうまい店として知られるようになった当時の名人・森山さんが作る炒飯は絶品だった。最近は高齢なので自ら鍋を振ることは滅多にない。でも、頼んでしまう。半炒飯は450円。ラーメンは安いが、半炒飯は意外といい値段。普通の炒飯は850円。パラパラ仕上げでおいしい。
そして餃子550円も注文。ここの餃子もうまいのだ。6個なので二人で来て半分ずつにする方法もある。ランチセットで餃子3個が付く組合せもある。

ラーメンは豚骨と鶏ガラ、そして野菜を炊き込んだ清湯醤油。椎茸や貝柱も使っており、すっきりしているがじんわりとしたコクがある。そこにもやしがのせられ、その上にのるキヌサヤの緑が映える。そしてメンマとチャーシュー。味の決め手は、焦がしネギ。「喜楽」「かおたんラーメン」の共通項でもある。ここでは台湾製赤玉ネギと長ネギを揚げたものをブレンドして使用。その効果もあってか、なんとなくスープを飲み干してしまう。この日も完食完飲。おいしい新店と比べると昔のタイプになってしまうが、食べ慣れ、親しんだ味。ホッとするし、癒される。

目黒通りに支店があった(1997年創業)が、2021年「香湯拉麺ひろや」となって営業している。
目黒店は会社から歩いて行けるので何度も行った。恵比寿店は恵比寿で飲んだ後に行くことが多かった。コロナの少し前、午前2時頃に行ったら満席で入れないこともあったほど、地元には人気だった。今では夜の需要が減ったのか、23時までになっていた。

お店データ

香湯ラーメン ちょろり 恵比寿店

香湯ラーメン ちょろり 恵比寿店

東京都渋谷区恵比寿4-22-11(恵比寿)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。