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2021年6月18日の大崎裕史の今日の一杯

東京都文京区巣鴨

ラーメン

調べ物をしていたら私の1997/5/13の日記を発見!
白山通りの背脂御三家をハシゴしている。3軒目の「巣鴨ラーメン」の頃は24時を回っていると書いてある。そんな遅い時間に、元気だなぁ〜(笑)。
『1997/5/13の日記より
ストレスがたまってこってりしたラーメンを3杯食べたくなって白山通りの3軒をはしごしてきました。
【白山ラーメン】→【千石自慢】→【巣鴨ラーメン】です。
この3軒、全て立ち食い。白山は醤油ベースのこってり。千石自慢と巣鴨は背脂系。共にたっぷりの背脂でスープが見えないくらい。
そういや、この3店、都営三田線の駅名が順番に店名になっている。』
この後、3店舗のそれぞれの感想の後、味の順番まで書いてある。今だったら炎上しそうな内容だ。(笑)
当時の白山通り背脂御三家。それぞれ出身(修業先)はわからない。背脂系はたいがい「ホープ軒」か「ホープ軒本舗」出身が多いのだが「野方ホープ」「千石自慢」「麻布ラーメン」あたりは、独学なんだろうか?当時の情報収集能力だとそこまではわからなかった。
そして、たまたま白山通り沿いに一駅一店舗の間隔でこの背脂御三家が誕生しているのが面白い。
「白山ラーメン」は2010年、新板橋駅近くに移転したが2013年に閉店している。
「巣鴨ラーメン」は、2003年頃、道路拡張のため閉店。少し離れたところに「すがもラーメン」とひらがなになって同年末復活。そしてそこも閉店し、出身地である秩父に「らーめん屋 いとう」としてリニュアルオープン。こちらは今も続いている。今年食べた人の写真を見ると懐かしいビジュアルが・・・。
そして「千石自慢ラーメン」だが、1988年山田譲治さんが創業。93年のラーメン本によると「平均一日1000人が目指してやってくる人気の秘密は、2階で毎日仕込むスープ。」となっている。今は2階もテーブル席の客席になっている。どこでスープを炊いているのだろう?
今日食べたのは2004年頃に改装されてから初めて。もしかしたら上の97年5月の日記以来かもしれない。それくらいのご無沙汰。今は本店以外に西巣鴨と王子に支店がある。(鶯谷や北池袋にも支店があったが閉店。)
立食のみだったのが、全部着席。背脂チャッチャも今はチャッチャしてない。丼に直接入れるタイプ。だから丼は綺麗。メニューも豊富になって、券売機左上は「桜エビつけ麺」だった(笑)。テイクアウトもやっており、私がいる時間だけで2件のデリバリーがあった。
出てきたラーメンは丼の周りがべとつかず、縁に背脂も飛び散っていない。背脂の量は相変わらずだが、背脂の下は豚骨白濁スープ。中太ウエーブの麺と野菜と柔らかチャーシュー。これで700円。創業33年の人気店、改めて食べてみるのも面白い。新店ばかりではなく、たまにはこういうお店も紹介してみたいと思う。

お店データ

千石自慢ラーメン 本店

千石自慢ラーメン 本店

東京都文京区本駒込6-5-4(巣鴨)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。