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2018年9月10日の大崎裕史の今日の一杯

東京都台東区新御徒町

半ナシ+ラーメン

最寄り駅はつくばエクスプレスの新御徒町だがこの店は創業半世紀。つくばEXは2005年オープン。その前は田原町・蔵前・御徒町のちょうど中間くらいに位置している住宅街。こう言っちゃなんだがよく半世紀続いたもんだ。しかもテレビ番組の「キタナシュラン」(汚いけど味はいい店)にも選ばれたこともあるらしく、確かに見た目は綺麗ではない。普通に前を通っても入ってみようとは正直思わない。「この店に行こう」と思ってきたにも関わらず、入るのにためらったほどだ。(笑)
言ってみればここは「ノスラー」(ノスタルジックラーメンの略)である。昔ながらのラーメンを550円で提供している。麺は浅草開化楼製。固めの細縮れで私の好きなタイプ。スープはまぁ普通の味わい。この店のもうひとつの特徴は「ナシゴレン」があること。そう、インドネシアやマレーシアにある焼き飯だ。チャーハンもあるのにナシゴレンもあるという珍しさ。しかも店主は本場のナシゴレンを食べたことが無いという。インドネシア大使館の人から教えてもらったらしく、提供したら好評でメニュー入りしてしまったようだ。ナシゴレンか?というと微妙ではあるが、人気なんだから仕方が無い。(笑)
私もラーメンと半ナシ(半チャーハンみたいな感じで麺類を頼んだ人は半ナシゴレンを頼むことができる)を頼んだ。セットで800円。多くの人が「半ナシで」と頼む。
全体的においしいのだが、次回は半チャーハンや半カレーとのセットにしてみたい気もする。五目ソバもうまそうだし。こうして近所の人はここにはまっていく訳か。
キタナシュランというモノの、今どき550円のラーメンでおしぼりが出る店をここ以外に知らない。無料で食べられる浅漬けもおいしいし、話題だけで半世紀続いている店ではなかった。

お店データ

中華料理 幸楽

中華料理 幸楽

東京都台東区小島2-1-2(新御徒町)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。