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2018年1月11日の大崎裕史の今日の一杯

東京都品川区武蔵小山

じらい屋らあめん+とりたま

1990年代前半にオープンしたが臨休や長期休業、営業開始の遅れなどいつ開いてるのかわからない「幻の店」的存在だった。体調の問題だったり、本業(当時はラーメンが副業だった?)が忙しかったりとか。(最近はそんなことはなかった様子)
そんな不定期営業の店なんて、愛想尽かして離れていきそうなもんだが、こちらは何故か人気があった。店主もどちらかと言えば無愛想な方である。抜群にうまい、というのともまた違う。他では食べられない、という個性があるといえばいいか。駅前再開発のために昨年夏頃閉店したのだが、半年ぶりに移転復活。

ムサコブラック。創業当時はそんな言葉は無かったが、今風に言えばそんな言葉も似合いそうな醤油の色合い。中太やや縮れの麺は老舗の浅草開化楼特注麺でこの麺が旨い。
厚めの柔らかチャーシューも味が染みていい。これを食べるとチャーシューメンにしなかったことを後悔してしまう。しかし「じらい屋らあめん」750円にとりたま150円をトッピングすると900円になるのでついついこれで頼んでしまう。

「とりたま」は鶏挽肉と玉ねぎを炒めたもの。醤油味を食べる時にこれを知ってからはこれ無しでは食べられなくなった。これ自体は他の店でも真似られるものだ。炒めた玉ねぎの香ばしさ、甘味がスープに溶けて味に深みが出る。ただし、塩や味噌にはこれをトッピングできない。

じらい屋らあめんは3年半熟成した古式醤油を使った醤油味。
塩味はオリジナルの薫製塩を使用。
味噌は和洋中の食材を巧みにブレンドしたもの。

初日は1時間以上並んだ、というのを読んだので心配しながら行ってみたが、21時35分着で外待ち三番目。ラーメンが出てきたのが22時13分なので38分待ちだった。確か取材拒否のはずなのでそんなに知られているわけではないし、ネットでの点数もそんなに高いわけではない。しかし開店日には1時間以上も並んでしまうほどファンがいる店。だからこそ26年も続いている、と言えよう。

次回は味噌を食べに来よう。その時はチャーシューメンにしようかな。

お店データ

らあめん工房 じらい屋

らあめん工房 じらい屋

東京都品川区小山4丁目4-17(武蔵小山)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。