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2022年1月26日の大崎裕史の今日の一杯

東京都板橋区板橋区役所前

20年前恋した味噌ラーメン

2020年2月16日オープン。ユニークな店名は店主の出身地でもある『石狩にある地元の町内会の名前』から。店主は札幌の人気店「すみれ」系列でなんと13年も修業。麺は札幌の森住製麺。2020年10月下旬から限定で発売した「20年前恋した味噌ラーメン」。早く食べに行かなきゃ、と思っていたらもう1年以上も経っていたとは・・・。今は限定から定番メニューになっており、その人気がうかがえる。

メニュー名から私なりに思っていたことを聞いてみたら合っていた。あとで店内に貼ってあった張り紙を見つけたので書き起こすと『20年前に初めて味噌ラーメンを心底美味しいと思った時の衝撃と感動を自分なりに再現した一杯になります。』注意書きとして『普段の味噌ラーメンの濃度がちょうど良いお客様は避けた方が良いと思います』と書いているのが面白い。

店主が味噌ラーメンにはまり、ラーメン店で働き始め、ラーメン店主になるきっかけとなった味を店主なりに再現。どのお店かも合っていたが伏せたいとのことで各自の想像にお任せする。私自身は1994年、新横浜ラーメン博物館で初めて「すみれ」を食べ、おいしさとそのインパクトに驚き、札幌まで食べに行き、札幌(当時15軒くらいは食べた)はもちろん全国(青森、埼玉、静岡、富山、福岡、他)の「純すみ系」の追っかけをするに至った経緯がある。それくらい、人の人生に影響を与える味だったのだ。そんな味を「すみれ」店主の母、村中明子さんは昭和39年に創業しているのだから驚きである。


簡単に言えば基本の味噌ラーメンの『味濃いめ、油多め、しょっぱめ』である。(そんな簡単なものではないが)
なのでライスを推奨しており、『ライスが合うメニュー』として雑誌で紹介されたりもしている。そうと知らずに食べると『味噌の量を間違えた?』と思ってしまうほどのショッパウマ。私は連食でライスを頼まなかったので、スープ割りが欲しかったくらい(笑)。(帰宅してから知ったがラーメン用のスープ割りがあるらしい)
チャーシューやこのメニューに入る味玉1/2がいいアクセントになり、どちらのアイテムもおいしい。

予想していた通り、いやそれ以上かな、そんな濃厚さでおいしかった。これが多くの人に食べられていることも嬉しい。

お店データ

あさひ町内会

あさひ町内会

東京都板橋区板橋3-5-1 リビオタワー板橋105(板橋区役所前)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。