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2023年5月4日の大崎裕史の今日の一杯

長野県北安曇郡信濃松川

【ユーザーレビュー】塩 雲呑麺+信州産豚チャーシューの佃煮ご飯

GWなので地方のお店をどこか紹介したいと思い、自らは地方に行けてないのでユーザーレビューから探してみたところ、ユーザー注目度ランキングで何度も1位になっている「RAMENOID」さんが長野に行っていたので紹介させていただきたいと思います。この店の店主は、名店「くり山」店主と幼馴染みでその関係で板橋の「大勝軒」を手伝い、その後、「くり山」「天神下大喜」(5年)の両店で修業。奥様の実家近くでオープンという経緯。昔なら私もすっ飛んで食べに行っていたお店。今はなかなか動けないので「RAMENOID」さんのレビューで頭の中で味わっています(笑)。

==「RAMENOID」さんのレビュー==
長野県北安曇郡松川村の課題店

泊まるなら飲む場所が多そうな長野市と思っていたので、長野から遠いところから、ピックアップした店を攻めていくことにする。
店舗情報によると、こちらは、神奈川白楽の豚魚の名店「くり山」さんが修業先とのこと。
しかし、メニューは清湯系。
どんな一杯なのかと、逆に興味が湧いた。

高速を降りてから峠を越える。
遠くの山に、まだ雪が残っている安曇野地方の晩春は、とにかく緑が美しい。
何度車を止めて写真を撮ろうかと思ったことか。

店は、安曇野市よりは北の北安曇郡松川村。
国道147号線沿いの一軒家、蕎麦屋さんのような和の風情の建物だ。
開店3分前到着。
既にシャッターズがいて、ウェイティングボードに記帳するシステム。
前4組、計8人、みんなカップルだ。
(後で気付くが、長野は独りラーメンの比率が低い。)

店前にコルクボードに張られたメニュー表が出ている。
メニューは、「らぁ麺」の醤油と塩、そして煮干し醤油。
「つけ麺」には線が引かれ、「今季は終了いたしました。(夏季限定)」と書かれている。
もちろん塩と決め、雲呑麺にする。
せっかくなので、150円とメチャクチャ安いご飯ものも付けちゃえ。
「本日のご飯もの」は、標記と「釜揚げしらすと絹さやの炊き込みご飯」。
海あり県から海なし県に来てしらすはないかと思い、信州豚にした。
後会計式、1050円+150円、計1200円也。
(本当はビールも飲みたかった。お通し付きの中瓶が550円)

ほぼ時間通りに入店し、順々に入店。
2人がけのテーブルはカップルで埋まっていき、私はカウンター席へ。
店内もマジで和風。
店主らしき若い男性と助手の女性2、フロアの女性1、計4人での営業。
皆穏やかで爽やか、心地よい接客。
この大自然にぴったりフィットする。

順々に提供されていくので、ちょっと時間がかかる。
席に通されてから17〜18分で、茶碗に盛られた佃煮ご飯が提供される。
何だか米も艶々して美味しそうだ。
すぐに提供されたのは、肉餡が透けたワンタンと、くしゃくしゃの穂先が印象的なメンマが載った一杯。
大判のモモチャーシューのピンクもいい。

麺は、低加水の細ストレート。
パツパツ過ぎず、しなやかな腰があり、最後にパツッと切れる。
塩清湯に低加水細麺は飽き飽きと思っているのだが、何だかこの麺は許せるというか、メチャクチャ美味いじゃん。
店舗情報にはないが、自家製麺?
雲呑の皮は自家製と書かれていたので、おそらく麺も打っているのだろう。
とにかく水と空気の良さがこの麺を育んだのではないかと思えたほど響く。
スープは旨味たっぷりの塩清湯。
蘊蓄はないが、おそらく銘柄鶏をお使いなのだろう。
豊かな鶏の出汁がメインで、魚介は使っていたとしてもサポート程度。
とにかく、期待以上の味わいの絶品塩清湯だ。
具は、ねぎ、三つ葉、穂先メンマ、チャーシュー、雲呑。
ねぎはこれ以上薄くできないほどの透けるような薄切り。
実に繊細で驚く。
三つ葉は和の香りをもたらすとともにビジュアルにも貢献。
穂先メンマは穂先だけ集めたのかな?
味付けにも実に拘りを感じる。
チャーシューは豚モモの低温調理だと思われる。
赤身がほとんどなのにパサつき皆無でふっくらやわらか。
これも絶品だ。
自家製の薄い皮包まれた肉餡たっぷりの雲呑も絶品。
どちらも肉雲呑なのだが、一つは「岩手鴨」、もう一つは「安曇野吟醸豚」とのこと。
薄い皮のチュルンとした食感と、それぞれの肉の旨味が生きた餡のハーモニーがたまらない。
麺量は140g程度かな。
ごはんに載っておるのは、甘じょっぱい味付けの豚のしぐれ煮。
平たく言えば豚丼の具のような味わいなのだが、いい米を使っているらしいご飯にメチャクチャ合う。
後半は残ったスープを注ぎ、贅沢な肉おじや風に。
固形物完食。
スープもほとんど飲んでしまった。

爽やかな気候、大自然の中でいただく絶品塩雲呑麺。
うーん、長野すごいな、メチャいいな。
ここは絶対おすすめ。
この旅、最高のスタートが切れた。

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お店データ

らぁ麺  麦一粒

らぁ麺 麦一粒

長野県北安曇郡松川村赤芝7002-3(信濃松川)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。