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2021年4月9日の大崎裕史の今日の一杯

東京都目黒区祐天寺

ラーメン

香湯拉麺 ひろや@目黒通り沿い/祐天寺/武蔵小山
(前半はほとんど「ちょろり」の話です)
恵比寿のガーデンプレイス近くにある「ちょろり」(恵比寿ビール坂の加計塚小学校の手前)。駅から近くはないのに人気。コロナ前、午前2時半頃に酔った勢いで行ってみたら満席で入れなくて悔しい思いをしたことも。
創業は1995年。今は亡き、ラーメン評論家の元祖・武内伸さんに連れられて「面白い店に連れて行ってあげる」と言われて来たのが初めて。
店主の森山さんは渋谷百軒店の人気店「喜楽」(渋谷:1952年創業)でチャーハン番をしていた人。森山さんが「喜楽」を辞めてからしばらくチャーハンがメニューから消えたという話もあるくらい。でも、その幻のチャーハンも「ちょろり」では食べることができた。
「喜楽」を辞めてからは同じく「喜楽」出身の西麻布の名店「かおたんラーメン」へ。そして独立して「ちょろり」、という流れ。なので、大きな括りでは「喜楽」「かおたん」「ちょろり」の味の系統は似ている。特に「揚げネギ」の香ばしさは共通項だ。
森山さんは、1997年に目黒にも支店を出す。弟とやりくりし、2店舗を守っていたが最近、目黒はずっと休業中だった。そんな中、「ちょろり目黒店」が復活する、という噂を聞き、行ってみると「ひろや」という屋号でオープンしていた。4月7日にオープン。森山さんと同郷(岩手県出身)のよしみで1年ほど恵比寿で修業し、目黒店を引き継がせてもらったようだ。後々には岩手にこの味を持って帰りたい、と。
もちろん私も久しぶりに食べてみた。ラーメンは700円と今どきの新店としては安い。デカい中華鍋で麺を茹で、平ザルであげる昔の方式。香ばしい揚げネギやキヌサヤ、しゃっきりしたもやし、甘めの醤油スープは全盛期の「ちょろり」と同等。固めに茹で上げた丸山製麺の細縮れ麵も良好。もう慣れた味なので新鮮味はないが、むしろ懐かしくもキレのある味で完食完飲。実においしかった。会社からバスで二つ目、歩いて12-3分なのでまたちょくちょく来ようかな、と思った。

お店データ

香湯拉麺 ひろや

香湯拉麺 ひろや

東京都目黒区下目黒6-16-14 西野ビル 1F(祐天寺)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。