東武鉄道のスカイツリーライン(伊勢崎線)とアーバンパークライン(野田線)が交差する春日部駅。野田線ホーム上には「駅そば」ならぬ「駅ラーメン」の立ち食いスタンドがある。夜に乗換タイミングで立ち寄ると満員状態。コロッケや天ぷらのトッピングは売り切れていたので、ラーメンの食券を購入し、店員さんに指示された場所で配膳を待つ。
店主は1978年の開店前に「西新井らーめん」で勤務した経験があるそうだが、スープの味はかなり異なる。丸鶏をメインにしつつ、節類や香味野菜などを豊富に加えている。旨みのふくらみを感じて、中細の縮れ麺が相性よく馴染んでいる。塩ラーメンもメニューに置いているのも、スープを味わってほしいからかもしれない。
自分にとっては、四十数年前の中学生の頃に初めて自分の意志で食べに行った想い出のラーメンでもある。今回26年ぶりに食べたが、以前は気付かなかった丁寧な味わいに驚いた。春日部駅は高架化事業が進捗中で、野田線ホームは近く仮ホームに移動する。その時点でこの場所での営業は継続不可能。現時点では告知は何もないが、もし移転できるとしても、食べる場所の周囲を壁で囲む必要があるなど、環境が変化する事は必至。ホーム上でふらりと立ち寄れる日常のラーメン体験を、今のうちに味わってほしいと思います。
















