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2021年3月25日の大崎裕史の今日の一杯

神奈川県横浜市港南区下永谷

ラーメン(他に重要な家系ラーメン2軒)

「本牧家」(下永谷)
「吉村家」二号店として1986年創業。その後、店長である神藤さんは独立し、「六角家」を立ち上げるのだが「吉村家」「六角家」と合わせて『家系御三家』と呼ばれる時代もあった。家系はこの3軒から派生していった、と言ってもいいだろう。「川崎家」(都内の人気家系「まこと家」はここの出身)「寿々喜家」(馬込の人気家系「いずみ家」はここの出身)「末広家」「千葉家」などがここから独立し、人気店になっている。
ラーメン700円。12時前だったが、たまに店内に待ちが数名できるくらい。
今の「本牧家」はパンチのある家系店と比べると思ったより、動物系も醤油も軽め。20年前くらいに食べた時はそれでも相当“濃い”と思ったものだがむしろバランスの取れた濃度というか、非常に食べやすい。むしろ、「吉村家」も新杉田時代はこんな感じだったんじゃ無かったかな?と思えるほど。これはこれで懐かしい家系だ。鶏油もたっぷりでまさに家系の模範系。麺はもちろん酒井製麺の中太麺。随分久しぶりに食べたが色褪せず、まだまだ王道を走っている感じ。家系を名乗る“家系風”のラーメンも増えたが家系はこうじゃなきゃ、と思える一杯だった。

で、実はかなり並ぶと聞いていたほぼ“隣”にある「環2家」を先に行ってきた。

「環2家」(下永谷)
こちらも「吉村家」直系として2000年創業。当時は大いに話題になったものだ。横浜も広いのによりによって“ココ”に直系店を出すとは・・・・。ちなみに後に「六角家」のすぐ近くに同じく直系店「末廣家」を出している。
「環2家」はその後、売却されたがスタッフなどは残っており、味は継承していると聞いてはいたが、こちらも開店当時に来て以来である。「本牧家」との食べ比べをするつもりだったので基本のラーメンを食べるべきなのだが、どうしても大好きなキャベツトッピング(750+150=900円)をしてしまった。11時20分で店外14人待ち、すぐに20人以上の待ちに。噂に聞いていたがスゴい人気だ。
雑誌などによると「吉村家」の新杉田時代の味を維持して云々と書いてあるが、いやいや、むしろ横浜に移ってからの味に近いと思う。動物系もしっかり、そして醤油もしっかり、パンチもあり、ライスが合うまさに“今の家系”の味。連食予定だったのでライスは我慢したが、さすがラーメンデータベースで90点以上を付けている人気店。蒲田に3月末2号店がオープン、と登録されているので「飛粋」との線路を挟んだ家系連食が楽しみだ。

そして、家系の重要な2軒を連食したら、もう一軒、この近くには重要な店がある。それが「壱六家」。

「壱六家」(磯子)
1992年創業なので「本牧家」よりも遅い。でも、「吉村家」系では無いもう一方の「家系」代表店舗で「壱系」とも呼ばれている。「吉村家」で修業していないのに“家系”の重要なお店の一つになっている。店名の由来は国道16号沿いにあるから。麺は長多屋製麺。うずらのゆで卵が入っているのと、塩味があるのが大きな特徴。生ガラ豚骨100%を謳っており、そこも吉村家系との違いか。以前はもう少し乳白色だった記憶があるが、今ではその他家系とあまり変わらない色になっている。ラーメン700円を注文。13時過ぎ、たまに外待ちができる程度。カウンターの一番奥に座ったが壁にゆずのサインがあった。

お店データ

本牧家 本店

本牧家 本店

神奈川県横浜市港南区下永谷3丁目1-5(下永谷)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。