阪急大宮駅から四条通を西に、壬生川通を南に下りた、住宅街の一角。ここには1982年に創業したラーメン店「珍元」があった。ラーメン映画の名作「タンポポ」の取材先の一軒として、伊丹十三監督が訪れた事でも知られていたが、店を支えてきた奥さんが2018年に事故で亡くなられ、そのまま閉店へ。
閉店を惜しむ常連が多い中、30年来のファンだったという男性が「珍元の味をもう一度」と一念発起。「珍元」を手伝ってきた娘さんに教えを受けて、その場所で2022年11月に開店した。
醤油味のラーメンとチャーシューメン、餃子を受け継ぎ、メニューにはとり唐揚げ、焼豚天ぷら、カレーライスなどが追加されている。私はラーメンを並で注文。鶏ガラと豚骨を煮込んだ味わいがじんわりと表出され、澄んだ醤油色の中には軽くとろみも感じる。生姜をきかせて、背脂も少し加わっている。「こってり」が目立つ京都ラーメンの有名店に比べればあっさりしているが、まろやかな後味が感じられるスープに、細縮れ麺も馴染んでいる。
具には青ネギ、メンマ、そして豚バラチャーシューが4枚。柔らかく煮込まれてスープと絡み合って、チャーシューメンでもないのにこの量は嬉しい。地元の常連さんらしき人が頼んだチャーシューメンは、丼を覆うたっぷりチャーシュー。唐揚げをテイクアウトしている方もいました。店頭には「珍元」時代から変わらぬ緑の看板も掲げられています。
















