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2026年2月3日の大崎裕史の今日の一杯

東京都八王子市西八王子

ラーメン(850円)

2024年12月オープン。その前に、2007年頃に新小金井で「薩摩の心」というラーメン店をやっていた店主。この頃は気付かずに行けなかった。10年以上の時を経て、西八王子で再開。写真だけを見ると当時とは随分変わったように見える。また、指宿市に相模原の「中村麺三郎商店」店主の実家をリニュアルした「二代目南州ラーメン」があるが、無関係。南州は西郷隆盛を指す場合もあり、「九州の南」を意味する使い方もある。今回は鹿児島を意味する使い方だと思う。
『鹿児島のある有名ラーメン店で働いていた』と書いてあるもののどこにも店名が書いてない。鹿児島ラーメンは相当数食べているので聞いてみると確かに老舗の有名店だった。しかし、閉店して今はないので、書かないでおこう。参考までに奥様とのやり取り。「鹿児島のどのお店でやってたんですか?」「○○屋です。」「あれ?味噌が人気の?」「いえ、とんこつですが・・・」
雑誌ではいつも味噌ラーメンが紹介されていたので私も味噌ラーメンしか食べてない。残念。
ラーメン850円を注文。後会計。その会計時に先ほどの質問をした。昔は、券売機の方が珍しく、後会計が多かったのでその時にいろいろ聞けたのだが、今の首都圏はほぼ券売機。時代は変わるものだ。
作り方が面白い。寸胴から小鍋にスープを取り、そこにタレも入れ、温める。まずは麺を茹でて丼へ。そしてスープをかけ、(鹿児島はスープ後掛けが少なくない。)具を盛り付ける。そして麺の湯切りが「もちもちの木か!」というくらいに細かい湯切りを5ー60回やる。もやしも軽く湯通ししてこちらも3−40回の湯切り。
スープはあっさりした豚骨醤油。油多めなので上澄みスープだけを飲んでいるとこってりに思う人もいるかも。麺は細めのストレート、かなり柔らかめ。具は味濃いめのチャーシューが3−4枚。枚数が多くて嬉しい。もやし、メンマ、青ネギ、焦がしネギ。鹿児島ラーメンは幅広くいろんな種類がある。そんな中でも、ど真ん中ではないが、十分な鹿児島ラーメンと言えよう。都内では貴重な鹿児島ラーメンだ。

お店データ

鹿児島とんこつラーメン 南州

鹿児島とんこつラーメン 南州

東京都八王子市千人町3-17-6 中伸会館1F(西八王子)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。