超純水採麺 天国屋@南町田グランベリーパーク駅(グランベリーパーク内ではありません)
「天国屋」は2007年12月、町田市金森に「地獄ラーメン 天国屋」としてオープン。2013年11月独立し、「超純水採麺 天国屋」へ屋号と味を一新してリニューアルオープン。努力の甲斐あり、2016年に発売された「ラーメンWALKER 武蔵野・多摩版」(KADOKAWA)で総合1位に輝いた。そして今回、南町田に移転し、2021年10月8日オープン。開店時のお祝いは同業者からも、ものすごい数が来ており、それを見ても多方面から愛される人柄だとわかる。
開店してからしばらくは1日150食限定整理券制で、整理券替わりのマグネットプレートを受け取り、数時間後に食べに行くというシステムだった。それだと私自身、なかなか時間の都合がつかず、そろそろ収まったかな?と思いながら半年以上経っての訪問となった。開店10分前着で先頭だったが、私より先に整理券を受け取りに来ていた人がいた。平日も整理券提供をしており、自分の食べたい時間に他の人を連れて戻ってくる、という段取り。青梅の「FeeL」と同じようなやり方。まだまだ土日は整理券じゃないと食べられないようだ。
私は移転前、しかも人気になる前に3〜4種類のラーメンをシェアして食べた事があるだけ。人気になってからは事実上、初めて、ということになる。お店のコンセプトは「子どもが安心して食べられるラーメン」。屋号の「超純水採麺」は水中の不純物を95%以上除去するという「RO水」を使用していることから付けられた。旨味調味料を使わずに、こだわりの食材だけで創り上げた淡麗系ラーメン。
最近人気のラーメン店は緊張感のある雰囲気が少なくないが、こちらは、子供連れや女性のみも多く、癒される空間。それでいて出てくるラーメンが超淡麗なのだから恐れ入る。
主なメニューは、鶏醤油らぁめん950円、鶏白醤油らぁめん950円、鶏塩らぁめん950円、多重煮干しあぐー背脂ラーメン1000円、淡麗醤油らーめん950円、淡麗塩らーめん950円、貝昆布つけそば1000円、地獄ラーメン1200円、他。日替わり限定などもある。
メニューが多くて悩ましいが、半年以上経っているので基本メニューのレビューは溢れており、「超淡麗シークァーサー塩らーめん」1000円と「多重煮干しあぐー背脂ラーメン」1000円という変わったところを食べてみようと思ったが、後者はなぜか休止中(数日後に再開予定)のため、限定の「伊吹煮干し白絞りらーめん」1000円にした。
まずは「超淡麗シークァーサー塩らーめん」。他に“淡麗”のメニューがあるが、これはさらに“超淡麗”と名付けられたラーメン。まず、スープを飲んでみる。うわぁ〜まさに超淡麗。川向こうに「物足りない国」が見える「味わい深い国」のギリギリにいる感じ。例えば、「あぁ〜腹減った。ラーメンでも食べようかな。あ、なんだそこにラーメン屋さんあるじゃん。そこで食べよう。」と入ってきたような人だと「味薄っ!俺が食べたかったのはこんなラーメンじゃないよ!」と怒りかねない、そんな味わい。最初から情報を入れて食べると実に滋味深く、最後の一滴まで飲み干したくなる、いや、飲み干すための構成になっているかのよう。シークァーサーも目立たせているのかと思いきや、優しく、メニュー名にあるから気が付く、そんなバランス。そしてチャーシューが実においしい。
そして2杯目。麺少なめもあるようだが、そのままで頼んだ。1杯目は塩で細麺。今度は醤油で手揉み麺。“淡麗”という共通項はあるので塩みや油分はギリギリの最低限。土俵際、ギリギリ堪えている感じ。人によっては物言いが付きそう。でも結果的には軍配通りで淡麗の勝利。超あっさりだが醤油の存在感、煮干しの効かせ方、ギリギリで成立させている。麺もスープもそれなりに量があるので2杯を完食完飲させるためには、それなりにしっかりおいしくないと、いくら私でも飲み干せない。しかし、忖度無しにどちらも飲み干せた。「飲み干せた」と言うと、頑張って飲んだみたいな表現だが、おいしいので積極的に「飲み干した」のである。それなのに帰社するまでの1時間以上、飲み物無しでいられるなんてことは滅多にない。そんな滅多にないことが起きてしまった。素晴らしい!整理券が必要になるはずだ。
そんな「淡麗ラーメン」を味わってみたい人にのみ、オススメします。
(近ければ私も全メニュー食べ尽くしたい!)

















