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2021年6月26日の山本剛志の今日の一杯

神奈川県相模原市中央区淵野辺

梅吉らーめん(800円)

JR横浜線、淵野辺と矢部のほぼ中間に跨線橋があるが、その隣に「TheRaumen」と大書されたビルがある。そこには2014年まで「肥後っ子 大石家」があった。豚頭を丁寧に煮出した白濁スープに、自家製麺を合わせた熊本ラーメンの人気店で、この店で学んだ様々な人が、各地で人気店を開いていった。
 今、この場所にあるのが「らーめん 梅吉」。大石家で修業し、閉店後のこの場所を受け継ぐ形で2015年開店。現在は4種類のラーメンがメニューにある。ニンニクを使わずにあっさりした豚骨スープの「らーめん」、黒マー油をソースのように使い、好みの別れる味に仕立てたという「黒らーめん」、熊本の老舗店から受け継いだという「梅吉のぶんからーめん」も気になるが、この店でまず食べてほしいのは「梅吉らーめん」。
 大石家で学んだ、豚頭ベースで力強さを感じさせる白濁スープは、あっさりしながら口当たりは薄くない。自家製麺も密度があって、啜るごとに存在感が口の中で増幅していく。スープの上にスライスチーズをのせたのも大石さんのアイデア。そこに揚げネギや揚げニンニクが加わり、麺を啜るごとにそれぞれの味をまとって、インパクトがどんどんと広がっていく。たっぷりのったキクラゲの食感が、口の中をリフレッシュ。卓上の揚げニンニクを入れると香りが更に加わるので、是非入れてみてほしい。
 大石さんは、残念ながら故郷の熊本県で他界されてしまったが、生み出した豚骨ラーメンのスタイルはしっかりと残っている。その味わいと香りを、新たな魅力を加えて膨らませた「梅吉」で楽しんでほしい。

お店データ

らーめん梅吉

らーめん梅吉

神奈川県相模原市中央区鹿沼台1-1(淵野辺)

このお店の他の一杯

    山本剛志
    山本剛志

    ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ、千葉県出身、東京都江戸川区在住。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。20年間で全国47都道府県の約10000軒、約15000杯を食破。現在も年に500杯前後のラーメンを食べている。「アメーバトップブロガーとして「ラーメン評論家 山本剛志のら~マニア共和国」を毎日更新中」。KADOKAWA「ラーメンwalker」百麺人。他、各所で活動中。