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2016年12月16日の大崎裕史の今日の一杯

東京都渋谷区初台

味噌らぁめん

今回は「ミシュラン東京版2017」で初めて掲載された店を紹介。
1990年創業でもう26年。女将さんがほぼ一人で仕込みから調理を担当している。そんなこともあり、最近は昼のみ営業が続いている。体力的に厳しいのだ。私も20年くらい前から通っており、新年会や忘年会などで何度もお会いしている。そういうお店がミシュランに載るのは素直に嬉しい。女将さんも喜んでいるのではないかと思う。

しかし、そこで少しの疑問が出てくる。これまでのビブグルマンは比較的新しい店が多かった。それなのにここは創業26年である。昨年も一昨年も載っていないこの店が突然載った理由は何なのか?26年間、そんなに大きく味は変えていない。優しい味わいの味噌らぁめん730円が人気で女将さんの顔を見て、この味噌らぁめんを食べるとホントに癒される。もしかしてミシュランの審査員は今年初めてこの店のラーメンを食べたのではないか?そんな疑問が湧いてくる。

 また囲炉裏麺1080円というオリジナルメニューは酒粕を使い、トッピングには鮫の軟骨を使っている。昔の限定メニューだが評判が良く、今では定番になっている。私よりも歳上ながら限定メニューなども考えて夏や冬に提供している。そんな努力や苦労は顔には出さず、愛嬌を振りまいている。行けば応援したくなること間違いなし。

お店データ

らぁめん 一福

らぁめん 一福

東京都渋谷区本町2-17-14 小泉ビル(初台)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。