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2021年5月14日の大崎裕史の今日の一杯

ラム肉盛り味噌らーめん(2軒目も「ひつじ系」)

先日、学芸大学に出来た「東京ひつじ食堂」が思ったよりよかったので、気になっていた「ひつじ系ラーメン」2軒行ってきました。
都内の主な「ひつじ系ラーメン」。
「自家製麺 MENSHO TOKYO」(後楽園)
  2014年8月オープン。ラム豚骨がウリ。
「羊肉専門店 辰」(池袋)
  2017年7月オープン。ラム料理専門店がラーメンも出している。
「ひつじそば 人と羊」(神保町→荻窪)
  2019年11月オープン。ラムと鶏。
「札幌味噌ラーメン ひつじの木」(大森)
  2021年1月オープン。羊白湯。
「東京ひつじ食堂」(学芸大学)
  2021年4月オープン。羊100%スープ。

まずは「札幌味噌ラーメン ひつじの木」(大森)
話題にはなっていたが、足が向かなかったのは、「札幌味噌ラーメン」を謳っていながら「羊白湯」だから。それを札幌でやるのなら面白いが、札幌出身や札幌で修業してきたわけでもなく、札幌を語っているところがなんかこうムズムズして応援しにくかった。札幌にないですよね?
例えば私は会津の出身だが「喜多方味噌らーめん専門店」なんていうのが都内にオープンしても応援しない(笑)。そんな感じ。

母体は「野郎ラーメン」の会社で渋谷にオープンした「しょうがの湯」に続く、ご当地物第二弾というわけなのだろう。そんなところもむず痒く感じるのだ。頼んだものは「ラム肉盛り味噌らーめん」1290円。
ところが、めちゃんこおいしくてビックリした。テンション低めで食べに行ってこのビックリ加減だから、普通に「羊白湯味噌らーめん」として売り出してくれていたら、大絶賛モードだったかもしれない(笑)。悔しいけれど、また食べに行くかもしれない。そんなおいしさだった。

スープは豚骨や鶏ガラを一切使用しない羊100%の純白湯。お店が言うように『ミルクやチーズの様な上質かつ力強いコク』がある。水出しした数種類の魚介出汁を加え、羊と相性の良い三種の香味野菜を炒め、直前にスープで煮込むことで単調ではなく、パワフルな旨味がやってくる。仕上げのスパイスも効果的。

菅野製麺所製の麺は北海道産小麦を使用した切刃14番の太ちぢれ麺。このあたりも「札幌ラーメン」とは違うが、この麺もウマい。
『麺表面の粘性を上げることにより、スープとの絡みを重視したこだわりの特注麺』だそうだ。

次に「羊肉専門店 辰」(池袋)。ラーメンデータベースで「東京都 ひつじ」で検索して初めて知ったお店。しかも80点オーバーの高得点。基本的にはラム料理専門店だがコロナの関係もあるのか、前からなのかわからないがそそる麺メニューを出していたので寄ってみた。頼んだのは「ラムシャブメガ盛り極上塩麺」980円。上記にあげた5店舗のうち、4軒は日本人向けにアレンジされたもので臭みなどは極力減らし、旨味を上手に抽出している。こちらはあえて現地っぽい仕上がり(中国で羊ラーメン食べたことないけど(笑))。そのせいか、私以外の客6人は中国系。お店のスタッフも片言の日本語。確か池袋にはそういう中国系のお店が何店舗かある。そういう「本場」っぽさを出すことで人気になっているのだろう。

お店データ

札幌味噌ラーメン ひつじの木 大森店

札幌味噌ラーメン ひつじの木 大森店

東京都大田区大森北1-3-9 春日ビル 1F(大森)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。