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2023年3月20日の山本剛志の今日の一杯

東京都墨田区押上(スカイツリー前)

中華そば(850円)

押上駅の、スカイツリータウン側のバスロータリーから徒歩5分ほど北へ。ここには、1970年代から「太楼ラーメン」という中華屋さんがあった。創業者の娘さんが二代目になり、常連客だったプロレスラーのターザン後藤さんと結婚。「新婚さんいらっしゃい」にも出演して話題を集めつつ、二人三脚で営業していたが、後藤さんが2022年に亡くなられて閉店した。
 その場所が改装され、2022年10月に「政好」と名を改めて開店。この店名は、後藤さんと奥さんの名前から一文字ずつ取ったという。奥さんと息子さん達が店を仕切っているという。太楼時代は夜のみ営業で行けてなかったが、現在は昼のみ営業ということで平日13時頃に訪問。満席状態が続く人気ぶり。
 メニューは中華そばとトッピング各種、しょうがめしと絞られている。太楼時代のラーメンをベースにブラッシュアップしたというその一杯、スープは鶏ガラや豚骨に、生姜・昆布・香味野菜などで煮出している。バランスがよい味わいの中に生姜の存在感が確かに感じられ、じんわりした温かみがある。そこに東京の老舗、来集軒製麺所による中細縮れ麺が入る。麺がスープを丁寧に纏って、啜っているうちに、自然にスープも飲み切っている。具はオーソドックスなものが乗るが、ほうれん草が生姜のきいたスープに馴染んで、ほっこりした気持ちになった。
 伝統ある中華そばを磨き上げた一杯は、最近流行の生姜ラーメンにも通じる味わいがあるが、初めて食べたのに懐かしさに溢れている。忙しい中でも接客も丁寧。ミニしょうがめしを加えた「政好セット」も両者の相性がよさそう。

お店データ

中華そば政好

中華そば政好

東京都墨田区押上1-16-7(押上(スカイツリー前))

このお店の他の一杯

    山本剛志
    山本剛志

    ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ、千葉県出身、東京都江戸川区在住。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。20年間で全国47都道府県の約10000軒、約15000杯を食破。現在も年に500杯前後のラーメンを食べている。「アメーバトップブロガーとして「ラーメン評論家 山本剛志のら~マニア共和国」を毎日更新中」。KADOKAWA「ラーメンwalker」百麺人。他、各所で活動中。