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2015年11月12日の大崎裕史の今日の一杯

東京都葛飾区京成立石

ラーメン中

鹿児島の繁華街、天文館で飲んだ後によく行っていた「のり一」。と、さらっと書いてしまっているがコレクターの私が地方で何度も行く店なんて滅多にない。昨年だけで2回行っている。しかし、抜群においしいから行ってるわけではない。それくらい行きたくなる場所にあるのだ。そして鹿児島と言えば思い出す一杯でもある。4-5年くらい前に行った時は300円だったが昨年行ったら500円に値上がりしていた。上げすぎだろ!と思ったが鹿児島の有名店はもっともっと高いので500円でもまだ安い。飲んだ後にぴったりの鶏ガラベースで日によってブレのあるさっぱり塩味、茹ですぎ感のある麺、味を左右する焦がしネギ、間違って入ったのかと思うようなもやし、それらが全て「のり一」である。
そんな思いのある店で12年も働いていた人がなぜか京成立石に店を出した。味は受け継いでいるのだろうか?という不安な気持ちを納めてくれたのは「乃の一」という店名だ。これは「のり一」からのアレンジだろう。ということは味も継承しているはず。そしてまさにラーメンだが「のり一」を思い出すには十分過ぎる仕上がりだった。ただ、周りに飲み屋が少ないのが残念。これが神田とか新橋だったら、10年後には名物ラーメン店になっていたかもしれない。ありがたいのはラーメン中(写真)で500円だったこと。(小は無い)意外と大雑把な作りではあるが、麺茹で用に釜を用意しているのには驚いた。鹿児島もそうだったか。いつも酔ってるからあまり気にしたこともなかった。こだわりの釜なのに茹ですぎ風の麺なのがまたラーメンの面白いところ。

お店データ

乃の一

乃の一

東京都葛飾区立石4-28-19(京成立石)

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    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。