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2015年12月31日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区末広町

【限定】至高の塩かけそば

「志奈そば 田なか」(大塚/東池袋)の2号店で12/30オープンしたばかり。「こんな年末にオープンとは・・・」と店主に聞いたら「縁起がよい日だったというのと、年末年始は湯島天神などもあり、お客さんが居る」からだそうで元旦も休まず営業するとか。年末年始に行きたいラーメン店がない人は寄ってみてもいい。(1/3まで11-18時)
メニューは「アジ煮干し塩中華そば」「アンチョビ塩まぜそば」「至高の塩かけそば」の3本柱とそれぞれのトッピングメニュー。3月からは醤油味も提供予定。
基本メニューの「アジ煮干し塩中華そば」780円は、清湯の塩味で流行りの煮干しではあるが、アジを使うことでクセを付け、差別化をはかっている。「まぜそば」はアンチョビを使ってアクセントとしている。今回の写真は「至高の塩かけそば」1000円で試作品ではなく、本当に麺とスープのみ。本店で限定メニューとして出した商品が好評でそれをブラッシュアップして2号店の定番メニューとして復活させたもの。ただし、夜のみ30食限定。(通し営業の場合は開店から30食)
アジ煮干しや海老、アワビ、サザエなどサブタイトルで「房総の恵み」と謳っているように海産物のみを使った「スープ重視」のメニュー。動物系を使わずに具は薬味としてのネギすら乗らない。かといって材料を聞いてもわかるように原価は相当かかっている。脇役的なスープと言うよりも「スープを味わう麺料理」だ。麺を食べた後も少し冷めたスープは深みを増し、「残す」という発想が出てこない。つまり、そのスープこそが料理なのだ。
なお、この3つのメニューはそれぞれ麺を変えており、どこで作っているのか聞いたら「実家製麺」です、と。「は?」と聞き直すと「奥さんの実家が製麺所でそこに特別に作ってもらっている」とのこと。なるほど、だから「実家製麺」なのだ。
元「福の神食堂」の跡地で近くにはたくさんのラーメン店があり、若い人向けのがっつり系が人気の街。どんな展開を見せていくのか、来年の動きが楽しみである。

お店データ

志奈そば 田なか Second

志奈そば 田なか Second

東京都千代田区外神田3-4-1(末広町)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。