なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2021年9月17日の山本剛志の今日の一杯

神奈川県横浜市青葉区市が尾

「塩」(850円)

2005年頃、「田園都市線沿線のオススメラーメン」という企画をいただき、該当するお店が少なくて難儀した事を覚えている。
数年後に同じテーマの企画をいただき、徐々にお店が増えていった事を感じた。
今ではすっかり、人気ラーメン店が揃った沿線になっている。

 そんな中の1軒が「麺処 秋もと」。
市ヶ尾駅前で2015年に開店。様々なジャンルの人気ラーメン店で修業を重ねながら、自身の味を確立させて人気店になっている。5年ぶりに店に伺ってみれば、平日昼過ぎの時間帯でも行列ができていて驚く。そして、並ぼうとする人への店員さんの案内も手慣れたもの。まずは食券機の前で醤油か塩かを悩み、今回は「塩」を注文。行列の進み具合もストレスにはならない。

 丸鶏を中心にした鶏系の素材と、鰹節や貝も使った澄んだスープ。様々な味わいを凝縮した香味油もかけられてアツアツ。一口目はまろやかで、喉を通せばすっきりした後味を楽しめる。細麺と平打ち麺から選べる麺は平打ちにしたが、スープを丁寧に拾ってグイグイと啜らせる。鶏ムネ肉と豚バラ肉、2種類のチャーシューも柔らかくて肉っぽさを楽しめるもの。水菜の上にのった赤い辛味を少しずつ溶かせば、そのアクセントが徐々に舌に広がってきて、スープを飲みほしたくなる勢いがある。

 「神奈川淡麗系」と呼ばれる流れにも共通点を感じる基本構図の中に、様々な特徴を出している。様々な人気店で学びつつ、その経験に引きずられない個性を発揮し、飽きが来ないセンスの良さを楽しめる一杯。改めて醤油味も食べに行きたい。

お店データ

麺処 秋もと

麺処 秋もと

神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾町1157-1 東急ドエル市ヶ尾アネックスビル1階(市が尾)

このお店の他の一杯

    山本剛志
    山本剛志

    ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ、千葉県出身、東京都江戸川区在住。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。20年間で全国47都道府県の約10000軒、約15000杯を食破。現在も年に500杯前後のラーメンを食べている。「アメーバトップブロガーとして「ラーメン評論家 山本剛志のら~マニア共和国」を毎日更新中」。KADOKAWA「ラーメンwalker」百麺人。他、各所で活動中。