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2024年4月30日の大崎裕史の今日の一杯

東京都品川区大崎広小路

ニクシチそば(1150円)+半チャーハン(セット価格500円)

1960年、平井で創業。1970年、五反田TOCビルの完成と共に移転入店。豚バラ七味唐辛子炒めを改良し、看板人気メニュー『ニクシチ』として完成させた。TOCビルは老朽化のため、建て直しが決定。それと共に2024年3月に閉店。旧ゆうぽーとの場所に新しく建ったJPビルディングが2024年4月26日にグランドオープン。その1階に位置するフードホール「五反田食堂」の中の1店として移転オープン。フードコートみたいな形式だが、店の前の数席は専用席、それ以外に共用席があり、会計の仕方などがやや複雑。私は専用席に座ったので後会計。(共用席だと先会計のようだ。)
メニューが豊富で“町中華”というよりは、“御食事処”と言う方が向いている。定食が20種類、麺類16種類、ご飯物6種類、単品12種類。主な麺メニューは、支那そば 850、ワンタンメン 1050、チャーシューメン 1200、タンメン 1050、味噌ラーメン 1050、ニクシチそば 1150、他多数。セットメニューは、支那そばセット 1200(支那そば+半チャーハンor半カレー)、麺類セット 麺メニューの麺価格+500(麺メニュー+半チャーハンor半カレー)。
チャーハンやカレーライスは単品だと千円。それが支那そばのセットだと+350円で食べられるのだから、サービスメニューと言って良い。それ以外の麺メニューだと+500円(まさに半額)で半チャーハンか半カレーライスが選べる。
目黒に勤務するようになって40年以上経つが、TOCビルはバスで近いのに、ここには一度も行ったことが無かった。というよりも存在自体を知らなかった。ラーメン専門店以外だとなかなかチェックできていない。
ところがこのお店、評判の『ニクシチ』(豚肉七味炒め定食)1300円を始め、なかなか隅に置けない。麺メニューの基本は支那そばだが、蘊蓄もしっかり。米は秋田県、粋き活き農場の『あきたこまち』を使用。農薬や化学肥料に頼らずに自然の力で育成。肉は熊本県『天草放牧豚』を使用。自然な飼料と放牧により育った健康な豚。塩は伊勢神宮にも奉納された佐賀県加唐島『一の塩』を使用。麺は国産小麦粉、キャベツは自然栽培、水はアルカリ還元水。本醸造の醤油をブレンドして使用。など、最近の新店並の蘊蓄。これらを40年以上前から実施しているとか。
基本の支那そばも食べてみたかったが、ここは人気商品の“ニクシチ”を支那そばにのせたメニューが目に入ったのでそれにした。それとセットで半チャーハンも。ニクシチそばにはチャーシューがのらなかったが、半チャーハンに入っている刻みチャーシューがおいしいので、次回はぜひ、支那そばかチャーシューメンを食べてみたい。
ニクシチはその名の通り豚バラを七味で炒めた物。ご飯の方が合いそうだが、麺でも十分その旨さはわかる。しゃっきりもやしもアクセントとしての歯応えがいい。スープがピリ辛になるが、スープ自体もしっかりおいしい。低加水の細ストレート麺もなかなか個性的でいい。創業60年以上の老舗なのにこれだけのこだわりをもってやっていることに驚き。そしてそんな店を未食だったことが悔しい。バスで4つ目なので、遠出できない日などは、また食べに来てみたい。

お店データ

食事処 志野

食事処 志野

東京都品川区西五反田8-4-13 五反田JPビルディング 1F フードホール(大崎広小路)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。