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2019年4月26日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区西武新宿

ピザソバ+〆のリゾット

2007年7月、「ajito」として大井町にオープン。
イタリアン出身のシェフ(店主や大将という呼び方よりこの呼び方が似合う)は、経歴を活かし、なおかつ狭い厨房で何ができるかを考え、新機軸の「ajitoのつけ麺」を発表。

それは大根・人参・玉ねぎ・セロリ・フレッシュトマト・にんにく・生姜・野菜のとろみと背脂・鶏ガラ・魚介出汁をブレンドした醤油味。これが後に「ベジポタ」と呼ばれる「先駆者的な存在」となる。

隠れ家的な店舗の存在と「クセモノシェフ」、そして他にはない味が受け、人気になっていた。その後、トマトやバジル、チーズなどを加えた洋風仕立ての「つけ麺ロッソ」や、店のバリューを決定づける「ピザソバ」を発表。つけ麺やまぜそばの領域を拡げていった。

2013年5月、「ajito ism」として同じ大井町に移転。その年、講談社発行の「ラーメン大賞」に新設された「汁なし部門」で初栄冠。間があったが昨年同部門3連覇を果たした。

そしてこの4月25日に「ajito ism」の第二フェーズが始まる。
「ajito ismの新宿店が4月中にオープン!」という情報が4月1日に流れた。多くの人が「エイプリルフールでしょ?」と思ったに違いない。それほど、孤高の店主であり、唯一無二としてマニアに受けていた店なのである。

まさかの店舗展開。人は変わるものである。しかし、味は変わらなかった。「ピザソバ」をメインに「カルボナーら」「つけ麺ロッソ」「つけ麺ぺぺロッソ」など4枚看板。いわゆるスープがあるラーメンは定番メニューにない。なので「ラーメン店ではなく、創作麺屋」とも言われている。

そんな店がオシャレに形を変えて、ラーメン激戦区の小滝橋通りに登場したわけだ。「麺屋武蔵」「蒙古タンメン中本」「龍の家」などの行列店がある通りである。

「ピザソバ」850円と〆のリゾット200円を注文。ピザ風のまぜそばは発表から10年もの間、他店の追随を許さない商品。簡単そうで真似できない。それがFCというニュアンスとは違った「業務提携」によって実現できた。しかも新宿である。多くの人にこの「ピザソバ」を食べてもらい、新たな勲章を手にすることであろう。

お店データ

ajito ism shinjuku base

ajito ism shinjuku base

東京都新宿区西新宿7-9-13 大黒屋15ビル1階(西武新宿)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。