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「タンメン(500円)」@丸大ホール 本店の写真・・・この店にマニュアルがあるとして、それはたとえば、衛生管理マニュアルであり、配膳マニュアルであり。けれど、接客マニュアルがあるとは思えない。いや、あるかも知れぬが、そこには少なくとも「丁寧」とか「ホスピタリティ」とかの文字はないだろう。仮にあったとしてもだ、それはほぼ無視されている。正直、一見の、昼飯だけ喰う客には敷居が高い。少なくともボクはそう感じた。常連になれば愛着は湧くだろうが。

 もっと酔客が多いと思っていた。平日の12時30分過ぎ。大半はネクタイを締めたサラリーマン風であり、酒を食らっているのは三組、8人ほどに過ぎない。しかし、この店の雰囲気は、額面通りの「大衆酒場」であり「大衆食堂」そのものだ。

 扉を開けて店に入ると、アルコール、鮮魚や油、肉、漬物などの様々な食材・食品が混ざり合う、酒場あるいは、食堂独特のにおいがする。

 おばちゃん、まさにそう表現するしかない店のおばちゃんに一人であることを告げるが反応はない。仕方なく、一番奥のテーブルが空いていたから、指をさし、あそこでいいかと尋ねる。返事はなく、頷かれただけ。愛想がいい、とはお世辞にも言えない。はっきり書けば、それは「無愛想」という言葉が相応しい。

 客は八割程度の入りだろうか、だけど、120を超えるメニューから客がてんでに注文するから、おばちゃんたちはそれをこなすのに精一杯なのだろう。出てくる順番もバラバラで、後から来たって、つまみならすぐ出てくるし、ご飯ものも割合、速い。どうも麺類は後回しにされているようだ。ボクより5分以上後から来た定食注文の客は、ボクより5分以上も速く出された。こういう店で順番がどうのと言う気にもなれないが、まあとにかく、居心地は宜しくないな。

 厨房に何人いるかは見えないから分からない。けれど、相当、忙(せわ)しいのではないか。とにかくひっきりなしに客が入れ替わるから、矢継早に舞い込んでくる注文をひたすら捌いていく、そんな感じではなかろうか。これが夜になれば、客の入れ替えは多少なりとも少なくなるから、注文も減る・・・ということにはならないだろう。むしろ、つまみとか、酒とかの注文は一層増えるに違いない。

 食堂ではあるが、朝から飲める酒場でもあるわけだから、タバコの煙を吐き出しながら大声で競馬でいくら勝ったなどと話をしていたってもちろん構わないんだ。席のテーブルには、理由は知らないが、洗った食器などに布巾をかけたトレイを置かれたから、他の客は一人しか来ない。
けれど、ボクが座ったテーブル一人ポツンと取り残されて、15分も出てくるのを待つのは結構辛かったりするものだ。

 やっと出てきた一杯。お待ちどう様、なんてなくて、タンメンの丼と、胡椒の入ったデカい缶を、それこそ、ドンッと無言で、おばちゃんが置いて行った。なんともまあ・・・・

 けれど、この一杯、プリティさんも書いているし、とまそん さんも味噌で触れているが、旨いんだ。500円という価格がおよそ信じられないほどに。

 この手の店が、ラーメン用スープに手間をかけられないというのは容易に想像できる。ことによれば、それは自家製でないのかも知れないが、白濁したスープは、しっかりしていて、物足りなさは何処にもない。欲を言えば、ボク的にはタンメンに必須のラー油とヴィネガーが卓上に欲しいことだ。

 麺は汎用チックな中華麺で、中細程度。しかし、固茹であり、歯応えもあり、なかなかイケる。湯切りだって大したものだ。

 適度に痛められた野菜もキャベツやニラなどがたっぷりで、豚小間肉もそれなりにある。味も立派だが、量もまた、ワンコインは俄かに信じがたい。ボクには多すぎる。ただ、この店のすべての品が格安かというとそうでもないのだ。

 たとえば、天丼や天ぷらそば。850円也。これだったら駅の立ち食いそばのほうが全然安い。トンカツ定食だって800円。近くのファストフード系のトンカツ屋ならもっと安く食える。もっとも、コチラのほうが内容はずっと良いかも知れないが。言えるのは、タンメンとか味噌ラーメンが、他店に比して味は負けず、値段はずっと安いということ。

 関東でも有数のターミナル駅、川崎。京急線川崎駅から歩いて2分。JRの駅からも5分ほど。よくある「○○小路」とか「■■横丁」などという飲み屋が集まる路地裏、という場所でもなく、立地は申し分ない。安くて旨い、という要素も加われば、人は集まる。けれど、ボクの評価は・・・味と値段だけでは決められない。少しきつめの採点だが。ご馳走様。

 ・・・しかし、この店、創業時期をネットで調べると、諸説出てくる。明治末期、とか、昭和6年、あるいは昭和11年・・・昭和初期、という記述もあって、さてどれが真実なのかは不明だ。川崎でもっとも古い酒場というのもあった。いずれにせよ、戦前から多くの地元の民に親しまれてきた名物店ということに間違いはない。古い常連でなくても、じっくり腰を据えて酒を煽る気で来れば、居心地も相当変わっていたに違いない。

今度来るなら、そうしよう、か。

投稿 | コメント (10) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

こんばんは~。
あら、残念な対応でしたね。
今度、気にしてもいますね。
ワタクシも気にしたら気になりだしてプリプリしそうですw

プリティ | 2017年9月18日 18:39

こんばんは~
コスパと味が良いのに無愛想なのと配膳を待つのは残念でしたね(^^;)
川崎は行きたいお店が多くあるので、こちらも機会があれば行ってみたいです♪

銀あんどプー | 2017年9月18日 19:07

おお!ここ逝かれましたかー!
チャレンジャーですー^ - ^。
破滅型食堂でラーメン根性素晴らしいです。
老後に入り浸れるように今頑張ろうと思ってますー・・・無理か〜。

おばんです。

とまそんさんのレポで、
何だか妙に気になり、BMしてるんですよ (笑)

ぶるさんのエッセイも楽しませていただき、
更に気になってきました。

機会があれば、
ふっと一杯引っかけに寄り、
タンメンとか味噌あたりで〆ようかと...

おゆ | 2017年9月18日 21:18

こんばんはぁ~
ワンコインとは思えない麺顔の一杯ですね。
それでかなり行けるのだが不愛想なんですね。
1人だとあれですが、複数で飲みがてらがよさそうですね。

mocopapa | 2017年9月18日 22:00

此方のお店は夜に伺ったことは三度ほどありますが、
とまそんさんの気持ちはわかります(笑)
夜はもっと無愛想で戦場と化していますよ(笑)
ただ、夜の客は酔っぱらっていて気にしません(^^;

ぶるぢっちゃんのウワサの町中華さん、こんにちは。

また渋いというかディープな場所へ行きましたね~。
私はまだ此方へは行ったことはないのですが、雰囲気としては新丸子の三ちゃん食堂に似た感じなんでしょうかね。
タンメンか味噌ラーメン狙いで私も行ってみようと思います。

ぬこ@横浜 | 2017年9月19日 07:46

おはようございます(*^^*)

ある意味憧れ的なお店です。
ラーメンだけて入るのは、特に敷居が高そうですね。
飲んで店員さんとの距離が詰まると、また変わるでしょうか。

としくん | 2017年9月19日 08:30

クラシカルな雰囲気が良いですねぇ~(^^)
ワンコインも素敵ですね!

YMK | 2017年9月19日 09:48

こんにちは。
川崎ですか。近くに競輪場もあるし客層はアレでしょうね。
麺面はかなり良さそうですがね〜

kamepi- | 2017年9月19日 09:52