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2016年1月6日の大崎裕史の今日の一杯

東京都板橋区上板橋

中華そば

最近、アンテナが鈍ってきて新店情報の入りが遅くなってきた。そんな中でもこの店は「早く行かなきゃ」と思わせるに十分な情報拡散だった。なんせ店名が「魂の中華そば」。元々「中華そば」好きの私であるが、そこに「魂」が付いているんだから、そりゃ食べてみたくなるというものだ。それでも開店から1ヶ月経ってからやっと行くことができた。本来なら定休日の月曜日。年始のため変則的に臨時営業。だから空いていると思ったが、午後1時過ぎでほぼ満席。外観も目立つわけではなく、むしろ素っ気ない。駅から比較的近いとはいえ、路地にある。そんな感じだったので正直、満席は意外だったが、すでに人気になっている証か。
中華そば750円を注文。「気になる店」ではあったが、細かい情報は読まずに来てみた。出てきた中華そばは、今風ではないが実にいい表情をしている。食べ歩きしている人ならそそるビジュアル。まずスープを飲んでみると、ん?これは・・・?実に懐かしい。東池袋大勝軒のちょっと前の時代の味。魚介系も効いたやや茶濁のスープ。中太の麺に細めのメンマ。このメンマの仕上げ方がいい。麺よりも細く、こりこりした食感がいい仕事をしている。チャーシューも味が染みてほどよく柔らかく、次回はチャーシューメンにしようと思えるほど。確かにラーメン好きが話題にするだけある。なんだか新店に思えないほどの安定感があり、懐かしさもあるだけにこういう店が私鉄沿線でどのように注目されていくのか見守りたい。私の役目としては、近いうちに見た目「丸長」テイストを感じさせるつけ麺を食べに来ることだ。
不思議なのは、こんなに注目させるいい仕事をしている店主が以前志茂で出していた店「かめだ屋」は1年半営業していて私のアンテナにまったく引っかからなかったということだ。

お店データ

魂の中華そば

魂の中華そば

東京都板橋区上板橋1-25-10(上板橋)

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    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。