2007年7月、「ajito」として大井町にオープン。
イタリアン出身のシェフ(店主や大将という呼び方よりこの呼び方が似合う)は、経歴を活かし、なおかつ狭い厨房で何ができるかを考え、新機軸の「ajitoのつけ麺」を発表。
それは大根・人参・玉ねぎ・セロリ・フレッシュトマト・にんにく・生姜・野菜のとろみと背脂・鶏ガラ・魚介出汁をブレンドした醤油味。これが後に「ベジポタ」と呼ばれる「先駆者的な存在」となる。
隠れ家的な店舗の存在と「クセモノシェフ」、そして他にはない味が受け、人気になっていた。その後、トマトやバジル、チーズなどを加えた洋風仕立ての「つけ麺ロッソ」や、店のバリューを決定づける「ピザソバ」を発表。つけ麺やまぜそばの領域を拡げていった。
2013年5月、「ajito ism」として同じ大井町に移転。その年、講談社発行の「ラーメン大賞」に新設された「汁なし部門」で初栄冠。間があったが昨年同部門3連覇を果たした。
そしてこの4月25日に「ajito ism」の第二フェーズが始まる。
「ajito ismの新宿店が4月中にオープン!」という情報が4月1日に流れた。多くの人が「エイプリルフールでしょ?」と思ったに違いない。それほど、孤高の店主であり、唯一無二としてマニアに受けていた店なのである。
まさかの店舗展開。人は変わるものである。しかし、味は変わらなかった。「ピザソバ」をメインに「カルボナーら」「つけ麺ロッソ」「つけ麺ぺぺロッソ」など4枚看板。いわゆるスープがあるラーメンは定番メニューにない。なので「ラーメン店ではなく、創作麺屋」とも言われている。
そんな店がオシャレに形を変えて、ラーメン激戦区の小滝橋通りに登場したわけだ。「麺屋武蔵」「蒙古タンメン中本」「龍の家」などの行列店がある通りである。
「ピザソバ」850円と〆のリゾット200円を注文。ピザ風のまぜそばは発表から10年もの間、他店の追随を許さない商品。簡単そうで真似できない。それがFCというニュアンスとは違った「業務提携」によって実現できた。しかも新宿である。多くの人にこの「ピザソバ」を食べてもらい、新たな勲章を手にすることであろう。
















