JR横浜線、淵野辺と矢部のほぼ中間に跨線橋があるが、その隣に「TheRaumen」と大書されたビルがある。そこには2014年まで「肥後っ子 大石家」があった。豚頭を丁寧に煮出した白濁スープに、自家製麺を合わせた熊本ラーメンの人気店で、この店で学んだ様々な人が、各地で人気店を開いていった。
今、この場所にあるのが「らーめん 梅吉」。大石家で修業し、閉店後のこの場所を受け継ぐ形で2015年開店。現在は4種類のラーメンがメニューにある。ニンニクを使わずにあっさりした豚骨スープの「らーめん」、黒マー油をソースのように使い、好みの別れる味に仕立てたという「黒らーめん」、熊本の老舗店から受け継いだという「梅吉のぶんからーめん」も気になるが、この店でまず食べてほしいのは「梅吉らーめん」。
大石家で学んだ、豚頭ベースで力強さを感じさせる白濁スープは、あっさりしながら口当たりは薄くない。自家製麺も密度があって、啜るごとに存在感が口の中で増幅していく。スープの上にスライスチーズをのせたのも大石さんのアイデア。そこに揚げネギや揚げニンニクが加わり、麺を啜るごとにそれぞれの味をまとって、インパクトがどんどんと広がっていく。たっぷりのったキクラゲの食感が、口の中をリフレッシュ。卓上の揚げニンニクを入れると香りが更に加わるので、是非入れてみてほしい。
大石さんは、残念ながら故郷の熊本県で他界されてしまったが、生み出した豚骨ラーメンのスタイルはしっかりと残っている。その味わいと香りを、新たな魅力を加えて膨らませた「梅吉」で楽しんでほしい。
















