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「塩+焼ネギ(850円)+サッポロクラシック」@津々井軒の写真七年ぶりの函館である。ただし、前回は宿泊したのだが、今回は昼飯を食って朝市で買い物をしたらさっさと次の目的地に向かうつもりだ。

 前回来たときは、函館の人気ラーメン店 星龍軒 などで食べた。残念ながら星龍軒 は3年前に店を閉じてしまっている。その(閉店した)理由と、理由を語った店主夫妻へのバッシングもあって、当時は結構話題になったもの・・・ネット社会の功罪が見事なまでに、いや、呆れるまでに表れてしまった閉店劇だった。けれど美味しい店だったことに間違いはなかった。だからイベント限定で復活もしたし、カップ麵にもなった。

 ともかく、今日は・・・、一番行きたかった 滋養軒 は定休日。 鳳蘭 に行ったがシャッターは降りたまま。さらに 新函館らーめん 龍鳳 も人の気配はなし。これ以上うろついていると、次の目的地に向かう特急列車を逃してしまう。ならば、朝市の脇、というか、入口付近というか、立体駐車場の1階にあるようなこの店に来た。RDBではボクが2番目という少なさであるが、地元では結構人気があるようだ。まあ、この立地だと、相当喰わせるような店でないと、そう、それは 星龍軒 のようにだ、繁盛するのは難しい。なにせ函館朝市の脇である。新鮮な海産物を喰わせる店がいくらでもある。それこそ“いくら”てんこ盛りの店なんかもな(笑)。だから地元の人に評判が良ければOKということである。

 結論を書けば正解だったということだ。まず、ビール。北海道全域は、いわゆる“マンボウ”中ではあるが、昼間ならビールも飲める。銘柄は、そう、サッポロクラシック。北海道限定のビールである。もっとも、東京でも缶は買えるけど(笑)。ボクは先日、これを箱買いしている(笑)。せっかく函館にいるのだから、こういうのは有り難い。まして、今の気温はおそらく35度に近いのである。朝市で働いてたオバチャンに聞いたら、今年は異常に暑いそうではあるけれど。

 さて、ラーメン。ボクはRDBで“塩ラーメン”を1100杯近く喰ってレビュっているわけだが、上位100位くらいまでには入りそうである。

 懐かしい味なのである。昭和40年代の東京で喰ったラーメンはこんな感じだった、と書けばそれは流石に嘘くさい。けれどイメージとしてはそれに近い。高い素材も変わった材料も使っていないだろう。素朴なテイストである。しかし物足りないということではなく、旨味は十分。どうやら豚骨メインだそうで、赤穂の塩をお使いとのこと。なんでも「昔懐かしいテイスト」を表現したのだそうだ。なるほど、納得である。醤油や味噌も品書きにはあって、塩でこれだけの旨味が出るなら、醤油も味噌も旨いだろうなと想像がつく。

 麺は北海道らしい、黄色い強い縮れである。となれば無論噛み応えもしっかりで、これは楽しめる。

 焼ネギ・・・想像どおりのモノが載って来た。長ネギを大きくカットし強火で炙って焦げ目をつける。どうということのないモノだが、香ばしさUPのナイスアイテムだ。

 チャーシュー。形は悪いがそこそこ柔らかいバラ。くにゅっつした食感がオモシロイ。メンマは平べったく、少々甘いモノ。こういうのであれば無くてもよいのだが。あとは小松菜とかナルト、麩、である。

 これで850円。まあ、納得価格である。店主一人で切り盛りしているので、混雑すると大変そう。その店主、まだお若い方であった。こういう厳しい時世であるが、この味ならもっともっと客は来そうである。ご馳走様。

 
 さて、函館、である。よく知られた話で、養和軒という店が1884(明治17)年に「南京そむ(そば)」を出した、という記録(広告)が残っている。これを今のラーメンにあたるのではないか、ということなのであるが、ボクの考えはそうではない。今の金銭価値にすれば3,000円以上になるからである。似て非なるモノ、と思っている。ともかく、長崎、神戸、横浜、新潟とともに「開港五港」と言われた地である。相当早い時期から「支那そば」は函館に根付いていたようだ。著名な製麺所・西山製麺所の公式サイトなどによれば、淺草來々軒創業と同じ1910(明治43)年に「蘭亭」という中華料理店が創業したというし、1932(昭和7)年にはかなり庶民的な値段で提供されていたという記録も残る。また、明治初期にはかなりの中国人が広東省から来た関係で、当初からスープは塩味だったそうである。このあたりの記述は、以前ボクがブログにまとめたので、興味のある方は参照されたい。
 https://blog.goo.ne.jp/buruburuburuma/e/0484f9d4e97f9d2d2b9ff01f9a26c596




 ・・・淺草來々軒の物語を書き終えてまだ間もない。“取材”のために、先々月は福島、先月は高山・尼崎・神戸・名古屋と回ってきたばかりである。來々軒つながりで行きたい店が北海道にあるのだが、いかにも、である。だから予定では秋になってから、だった。

 事情が変わってしまった。一昨年の正月に発覚した大腸がん、オペはしたけれどステージⅢbだったから、転移の可能性は高かった。案の定昨夏には肺に転移し再びオペ。主治医からさらに転移の可能性を指摘されていたので、「ああ、来たか」という感じではあったが・・・。またどこぞの臓器、かどうかまだわからないが、再転移は確実なのだ。先週、告知された。箇所は・・・膵臓、あるいは腹膜播種、いやあるいは脳、骨・・・でないことをひたすら祈るばかりだが、三度目のがん告知である。悲観も楽観もしてはいない。ただし達観はできていないから、もちろん怖い。けれど、結果は受け入れざるを得ないということだけは分かっている。

 今月半ばから検査漬けになり、運が良ければ9月中にはオペになる。オペ出来ない箇所だったりもはや切れない時期だったりすれば、この旅が最後になるやも知れぬ。だから前倒しにして、あの店を目指して北海道、なのである。


 なーんって~ そう簡単にくたばるかよ~ RDBの引退? へっつ! ってなもんであるよ~

 今夜は、どっちだ~
(注・今回、3泊目4泊目はベタに回るけど、1泊目2泊目は当たらんよ~)

投稿(更新) | コメント (8) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

函館行ってみたいです。
北海道はスキーでしか行ったことないんですよ。
函館といえば塩ラーメンですよね。

NORTH | 2021年8月3日 23:06

こんばんは~
函館に行くとイカばかり食べて、ラーメン忘れ
気味…1番人気のあの店舗も然程でしたし…
こちらの店、知りませんでした。次回は行って
見たいと思います。

あひる会長 | 2021年8月4日 00:11

おはようございます😃

あら、同じ時期に北海道でしたね。
函館は大好きな町なんですが、上の方同様
海鮮優先になってしまってラーメンあまり
食べられません💦

としくん | 2021年8月4日 07:46

こんにちは。
地元の人に愛されてる店が一番ですね〜
意識高い系よりこう言うのが好きです。

kamepi- | 2021年8月4日 15:20

こんばんはぁ~♪
函館は中学校の修学旅行で行ったきりです。
覚えているのは函館山からの夜景と五稜郭、トラピスト修道院のバター飴くらいです(笑)
本場の塩ラーメン、食べたいです。
戻っていらしゃたら、以前、鉄道事故で行けなかったあそこに行きませんか🍜

mocopapa(S852) | 2021年8月4日 21:52

ぶるぢっちゃんのウワサの町中華さん、こんばんは。

北海道は札幌しか行ったことがないので、函館塩も一度は現地で食べてみたいです。
この焼き葱が乗ったあっさり塩ラーメンもなかなか良さげ・・・

>南京そむ(そば)
これ、なかなか面白い謎ですよね。
南京御料理の上等が1円、中等が75銭、下等が50銭。これに対して南京そばが15銭。
南京御料理がいわゆるコース料理と仮定すると、価格比率の観点では、あまり違和感はないんですよね。(価格そのものは一般庶民向けではないにせよ)

あとは、麺、スープ、具の構成はやはり気になるところです。
元になった広告の「養和軒 アヨン」が広東省出身の店主を指しているのであれば、
この提供開始したころは日本向けのチューンはしておらず、上湯のスープを南京そばのスープとして提供していたのかも。
麺も気になります。1880年頃には既に蕎麦は北海道各地に伝播されていたので、和漢折衷で日本蕎麦を使ったのか、それとも麺もこの時点で中華麺があったのか・・・想像するといろいろ楽しいです。

ぬこ@横浜 | 2021年8月4日 22:10

こんはんは。

ぬこさんの熱いコメと共に、色々楽しみました。

標地域に根付いてそうだけあるようで…

御店主はお若いそうですが頼もしいですね。
頑張って欲しいです。

おゆ | 2021年8月5日 22:24

こんばんは
深いですね。
ぶるぢっちゃんさんのレポは短時間で読めないのです。
じっくり味わって考え推理しながら読むタイプなので皆んなのレビューよりまとまった時間が必要です。
ラーメンの最初はきっと最先端な高級料理でしょう。
南京そむ=ラーメンはあり得ると推理します。
色々な意見があるのがまた面白いですよね。

あらチャン(おにぎり兄) | 2021年8月17日 15:12