なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2024年10月8日の大崎裕史の今日の一杯

大分佐伯ラーメン(950円)

2024年10月7日オープン。
九州のとんこつご当地ラーメンはいろいろあります。「久留米ラーメン」「博多ラーメン」「熊本ラーメン」、ここまでは有名ですね。「鹿児島ラーメン」「宮崎ラーメン」「佐賀ラーメン」もあります。20年くらい前に私が九州で一番遅く知ったご当地ラーメンが大分の「佐伯(さいき)ラーメン」です。知ったタイミングで元祖の「上海」が閉店。時を経て、2016年に「上海ラーメン」として復活したらしいですがそれはまだ食べておりません。頻繁には行けないのです。なんせ、大分空港と宮崎空港の中間くらいにあり、どちらからも電車で2時間くらいかかります。もちろん本数もそんなに多くない。なので日帰りはほぼ無理。
つまり九州のご当地ラーメンの中ではトップクラスに行きにくいのが佐伯ラーメンなのです。私もこの夏に3回目の佐伯行きを計画していたのですが、あまりの暑さで挫折。諦めてしまいました。
そんな佐伯ラーメンの中でも創業54年と老舗の部類に入る「白龍」が池袋にやってきます。運営は「渡なべスタイル」。過去にイベントや期間限定で出店実績のある、お得意の大分佐伯ラーメンに「白龍」のエッセンスを注入して池袋に“復活(?)”オープンです。
基本メニューの大分佐伯ラーメンは、ラーメン好きなら何度か食べているかもしれません。その復活版です!ニンニクパウダーと胡椒がたっぷり効いたパンチある豚骨醤油ラーメン。九州の中でも個性的な豚骨醤油ラーメンをぜひ、食べてみてください。私も大好きで私の監修でカップ麺を出したこともあるくらい。(2013年3月明星食品より発売)

そしてもうひとつのネタ。私はここのオープン時は毎回2杯ずつ食べるんですが、今回、池袋限定メニューが3種類あります。「生姜醤油ラーメン」「生姜塩ラーメン」「ちゃんぽん」です。“生姜”と付けば長岡系かと思ったので、迷った末に「ちゃんぽん」にしようと思ったのです。ラーメン専門店の「ちゃんぽん」というのが珍しいので。ところが渡辺樹庵さんがいて、「ぜひ、生姜(塩または醤油)を食べてみてください」、と言うではありませんか。なぜに?と思いながら、まあ、そこまで言うのなら、とそっちにしてみました。この生姜塩らーめんが実にウマい!長岡系では無いし、佐伯には無関係の池袋限定メニュー。ありそでなさそな生姜塩ラーメン。私の最初の投稿を始め、墨田区の取材拒否店云々というのが流れているがちょっと違うらしい。見た目とかネギの使い方とかをヒントにしているが、味その物を参考にしたりしたわけではない、とのこと。マニアックというか、ニッチなところを引っ張ってきたなぁ〜と思ったが、やはり違うようだ。原則、取材拒否店なので地元の人か、ラーメン好きの中でも知る人ぞ知るお店。どちらかと言えば無化調主義の「渡なべスタイル」が、バリバリ化調の「珉珉」インスパイアを作るというのが、実に謎だったが違ったということでホッとしている。ぜひ、この池袋限定も食べてみてください。これだけで一軒出せるほど個性があってしっかりおいしい限定メニューです。

※「白龍」は東京ラーメンフェスタ2024の第三幕(11/1〜11/4)に出店します。駒沢公園でもよろしくお願いいたします。

お店データ

大分佐伯ラーメン「白龍」監修『極み麺』

大分佐伯ラーメン「白龍」監修『極み麺』

東京都豊島区南池袋1-24-5 楽園タウン池袋 1F(池袋)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。