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2025年3月5日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区秋葉原

『特製』帆立の昆布水つけ麺 黒【醤油】(1700円)

2022年12月にオープンし、瞬く間に人気店になった。私が初めて食べたのは23年1月。開店して約1カ月後。回転の悪さが気になったが味についてはかなりおいしかった。実際、そのあと、2回ほど足を運んだがスゴい行列で諦めたり、記帳した人で終わっていたりして食べることはできなかった。その後、ますますスゴいことになっている、という情報を耳にし、結局、二年間のご無沙汰になってしまった。ようやくの二回目。前回は白だったので今回は黒。前回同様『特製』で。
そういえば、私が説明をお断りしたせいで“サイコロ”が出来たと聞いた。サイコロというのは初めてだと丁寧な説明があり、再訪の場合は説明は不要、という合図となるもの。店主はエンタメラーメン店と位置づけており、楽しんで帰っていただく努力や工夫が随所にある。月替わりの割スープやフォロワー限定メニューなどもそう。店内やXの告知を見てもどこにも書いて無い気がするのだが隣の常連さんは限定メニューを食べている。券売機も目立たないところにボタンがある。宝探しのような、RPGのようなそんな楽しみ方だ。
もちろん商品にもエンタメ性は活かされており、これだけの人気店になる魅力ある商品を創り上げたのだ。
まず北海道猿払村産の帆立がおいしい。帆立は好きなのでお寿司屋さんで帆立が出ると嬉しい。でも、ここの帆立を超えるお店はそうそうない。単価が違うのにも関わらず、だ。そして昆布水に浸かった麺。麺もおいしいのだが、昆布水の使い方が秀逸。濃度という味付けといい、そのままでもおいしいし、つけ汁に浸けるとまたパワーアップ。つけ汁は淡麗なのだがそれでも十分な旨味が押し寄せてくる。100点を付けている人が何人もいるが、知り合いとかはなく、ホントに満足しての100点なんだと思う。100点じゃない人も「並びがここまでじゃなかったら100点なんだが・・・」という人も多いのではないか?それくらいのクオリティ。
最近の状況は全日記帳制で土日に至っては、その記帳のために4時半あたりから並んでいるとか。始発前じゃんか!と思いますよね。ここで食べるために近くにホテルを取って朝早く並ぶんだとか。で、記帳したらホテルに戻って二度寝(?)。私も飯田商店(湯河原)が整理券方式だった頃、近くに泊まって同じようなことをしたことを思いだした。
何しろ、朝8時から9時頃に記帳した分でその日の杯数が終了してしまうと言うのだからスゴすぎる。
レビューには最近の並び具合、記帳の状況などを書いてくれてる人もいるので参考にしてください。
※3/4より全国ファミリーマートから「ほたて日和」監修カップ麺が発売。第2弾で『帆立風かまぼこ』が30%増量でさらにおいしくなったとか。

お店データ

Tokyo Style Noodle ほたて日和

Tokyo Style Noodle ほたて日和

東京都千代田区神田佐久間町2-25 梅屋ビル1階(秋葉原)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。