押上駅の、スカイツリータウン側のバスロータリーから徒歩5分ほど北へ。ここには、1970年代から「太楼ラーメン」という中華屋さんがあった。創業者の娘さんが二代目になり、常連客だったプロレスラーのターザン後藤さんと結婚。「新婚さんいらっしゃい」にも出演して話題を集めつつ、二人三脚で営業していたが、後藤さんが2022年に亡くなられて閉店した。
その場所が改装され、2022年10月に「政好」と名を改めて開店。この店名は、後藤さんと奥さんの名前から一文字ずつ取ったという。奥さんと息子さん達が店を仕切っているという。太楼時代は夜のみ営業で行けてなかったが、現在は昼のみ営業ということで平日13時頃に訪問。満席状態が続く人気ぶり。
メニューは中華そばとトッピング各種、しょうがめしと絞られている。太楼時代のラーメンをベースにブラッシュアップしたというその一杯、スープは鶏ガラや豚骨に、生姜・昆布・香味野菜などで煮出している。バランスがよい味わいの中に生姜の存在感が確かに感じられ、じんわりした温かみがある。そこに東京の老舗、来集軒製麺所による中細縮れ麺が入る。麺がスープを丁寧に纏って、啜っているうちに、自然にスープも飲み切っている。具はオーソドックスなものが乗るが、ほうれん草が生姜のきいたスープに馴染んで、ほっこりした気持ちになった。
伝統ある中華そばを磨き上げた一杯は、最近流行の生姜ラーメンにも通じる味わいがあるが、初めて食べたのに懐かしさに溢れている。忙しい中でも接客も丁寧。ミニしょうがめしを加えた「政好セット」も両者の相性がよさそう。
















