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2023年6月20日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区麹町

醤油ラーメン

紀尾井町 藍泉@ホテルニューオータニ(赤坂見附/永田町/麹町/四谷)

先週、ザ・キャピトルホテル東急の「ORIGAMI」でパーコーメン(3542円税込)を食べたら、「こっちもどう?」とホテルニューオータニのラーメンを勧められた。それが「紀尾井町 藍泉」。90年の歴史を持つ日本料理店で、2021年11月からランチでラーメンの提供開始。(月火曜限定)元々スタッフ用の賄いとして作っていたラーメンが好評だったので出してみたらしい。
(ラーメン提供開始から1年半経つのにRDBの登録がなく、私がこれを書くために昨日店舗登録したばかり。)

赤坂見附駅から行ってみたが、ホテルがでっかくてお店に辿り着くまでに結構難儀した。結果的には、赤坂見附からホテル内で一番遠い場所にあった。店までなら麹町駅からが一番近そう。

主なメニューは、醤油ラーメン1800円、鶏塩ラーメン1800円、味噌ラーメン1800円、担々麺1800円、パーコー麺2300円、トリュフ塩ラーメン3300円。夏季限定で冷やし塩檸檬ラーメン2000円、冷やし鱧出汁ラーメン2500円。かき氷「宮崎マンゴー」3000円、「抹茶白玉小豆」2500円、「高級マスクメロン」3000円。

檜一枚板のカウンター。ランチでもラーメン以外は8800円からで、MAX55000円のコースがある高級日本料理店。
高級ホテルのラーメンは何度も食べた事があるが、価格や仕上がりも路面店とはいろんな意味で違う。まるで別ジャンルのよう。さてさて、ここはどうだろうか?

醤油ラーメンを口頭注文、後会計(税サ込み)。
お客さんが少なかったが、15分ほどで提供。意外と具沢山で、普通のラーメン店では「特製」に準ずる内容。
宮崎県産ぶどう豚を3~4時間じっくり低温調理したチャーシュー2枚(一枚は大きい)、鶏チャーシュー2枚、完全発酵極太メンマ、奥津軽プレミアム卵の半熟味玉、千切り九条ネギ。トッピングがどれも素晴らしい。どれも料理に使う食材だろうか、材料も良さそうだし、調理の仕方もいい。スープは秋刀魚節や鰹荒削り節、昆布、煮干し等の魚介系でかえしを作り、宮崎地鶏の鶏ガラスープで割った清湯醤油味。麺は菅野製麺所のストレート。ホテル系だとそういうのに強い製麺所があり、そこに頼むケースが多いのだが、ここの所新店シェアを高めている製麺所。

ラーメンを作っている人が、よほどのラーメン好きでしかもお店の高級食材をふんだんに使って作ったようなラーメン。最初値段だけ見て、「やっぱりホテルのラーメンは高いな」と思ってしまったが、食べ終える頃には、「これで1800円は安いな」とさえ思ってしまった。食べ終えて、冷やしも食べようか、かき氷も食べようか、サイドメニューも食べておけば良かった、とか、いろいろ思ったが、ここでの連食を諦め、他の店に行くことにしたが、今思い返すともう一杯食べておけば良かった、と思った。

最後にデザートの水羊羹で〆。当然、日本料理店クオリティ。
月火の昼のみだし、ホテルの高級日本料理店なので気軽には行きにくいが、思った以上に素晴らしいクオリティだった。

お店データ

紀尾井町 藍泉

紀尾井町 藍泉

東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ザ・メイン アーケード階(麹町)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。