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2022年3月14日の大崎裕史の今日の一杯

キャベツらーめん

2022年3月1日オープン。
「鶏そば小鳥」→「神保町しょうがらーめん 美空」→「キャベツらーめん 剛田商店」
細かいことは後半へ。

ちなみに『ドラえもん』に出てくるジャイアンの実家は「剛田商店」(剛田雑貨店)という個人商店だが、そこから取っているのかどうかまでは確認できなかった。スタッフに「剛田さん」がいないことは確認。「話し合って決めた」とのこと。

店推しメニューの「キャベツラーメン」950円を注文。(他の主なメニューは、ラーメン800円、特製1000円、チャーシューラーメン1000円)前のお店から経営は変わってないようでその名残が券売機のメニューでもわかる。男なら!しょうが増し、とりあえず!しょうが増し、代謝アップ!しょうが増し、女だって!しょうが増し、さっぱりさせる!しょうが増し、冷え性改善!しょうが増し、スープが際立つ!しょうが増し、しょうがマニア!しょうが増し、それぞれ各10円。違いがあるのだろうか?(^^;

「横浜」「家系」「お好み」などの表示は見つけられなかったので、そんなに家系は意識してないと思うが、2017年まで環八で営業していた「こうや」のキャベツラーメンをインスパイアしていることは確認済み。

まろやかな豚骨醤油スープに自家製の丸太麺。季節によって変わりそうだが、今は『静岡県産の天使のキャベツ』を使用。たっぷりのキャベツ以外には豚肩ロース2枚、タマネギ、長ネギ、海苔3枚。キャベツは麺茹で機で軽く湯通ししていたように見えた。綺麗なお湯だったらさらにおいしいかも。

大きめにカットされ、軽く湯通ししたキャベツはシャキシャキで甘味旨味があり、ウリにしているだけある。また低温調理されたチャーシューが実においしかった。

家系を意識して食べに行くと、その違いばかりが目立って不満になるかもしれないが、そうじゃないので『キャベツラーメン』というジャンルを食べに来たと思えば、私は十分満足できた。

==ここからはマニアの方だけで他の方はスルーしても大丈夫です(笑)。==

この地には元々「鶏そば小鳥」(2013年6月オープン)という店があり、2017年2月「神保町しょうがらーめん 美空」にリニュアル(神保町からの移転ではない)。神保町の「美空」店主は辞めて、いちご農家へ転身。
そして環八沿いにあった「こうや」(最寄り駅は矢口渡)は1991年創業、確かに見た目は家系風だが家系は名乗らず、修業先も非公開。(究極ラーメン、と謳っていた時期があるので「Y's=わいず」??)「キャベツラーメン」が人気になり、キャベツラーメンの元祖的な存在になる。しかし、キャベツラーメンの考案者は共同経営者だった中島さんで、それは置き土産として1995年に独立し、横浜(平沼橋)で「中島家」を出店。1998年テレビ東京の「日本一うまいラーメン決定戦」に出演予定だったが、スープ不出来により撮影当日にキャンセル。確か、スタッフや出演者は収録するつもりでお店まで行ってるはず。「井出商店」が優勝し、大ブレイク。
「中島家」は2015年に火事になり、2016年反町に移転。「こうや」は2017年に閉店。
そして「剛田商店」の前身「美空」時代、昨年の5月9月11月に限定で「こうやインスパイア」ラーメンを提供していた。それをブラッシュアップし、店もリニュアルしてそのメニューを看板商品としてスタート。「こうや」のファンを掴もうとしたのかもしれないが2022年3月、矢口渡に「矢口家」という家系の新店がオープン。そこにも「キャベツラーメン」があり、大田区キャベツラーメン対決となった。

お店データ

うまい! キャベツらーめん 剛田商店

うまい! キャベツらーめん 剛田商店

東京都大田区池上6-6-8(池上)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。