地下鉄大門駅の南西側は小規模な飲食店が立ち並ぶエリア。「ヌードルズキッチン ガナーズ」があった場所に2022年11月に開店したのが、学芸大学の「香港冰室(ホンコンカフェ)」がプロデュースした「香港麺」専門店。「香港麺」は卵も加えたコシの強い極細麺で、噛めば歯ごたえのある独特な食感を持つ。日本では馴染みがないが、三宿と四谷三丁目にある中華料理店「香港麺 新記」で知る人もいるかもしれない。
こちらの店では、2022年2月まで人形町で「麺屋 六」を営んできた方がシェフを勤めている。麺メニューは塩味の「海老ワンタン麺」に絞られ、「3個入り」と「5個入り」の2種類を提供。今回は3個入りで注文。そのワンタンは具が大きく、プリプリした海老がゴロゴロと入って存在感抜群。レンゲに乗せて、卓上の紅酢やラー油などかけて食べると味が変わって楽しい。特に紅酢は程よい酸味が加わり、他にない後味が堪能できる。
スープは干し海老などの海鮮素材だけを使っているそうで、澄んだ見た目の中に旨みが丁寧に折り重なった塩味は独特。揚げた干し海老から伝わる油が香り、チンゲン菜が受け止めてくれる。そして肝心の、香港から取り寄せた極細麺は、舌に触れた時は個性的な弾力を感じるが、啜って喉を通る時の心地よさは、他のどんな麺とも異なるキレのよさを楽しめる。麺を噛まず、勢いをつけて啜りあげたい。機会があれば再訪し、蒸し鶏や温野菜などのサイドメニューと合わせて楽しみたい。その時の海老ワンタン麺は「5個入り」にしなくては。
















