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2023年6月13日の大崎裕史の今日の一杯

東京都豊島区池袋

「人類みな一風堂」(というメニュー名)厚切り&低温チャーシュー+替玉

あの「一風堂」があの「人類みな麺類」とコラボをするというのだから、これは大ニュース。
一風堂と他業種とのコラボは、かつてあったような気がするがラーメン店とのコラボはあっただろうか?(単店コラボはあった。)
動画を見ると、UNCHI株式会社社長の松村さんが自分の店舗「人類みな麺類」のデカいチャーシューを持参して、「一風堂」に行き、『勝手にコラボ』と称して「一風堂」の赤丸を注文し、そこに自社チャーシューをのせて食べていた。(実際、そんなことは可能なのだろうか?基本的に真似をしちゃいけないような気がする。)そこに一風堂創業者の河原さんがやってきて、「何やってんの?面白そうなことやってるね!」と横取りして食べてしまう。「これ、うちの白丸の方が合うんじゃない?」と白丸を注文し、そこに「人類みな麺類」のチャーシューを入れて食べてみる。「なかなかいいね。おいしいよ、これ。」と話が弾む。そして「コラボをしよう」という話になり、改めて、松村社長が一風堂を訪れ、商品開発を行う。そして味が決まり、発売日を決定!という流れ。どこまでがフィクションでどこからがノンフィクションなのか?

発表された事実としては、6月15日から6月21日までの7日間、一風堂池袋店・梅田店、人類みな麺類大阪本店・東京本店でコラボメニューが発売される。その7日間、その4店舗ではコラボラーメンしか提供されない。
メニューは、麺とスープ、基本の具は同じでチャーシューの内容違いで3種類を用意。低温チャーシュー(白ごはん付き)1200円、厚切りバラチャーシュー(白ごはん付き)1300円、厚切り&低温チャーシュー(白ごはん付き)1500円。いずれも税込。
厚切り&低温を注文し、白ごはんは辞退し、その変わり、替玉150円を追加注文。

麺と豚骨スープは「一風堂」、醤油タレとチャーシューは「人類みな麺類」。海苔はデフォだとどちらも入ってない。味玉はそれぞれかな。ネギは青ネギなので一風堂かな(人類は白ネギなので)。メンマは人類かな〜。

麺以外は両店が通常使っているものを持ち寄り、合体させてバランスを取ったもの。麺は一風堂が人類に似た感じの中太麺を今回用に開発。全粒粉を3%入れてあると動画で言っていた。(松村社長が麺を見ただけで3%と当てていたけど、スゴい!)替玉用はこのコラボ限定の細麺を開発。このコラボ用の麺はどちらもおいしかった。

スープは一風堂の豚骨出汁に人類の醤油ダレを合わせているが、この醤油ダレが濃いめで力強く、とんこつスープなのに醤油ラーメンのような味わい。かなり味濃いめで「がんこ」の「悪魔」くらいのウマじょっぱさだった。本番までには調整されると思うが、タレの旨さで引っ張っているラーメンだと言うことがわかる。そして、チャーシュー。人類が人気を獲得した理由の一つだと思うが、柔らかくて実においしい、そしてデカい!低温チャーシューは人類よりも少し厚めにカットされており、肉感が十分に残されたもので、これもいい。ごはんを食べたくなる濃いめの味付けだったが、私は我慢して替玉へ。この細麺がまたおいしくて、味濃いめのスープによく合い、おいしく完食。

話し合って新作を作った訳ではなく、お互いの基本食材を持ち寄って作った合体作なのに、素晴らしくおいしい。(ちょっとしょっぱかったがこれは微調整されると思う。)このコラボ用に作った麺のデキもいい。両店のファンはもちろん、どちらかのファンであれば、ぜひ行くべきコラボラーメン。大変面白く、おいしく仕上がっている。

お店データ

博多一風堂 池袋店

博多一風堂 池袋店

東京都豊島区南池袋2-26-9 アクティオーレ南池袋1F(池袋)

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    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。