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日曜日の17:15。甲州街道沿いの喧騒を遮って入店。豪快という店舗とは裏腹に懐かしさを感じさせる店内。座席はカウンターのみで決して広いとは言えないが、回転数を意識している雰囲気もラーメン屋全開の威勢の良さもここには存在しない。ただ店員のおじさん2人が寡黙に自信のある一杯を提供してくれる。ここは食券もセルフのお冷もない。席に座った客の落ち着いたのを見て、お冷が目の前に置かれる。そして客の顔で決まったのを確認すると1人ずつ注文を聞いてゆく。麺は手打ち風麺と細麺の2種類があり、唯一のお好みといえばこの選択ほどである。家系のように麺の硬さ・味の濃さ・油の量などがあるわけでもなく、インスパイア系のようにトッピングを聞かれるわけでもない。ただ自信を持った最高の状態の一杯を提供している。今回は、豪快の顔にもなる担々麺を注文。麺はもちろん手打ち風麺。時間帯的に他の客が少なかったためか5分ほどで着丼。レンゲに加え、担々麺には欠かせない穴開きのレンゲが添えられている。ここで食べる担々麺は他とは少し違う。見た目は担々麺のイメージそのものだが、一口スープを口にするとその違いは明らかである。口に入れた瞬間に胡麻の芳醇な香りが全体に広がる。ごまだれのような香りが広がったと思ったら、あとから山椒を少し感じさせるような程よい辛さが追ってくる。抽象化してしまえば一般的な担々麺に含まれるのかもしれないが、よく味わうことでその人気の秘密がわかるように思える。この胡麻とあとを引く辛さが消えないうちに、一気に手打ち風麺をすする。このうえない幸福感とカラダの芯からの熱が湧き上がる。麺をすすり、多めに盛られたクタクタのほうれん草、旨みの塊となったひき肉、そしてアクセントになる葱を放り込む。この瞬間に口の中いっぱいにこの店の担々麺が完成する。カラダが熱くなるを感じながらも、その箸を止めることもお冷を手に取ることも選べない。ただあとを引く旨さに支配されていく。気がついたときにはもう終わりが見える。穴開きのレンゲを使って最後のひき肉まで残さずいただく。そしてまたレンゲに持ち替え、旨みたっぷりのスープを幾度となく口に運ぶ。だいたいこのあたりで卓上の調味料の存在に気づく。ニンニクなど少し入れてみればよかった、という後悔の念にケジメをつけるべく、レンゲのうえで溶かし、一口スープを飲む。これもまたうまい。次回こそは途中でなにか加えてみよう。何度もそう思って訪問することになっては、同じ過ちを犯して同じ幸福感に包まれるのである。おじさんにお会計をお願いする。カウンター越しに精算を済ませ、担々麺とお店の雰囲気で温まったカラダを連れて、幸福感は店を出る。ごちそうさま。挨拶にしかならない失った語彙力を許してほしいと感じながら喧騒へと足を運ぶ。
甲州街道沿いの喧騒を遮って入店。
豪快という店舗とは裏腹に懐かしさを感じさせる店内。
座席はカウンターのみで決して広いとは言えないが、回転数を意識している雰囲気もラーメン屋全開の威勢の良さもここには存在しない。
ただ店員のおじさん2人が寡黙に自信のある一杯を提供してくれる。
ここは食券もセルフのお冷もない。
席に座った客の落ち着いたのを見て、お冷が目の前に置かれる。
そして客の顔で決まったのを確認すると1人ずつ注文を聞いてゆく。
麺は手打ち風麺と細麺の2種類があり、唯一のお好みといえばこの選択ほどである。
家系のように麺の硬さ・味の濃さ・油の量などがあるわけでもなく、インスパイア系のようにトッピングを聞かれるわけでもない。
ただ自信を持った最高の状態の一杯を提供している。
今回は、豪快の顔にもなる担々麺を注文。
麺はもちろん手打ち風麺。
時間帯的に他の客が少なかったためか5分ほどで着丼。
レンゲに加え、担々麺には欠かせない穴開きのレンゲが添えられている。
ここで食べる担々麺は他とは少し違う。
見た目は担々麺のイメージそのものだが、一口スープを口にするとその違いは明らかである。
口に入れた瞬間に胡麻の芳醇な香りが全体に広がる。
ごまだれのような香りが広がったと思ったら、あとから山椒を少し感じさせるような程よい辛さが追ってくる。
抽象化してしまえば一般的な担々麺に含まれるのかもしれないが、よく味わうことでその人気の秘密がわかるように思える。
この胡麻とあとを引く辛さが消えないうちに、一気に手打ち風麺をすする。
このうえない幸福感とカラダの芯からの熱が湧き上がる。
麺をすすり、多めに盛られたクタクタのほうれん草、旨みの塊となったひき肉、そしてアクセントになる葱を放り込む。
この瞬間に口の中いっぱいにこの店の担々麺が完成する。
カラダが熱くなるを感じながらも、その箸を止めることもお冷を手に取ることも選べない。
ただあとを引く旨さに支配されていく。
気がついたときにはもう終わりが見える。
穴開きのレンゲを使って最後のひき肉まで残さずいただく。
そしてまたレンゲに持ち替え、旨みたっぷりのスープを幾度となく口に運ぶ。
だいたいこのあたりで卓上の調味料の存在に気づく。
ニンニクなど少し入れてみればよかった、という後悔の念にケジメをつけるべく、レンゲのうえで溶かし、一口スープを飲む。
これもまたうまい。
次回こそは途中でなにか加えてみよう。
何度もそう思って訪問することになっては、同じ過ちを犯して同じ幸福感に包まれるのである。
おじさんにお会計をお願いする。
カウンター越しに精算を済ませ、担々麺とお店の雰囲気で温まったカラダを連れて、幸福感は店を出る。
ごちそうさま。
挨拶にしかならない失った語彙力を許してほしいと感じながら喧騒へと足を運ぶ。