北海道のご当地ラーメンとしては「札幌味噌」「旭川醤油」「函館塩」の三大ラーメンが有名だが、それぞれの発祥がある。「函館塩」は戦前からの歴史を持つが、東京近郊の知名度では「札幌味噌」「旭川醤油」に先行されていた感もある。そんな「函館塩」の認知度を上げてくれそうな店が、2020年に開店したこちら。別の店主さんにオススメされて、相模原市の住宅街にあるこちらを訪問。決して便のいい場所ではないが、週末には行列もでき、駐車場も満車に。
醤油味や味噌味も用意しているが、メニューの先頭は塩味。スープはすっきりと澄んだ豚清湯。豚の旨みが感じられる一方で、塩ダレも力強い味わい。函館ラーメンで知られる、東京荻窪の「五稜郭」でも使っている函館の「出口製麺」から中細麺を取り寄せている。この麺が滑らかだが確かな食感を楽しめる。
具の中でも目を惹くのは「麩」。函館や青森でよくみかける麩はスープを染みこませ、麩からスープを口にして、またスープに浸して楽しめる。スープの余韻をじんわりと楽しめるのが「麩」の魅力かもしれない。
見た目通り、整った味わいの塩らーめんの魅力を増幅させるのは、2種類の卓上調味料。煮干しとホタテ貝柱の旨みを移した「煮干し酢」と、仙台の名店「五福星」直伝の「梅生姜」。少しずつ加え、さっぱり感が広がる味の変化を愉しみながら、一気に完食へと向かっていく。
同行者が注文した味噌らーめんは、中華鍋でモヤシやタマネギとと共に熱した白湯スープが、味噌の味を交えて後を引く味。麺は使い分けていて、プリッとした中太麺。チャーシューの上にのった生姜を溶かしながら食べれば体も温まる。限定ラーメンにも積極的で、相模原のラーメンシーンの中で見逃せない存在になっている。
















