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2020年3月15日の大崎裕史の今日の一杯

福島県田村市神俣

塩らぁ麺(生醤油らぁ麺、たんたん麺もシェア)

2019年4月22日オープンなので来月で1周年。
県内で話題の新店。都内からも食べに行ってる人がいて気になり、急遽訪問。あとで調べてみたら昨年発売された「ラーメンWalker福島2020」にでっかく紹介されていた(表紙のラーメンもそうだった)。雑誌は購入していたのに目を通してなかった。。。反省。

JR磐越東線神俣駅から歩けるが2時間に一本しか電車が来ないので県内の人に車を出してもらった。朝5時半起きで8時半郡山駅待ち合わせ。車で約1時間。感謝!ちなみに「あぶくま洞」が近くにあるので観光好きな方はついでにどうぞ。

朝7時から営業しており、14時頃までの売切終了。土日祝休みなので遠方から休みの日に狙えないので平日に。
この日は9時半着、カウンタ5席・座敷8席は半分くらいの入りだがこの時間でも常時出入りがあった。

変わった店名は方言で『ひっくり返す』という意味。亡くなった母の口癖だったらしい。私も福島県出身だが会津だからかその言葉は知らなかった。両親が営んでいた寿司屋を改装してラーメン店に。その名残でネタケースがそのまま置いてあり、そこには丼が入ってる。

ミシュランで星を獲った「鳴龍」(大塚)出身のラーメン店!メニューが塩、醤油、担々麺だったので修業先の「鳴龍」の味を受け継いでいるのかと思い、二人で3種類注文。あとで調べると県内で蕎麦打ち修業後、「一風堂」(南青山店では店長経験)「ちゃぶ屋」「MIST」などにもおり、「鳴龍」も1年ほど。

塩らぁ麺 680円。
会津地鶏の丸鶏をベースに牛骨、真鯛、牡蠣などでとった淡麗スープ。一度冷やして寝かせている。。塩ダレはモンゴル岩塩、干し貝柱、焼きアゴなどを使用。かなりクリアだが旨みは十分で麺に行く前に何度もスープを飲んだ。麺は国産小麦使用の自家製平打ち手もみ麺。厚切りの肩ロースチャーシューはハーブでマリネしてから焼いている。他にメンマと細切りのネギ。
相当注目して行ったのでハードルを上げていたが想像以上においしくてビックリ。「鳴龍」ともまた違ったタイプ。

生醤油らぁ麺 700円。
ベースのスープは同じだと思うがそこに山田屋醸造(いわき市)の生醤油を合わせている。醤油のうまさが利いている。麺は平打ちストレート麵。これもおいしい。

たんたん麺 750円
やはりベースは同じだと思うがそこに自家製の芝麻醤、地元特産のエゴマやナッツを加えている。辛みはおさえてまろやかだが濃厚。麺は低加水の細ストレート麺。これが鳴龍を受け継いでる感じではあるがそれでもオリジナリティがある。

現在メニューは3種類で麺もそれぞれのスープに合わせた3タイプ。小麦粉の配合も変えているようだ。
いや〜3種類どれもおいしくて恐るべし新店。しかも4万人弱の小さな地方都市に。
周辺にラーメン店も少ないのでこの店で連食して帰る人が多いのも頷ける。全国のラーメン好きは田村市詣でをしなきゃいけないようだ。

お店データ

さんくるげ

さんくるげ

福島県田村市滝根町神俣梵天川52(神俣)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。