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2021年10月12日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区早稲田

鶏そば(淡海地鶏)

2014年4月20日オープン。言わずと知れた大阪の名店「麺哲」出身で「ラーメンWalkerグランプリ2021」において東京総合1位を獲得。先日発売された「モノマスター」(宝島社)11月号でも表紙を飾り、ラーメン特集のトップで紹介。勢いのあるお店だ。
代表的なメニューは前記ラーメン特集でも紹介されている「巌哲」の名前を知らしめた「鮪塩(しびしお)」1100円。
もうひとつの特徴的なメニューが大阪のご当地ラーメン・高井田系濃口醤油を使い、そこにマルチョウをのせた「マルチョウそば」1250円。この二つは食べているがその後、ご無沙汰してしまい、基本メニューの「醤油」950円や「中華そば」1030円も食べていない。これでは「巌哲」未食扱い、と言われても言い訳が出来ない。さらには毎週金曜土曜夜の「創作つけ麺」を食べなければ、「巌哲」を知ったことにはならないような気さえする。最新「創作つけ麺」は「兵庫県明石二見産 鰆」で2700円。限定飯「松茸ごはん」390円というのも出したようだ。

週末夜はなかなか伺えないので、この昼は久しぶりなので名物の「鮪塩」再確認か、基本メニューか、迷ったが指は「鶏そば(淡海地鶏)」1450円のボタンを押していた。

初対面の「鶏そば」はクリアな淡海地鶏を使った鶏清湯。九条ネギとたくさんの鶏肉。どちらも好きなのでこれを食べてみたかったのだ。

まずはスープをツツゥ〜っと。いひゃぁ〜うまい。口が潤ったら次に麺。個性的な自家製麺は毎年700杯食べていてもなかなか出会うことのない逸品。(逸麺)そして鶏肉。別に狙ったわけではないが、自然とスープ〜麺〜肉という無限ループになってしまう。気が付けば、丼が空になっている。一心不乱に麺を食べて気が付くとスープがたっぷり残っているケースも他店ではある。今回は麺・具・スープがほぼ同時になくなった。

人によっては鶏肉が少なくてもいいからもう少し安くして欲しい、などという人がいるかもしれない。いやいや、それでは「巌哲の鶏そば」にはならないのだ。九条ネギでこの切り方でこの量が入り、鶏肉もこの切り方でこの量が入り、このスープでこの麺が揃って初めて『巌哲の鶏そば』になるのである。何かが変わると私が食べた「麺スープ具」が同時になくなるパターンも崩れるということだ。だから、これでいい、これがいい。

いや〜おいしかった。風格さえ感じさせる、そんな一杯。「鮪塩」がウリだが、予想通り期待通り「鶏そば」だって負けてはいなかった。

お店データ

ラーメン 巌哲

ラーメン 巌哲

東京都新宿区西早稲田1-10-4 早稲田の杜ハイツ1F(早稲田)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。