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2017年1月18日の大崎裕史の今日の一杯

愛知県春日井市

塩らーめん

「マジック&ミュージック」を仕事にしている甥っ子がいる。マジシャンであり、ミュージシャンなのだ。ワンステージ100万もらうこともあるようなので、もしかしたら私よりも稼いでるんじゃないかと思ったり。まぁ、それはそれで嬉しいことである。かと思えばイベント会場のブースでマジックを披露していたり。早くテレビにも出て欲しい。(私が知らないだけで、もう出てるかも?)

私のラーメン好きは、父の影響である。兄と姉がそんなにはまってないのが意外であるが、まぁ、私ほど食べるのは一種の突然変異であろう(笑)。甥っ子も父の血を継いでいるせいなのか、かなりのラーメン好きである。2年半ほど前、facebookの書き込みで偶然三重県で会うことができた。彼の運転で三重県のラーメンを3軒はしご。私は「大丈夫か?無理するなよ。食えないなら俺が食うから言えよ」なんて叔父の威厳で言っていたが、「全盛期(20代)は、一度に集合施設(8軒程度、ミニ無しで)クリアしてました!」と返されてしまった。私よりも食べられるじゃないか!さすが大崎家の血筋。ここにも突然変異がいた(笑)。

車での移動中、ラーメン談義に花が咲いた。彼は彼でどっぷりラーメンの話をできる相手がなかなかいないのでここぞとばかりにラーメンの話をしてきた。ラヲタとはそういうものである(笑)。

彼も仕事柄、全国を廻っているのでいろんな都市のラーメンを食べている。私も横綱が胸を貸すつもりで話に応じた。地方でもたいがいのお店の話に応えることができたが、彼が超穴場的なお店を挙げてきた。未食どころか聞いたことすらない。その名は「山汁らーめん」(春日井市)という。店名だけだとちっともおいしそうには聞こえない。スマホで調べてみると、春日井駅から少し離れている。しかも夜しかやってないようだ。これは当分行けないな、と思っていたが、それから2年半経ち、ようやく行ける機会が訪れた。JR春日井の隣駅「勝川」に仕事で泊まることになったのだ。電話番号がわからないのでやってるかどうかの確認ができない。こんな時は行くしかない。しかもその店に行ける滅多にないチャンスなのだ。店の前に着き、店内は明るく、営業中の札も出ているが、なんだか店頭は暗い。もしかして売り切れ終了か?と、ヒヤヒヤしながら戸を開けると営業中で一安心。それどころか、深夜0時頃なのに満席に近い。カウンターが7-8席、テーブルが12席くらいか。おでんがあるのも面白い。メニューは醤油、塩、味噌、名古屋に近いからか台湾系もある。

そんな中から彼がオススメの塩を注文。出てきたラーメンはかなりクリアなスープの塩ラーメン。どこかで食べたことがあるような気がするが思い出せない。お店のスタッフに聞くと「店主が名古屋で修業したらしいんですが店の名前までは忘れました」とのこと。聞けなくて残念。飲んだ後にぴったりなあっさりすっきりラーメン。でも、十分旨味もある。駅前でもないし、繁華街でもないのに午前2時から3時頃までやっているのがすごい。飲んだ後に合いそうなラーメンと言っても、ここに来るには車を使わないと来られない。不思議なお店だ。でも、甥っ子のおかげで普通なら行かないような穴場的なお店に行くことができて良かった。こういう経験も食べ歩きの楽しみの一つである。

お店データ

山汁らーめん

山汁らーめん

愛知県春日井市東野町2-16-10

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。