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2025年1月27日の大崎裕史の今日の一杯

福岡県福岡市博多区吉塚

こってりラーメン(850円)

2000年7月、渋谷の道玄坂に「でび」がオープン。日本テレビ系の「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」という番組企画から生まれた店で店主はタレントのデビット伊東さん(B21スペシャル)。「一風堂」での修業を経て、出店。番組も人気だったので、もの凄い行列ができた。そんないまや伝説になった店の創業時から学生アルバイトで入っていたのが現「ろくでなし」店主の中村誠さん。大学を卒業しても“ラーメンの魅力”にはまり、そのまま社員となり、新店立上げ責任者や店舗マネージャーも任されるようになった。10年以上頑張り、地元の福津市に戻り、ラーメン店「ろくでなし」をオープン(2013年創業)。地元の福間町から名を取り「福間ラーメン」という肩書きを付けている。店名はTHE BLUE HEARTSの曲「ロクデナシ」から名付けた。
今回、私の博多訪問は5年2カ月ぶり。奇しくもコロナ前、最後の博多訪問で「ろくでなし」の福津本店に行っていた。あまり支店には行かないタイプ。ましてや地方の支店に行く余裕はなかなか無い。しかも今回はFCと聞いている。普段なら優先順位が下がるのだが、すごく評判がいいのでやり繰りして来てみた。「ろくでなし」は本店・福津以外に新宮、宮若にも支店を出しており、今回は4店舗目(初のFC)。
ラーメンの基本メニューは、豚頭100%の「あっさり」と、そこにゲンコツと背脂を加える呼び戻し手法の熟成豚骨「こってり」2本柱の豚骨ラーメン。もちろん「こってり」を頼んだ。
運営会社はアトモスダイニングで30店舗以上展開している。平日の昼に訪ねてみたが非常に活気があり、接客も素晴らしい。これでラーメンもおいしかったら、申し分ないな、と思っていたら、まさに素晴らしい出来でビックリ。見事なクサウマ豚骨ラーメンである。最近の博多ラーメン事情はまさに“非豚骨”ブームである。今回も2泊で食べた15杯のラーメンのうち、豚骨は6杯だけ。東京から博多にラーメンを食べに(実際は仕事で来てる)来てる身としては豚骨ラーメンをもっと食べたい。しかし、最後の最後で「こういうのを食べたかったんだよ」というので締めることができてよかった。
「オススメ豚骨ラーメンは?」と聞かれて「福津市のろくでなし」と言ってもラーメンマニアじゃなければ、そこまで行かない。しかし、こちらは博多駅からJRで一駅なのである。しかも駅からほど近い駅前立地。これなら出張族にも「吉塚のろくでなし」に行ってみて、と言える。
※この日は他に「ひかり」(名島:一風堂出身)、「あんゆう亭」(箱崎:東京・戸越銀座の「えにし」出身)で食べた。

お店データ

ろくでなし 吉塚店

ろくでなし 吉塚店

福岡県福岡市博多区東公園2-24(吉塚)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。