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2016年7月11日の大崎裕史の今日の一杯

大阪府大阪市中央区難波

砦

ご当地と県庁所在地以外に「私が行きたくなる店」が誕生することは意外と珍しい。老舗ではたくさんあるが新店は意外と無いのだ。そんな中で気になっているが遠くてなかなか行けない重要宿題店が佐世保で人気の「砦」である。もちろん渋谷(神泉)の「砦」とは関係ない。先日、長崎出張時に足を伸ばそうと考えたが2時間近くかかるので諦めた。
その店が大阪に今年の4月にオープンしたという情報は耳(目)を疑った。私は基本的に「本店主義」(支店には原則行かず、本店に行くことを重要視すること)である。しかし、本店になかなか行けないし、これからも行く予定のめどが付かない以上、この店へはすぐにでも行ってみたかった。そして今回の大阪出張時に一番目に行ってきたのである。
場所は「なんばグランド花月」の横。住所的には同じなので敷地内と言える。ものすごく狭い場所を有効活用。カウンター6席のみ。厨房もかなり狭い。基本メニューの「砦ラーメン」780円を注文。これが東京ですらまだあまり見かけない「貝白湯」のラーメン。珍しい。これが佐世保に誕生して人気になっているというのがすごい。丼はゆがんだ形状。スープは確かに白湯。貝が効いているが意外と甘めでミルキー。貝だけではないようだ。麺は福岡から取り寄せているようで低加水の細麺。チャーシューは味がスープに流れるのを嫌い、あえてのベーコンを使用。そしてこのラーメンのポイントはアオサと揚げネギ。やや単調になりがちなスープに変化をもたらせてくれるだけではなく、旨味を補ってくれる。と書くと元味が弱いのかと思われるがそうではなく、十分おいしいのだが味の変化と相乗効果でかなり楽しめる仕様になっている。貝出汁だけではなく、マテ貝もトッピングされていて、面白い。メンマ替わりにも使えそうな食感。おいしかったがさらに本店に行きたくなった。

お店データ

らーめん砦 難波店

らーめん砦 難波店

大阪府大阪市中央区難波千日前11-6(難波)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。