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「ラーメン A.伝統の油こってり濃い口」@呑助飯店の写真麺文化的にうどん優勢の名古屋。
ラーメンの影は薄いながらも独自の発展を遂げ、各地に名物ラーメンを生み出す街。
なかでも今池周辺にはオリジナリティの強いお店が点在するとのことで、足を運んでみました。

まず訪れたのは「重油ラーメン」の異名を持ち、半世紀以上の歴史を持つこちら。
老舗の構えを期待して訪れると、スッキリとしたデザインに建て替えられた普通のラーメン屋でしたw
入店すると右手にカウンターが延び、左手は小上がり。
お客さんは常連さん中心で、皆さん名物の餃子で一杯ひっかけながらテレビの中日戦を眺めています。

メニューを見ますと、ラーメンが先頭にあるものの一品料理もあり、街の中華屋さんのラインアップ。
お目当ては「重油」ですからラーメンの油濃口をお願いしました。
カウンターの内側は3人体制で、見たところ家族経営っぽいカンジ。
一品料理はマスターらしい男性が担当し、私のラーメンは若いおねぇさんが作り出します。
もうひとり、ここの女将と思われる70をゆうに越えたお母さんがせっせと餃子を焼いております。

ラーメンはおぼつかない手付きで麺上げされ、10分ほどで到着。
小ぶりのドンブリに入っているのは確かに「重油」を思わせる黒の液体。
表面は油のような気もしますが、スープとの間に境目のようなものはなく、ただただ深い黒。
湯気の類は全く上がりませんが、古い定食屋のフライヤー近辺から漂うあの匂いがしています。
うーん、久しぶりにラーメンを目の前にしてちょっと腰が引けちゃうなぁ。

では、意を決してスープをひとくちいきますと、
意外にも脂っこさよりも香ばしさが口の中に広がりますが、
その香ばしさも焦げ臭さとのギリギリのレヴェルでの攻防がされているカンジ。
見た目から想像されるマー油のような旨味ではなく、明らかに焼きついて酸化した油を思わせる味。
もう一度奥のほうから大きく撹拌するイメージでスープを掬いだしますと、
その奥にうっすらと塩とも醤油ともつかない味が感じられます。
これは今までに経験したことの無い、なんとも微妙なスープ。
麺は中細のストレートで、かなり柔めの茹で加減。
スープの中から手繰りだしますと、油まみれでぬらぬらと光っており、熱で延びてしまっているカンジ。
熱いのですすって食べるわけにもいかず、少量をレンゲに移して食べていきます。
もう、この時点でラーメンとは違う料理のような気がしてきましたw
チャーシューは厚みのあるバラが2枚。
これがビックリするほど美味しくて、さすが中華屋さんだと見直します。
このスープで油まみれになっているのが惜しいくらいw
薬味にネギが入っているものの、見栄えだけで効果が全く無いのは想定内。
固形物を食べ終え、レンゲでスープをちびりちびりやっておりますと、だんだんと慣れてきました。
冷めてくると少しづつ醤油の味が立ってくるようですが、
どうやら、ここの美味しさを理解するにはもう少し通いつめることが必要なようです。

唯一無二のスープを守り続けるこだわりを感じることはできました。
ただし、このラーメンの持つ意思により、私のようなラヲタは完全に余所者として排除された気がします。
この街の味の番人に認められるには、私ではまだまだ修行が足りないということですね。
非常にいい経験になりました。

うまい指数 0.63

投稿(更新) | コメント (7) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

まいどー。

名古屋ですか。
重油……,なるほど。
経験値は上がりますね。

Ra.Ibasen | 2011年8月4日 23:41

こんばんは。

真っ黒なスープにはビックリです。
経験豊富なくいしん坊さんでも修業不足を感じるラーメンですか。
奥がとっても深そうですね。

赤城山 | 2011年8月4日 23:46

こんばんは
呑助本店は懐かしい店 
当時は強火で焼いて焦がした豚骨を真黒にするまで
煮込んで油を巧みに使って造り上げた画期的なスープは旨味があり大好きだったんです
(私も若かった) 
でも、平成4年に以降は食べてませんが、どうやら進化が乏しいようで大変残念です

麺々亭☆呑助 | 2011年8月5日 01:21

>ラ.茨専様
今回、メタルキング並の経験値をもらった気がします。
他ではありえないスープでした。
地元の人はあの味はどうなんだろうという気持ちが強くなりました。

>赤城山様
奥が深すぎて、その深淵にはとても届きませんでした。
世の中には私の想像の及ばないラーメンがまだまだあると思うとゾクゾクしてきます。
こういうラーメンにもっと出会いたいです!

>麺々亭 呑助様
呑助さんのハンドルネームの由来はこちらでしょうか?
骨を焦がしてダシをとるのはフォン・ド・ヴォーにも見られる技法ですが、
それとは全く方向性が違うスープに仕上がっているのですね。
このスープのベクトルは外への進化ではなく、内への回帰にあるような気がしました。

スーパーくいしん坊 | 2011年8月7日 20:21

こんばんは。遅くなりましてm(_ _)m
重油ラーメン?たっ、たしかに真っ黒なスープ、驚きです。ギトギトしているのでしょうか?
骨を焦がして出汁をとるそうですが、その味が全く想像できませぬ。
一度では旨さがわからない?でも一度でいいから食べてみたいものです。

メリー・マン | 2011年8月12日 22:19

どうもです~。

なんだこれー!
スゴイインパクトある色しちゃってますねぇ~~

油の層は見てとれませんが・・・
そっか~、重油だから沈んでたんですね(汗)

色自体は、その焦げが関係してそうですね~。

いや~楽しめそうな事この上無いですねー!
このレビュー、とっておきます(ニヤリ)

>メリー・マン様
ギトギトという重さでは無く、ぬらぬらとした重さですw
香ばしさがある純正ラードみたいなスープでした。
これを食うことで経験値がアップしましたw

>茨城ラーメン発展願い人様
歴史の重みがスープに詰まっています。
これが楽しめるのは上級者だと思います。
私なぞ、まだまだヒヨッコということを思い知らされましたw

スーパーくいしん坊 | 2011年8月24日 20:04